ミンクのつぶやき

何気ない日常生活や時には短編小説を載せる事もあり。

忘れらない~第一章~

2011-10-17 18:18:09 | 短編ストーリー
  第一章
  
 今日も電車は満員。
毎朝のことであるが一体どうしてこんなに混むのだろ
佳織はせいぜい潰されないように足を
踏ん張って立っていた。
(後少し 。次は新宿だから早く着いてよね。この人今朝納豆食べたのかしら?納豆くさいし。もう早く着いてよ。)
一人で頭の中でつぶやいてみたりしてこの狭い空間を凌ぐのが佳織の日課のようなものだ。いや、香織だけでなくきっと皆考えることは似たり寄ったりだから多くの人間が思っていることだろう。
そんなことを考えているうちに新宿に電車は着いた。一度に吐き出される人々。香織もその中の一人だ。
(やっと着いた~。)
ホッとしながらもどんどん歩かないと人々に追い抜かされてしまう。自然と急ぎ足になる香織。
「おはよう!」
びっくりして振り向くと同期の吉田渚の顔が真後ろにあった。
「おはよう。びっくりした。」
「あら、そんなに驚いた?」
「ちょっとね。」
「そう、ごめんね。それはそうと聞いた?」
「聞いたって?何を?」
「菅原チーフ結婚決まったんだって。」
「えっ!そうなの。いいなぁ。」
「知らなかったんだ。結婚式来月だって。」
「仕事はどうするのかな?辞めるみたいよ。」
「辞めちゃうんだ。もったいない気がするけど。」
「妊娠しているらしいよ。だからじゃないよ。」
「そっかぁ。」
「結婚したいなぁ。」
「何よ。渚は結婚願望あるんだ。」
「香織はないの?」
「いや、あるよ。一応はね。」
「じゃ、同じじゃないの。」
「だね。」
香織と渚はそのまま笑いながら会社に入っていった。  

「おはようございます。朝礼を始めます。」
毎朝の朝礼が始まった。香織と渚は並んで立っていた。
「本日は皆さんおめでたいニュースをお知らせします。第三企画部の菅原さんが来月結婚をすることになりました。」
わぁー。素敵ね。おめでとうございます。
皆が口々にお祝いの言葉を喋りだした。
「えー、まだ続きがあります。はい、静かに。それに伴って菅原さんは今月一杯で退社することが決まりました。菅原さんは現在第三企画部のチーフをされていますが後任として中野香織さんをチーフとすることに決定しました。引継ぎも兼ねて本日付けでサブチーフを任命いたしますので中野さんよろしくお願いします。菅原さんからのお墨付きをもらっていますので是非頑張ってください。尚、菅原さんの送別会のお知らせは後ほどメールで連絡いたします。では本日も頑張って行きましょう。では解散。」

「香織よかったね。おめでとう。」
「何だかよく分からないうちに話が終わった気がするんだけど。いいのかなぁ、私で。」
「何言ってんのよ。菅原さんに認められたってことじゃないの。これからはますます一緒に頑張ろうね。」
香織が口を開きかけたとき
「吉田さん、中野さんも来て。打ち合わせするから。」
「菅原さん、あの私で委員でしょうか?」
「良いに決まってるじゃない。私はあなたを買ってるんだから、さぁ行くよ。」
「はい。頑張ります。」
「香織おいてっちゃうよ。」
「待って。渚。」

「できましたよ。中野様。如何でしょうか?」
鏡でチェックして香織は満足そうに高柳に微笑んだ。
「バッチリね。いつもながら私の好みをよく知ってるわね。」
「はい。中野様はお得意様ですからお好みは常に頭の中に入っております。ちょうど松山様も跡部様も終わったようです。」
高柳の言ったとおり孝子も幸代も素敵な髪型にセットされていた。

「素敵ね。それつけ毛?いいなぁ、私もつけ毛をつけたかったなぁ。」
「孝子こそ素敵じゃない。その盛った感じがゴージャス。今日のドレスにぴったり。」
「幸代も素敵ねぇ。いつもの大人しい感じがじゃなくて違ってみえるね。今度からそうしなよ。」
三人は口々に喋りながらSILENTを後にした。
「ありがとうございましたございました。またのお越しをお待ちしております。」
店長の高柳に見送られて三人は式場に向かった。
式場ではちょうど親族の写真撮影が終わって花嫁は控え室にいるというので三人は控え室に向かった。
コンコン。
「はい、どうぞ。」
「知美~おめでとう!」
「わぁ~。香織!孝子!幸代!」
「綺麗ね~。」
「そう本当に?ありがとう香織。」
「良いわねぇ。ウエディングドレス。羨ましいなぁ。」
「孝子だって橘さんって恋人がいるんだからもうすぐじゃないの。」
「・・・まぁね。私受付頼まれてるから行かないと新郎側の方に遅れたら申し訳ないからね。じゃ、後でね。知美泣くなよ。あんた昔から泣き虫だからね。」
「分かってるよ。多分大丈夫!それよりごめんね。受付お願いしちゃって。」
「良いって、それより幸せにね。また後で。」
孝子が部屋を出ると知美が口を開いた。
「孝子何かあったの?」
「いや、よくわからない。」
「幸代は何か知ってるの?」
「いや、私もよく知らない。それより時間大丈夫?」
「そろそろかな。係りの人がきてくれるはず。」
「新婚旅行はどこ行くの?」
「うん。実は彼の仕事が忙しくて落ち着いた頃に行こうかと思って。今回は無し。」
「えっ。無しなの?」
「そんな二人して驚かないでよ。5月辺りに予定はしてるんだから。大丈夫。」

コンコン。
「どうぞ。」
「失礼します。そろそろお時間になりますのでお支度をいたしますので花嫁様以外は披露宴の方へお願いいたします。」
「じゃ後でね。」
香織と幸代は受付へ向かった。
「しばらくは知美には孝子のこと内緒にしておこうね。」
知美が囁いてきた。
「勿論、孝子に話も聞いてないんだから。」

知美の結婚式は賑やかに行われていた。
新郎の大学時代の友人一同の演奏はすばらしかった。
かっては新郎自身もバンドを組んでいて大学では人気があったということで当時の仲間が今日のために新郎新婦に捧げる曲をつくったというのは良かった。

最後はお決まりの花束贈呈。
知美の父親は既に涙目になっとり母親も涙が後から流れてきて香織たちも勿論披露宴に出席していた人々も皆もらい泣きをしてしまった。

ホテルのラウンジで三人はコーヒーを飲んでいた。
「いい結婚式だったね。」
「本当、よかった。」
「香織幸せそうだったね。」
「うん。どう食事でもしていく?」
「ごめん、香織。今日はさすがに疲れたからこのまま帰るね。」
「私も今度にするわ。」
「そうだね。確かに疲れたね。幸代帰りは電車で帰るから。」
「何言ってんの。どうせ通り道だから送っていくよ。」
「じゃ、お言葉に甘えてお願いします。」
「幸代さん、私もよろしいですか?」
「何よ。気持ち悪い声で。孝子も勿論だよ。
じゃ車とって来るから前で待ってて。これコーヒー代ね。」
「いいよ。乗せてもらうのにコーヒーくらいご馳走しますよ。」
いたずらっぽく香織がウインクすると
「それではご馳走様でした。」
幸代の姿を見送ると香織と孝子は一緒に席を立った。
さすがに三人とも疲れたのか暫くは無言だった。
「香織着いたよ。」
「・・・ごめん。もしかして寝てた?」
「少しだけね。」
後ろを見ると、孝子もコックリコックリしている。香織はドアを開け後ろの席の孝子を前に移ってもらおうとしてた。
「いいよ。孝子は寝かせといて。」
「いいの?そう言うんだったら。それじゃ今日はありがとう。」
「うん。お疲れ様。また近いうちに。」
そのまま車は走り去っていった。
暫く幸代の車を見送った香織は部屋に向かった。
ポストをチェックする。くだらないチラシばかりだった。
鍵を開けて部屋に一歩入ると疲れがドッと出てくる。今日の一日を振り返る。
今日の結婚式はよかったな。知美、幸せそうだった。よかった。
孝子は大丈夫かな?
幸代疲れただろうな。
止め処もなく考えているとふとよぎった。
私、もう30になってしまったんだ。
再び5年前のことが思い出される。
(何で今日に限ってあのことを思い出すのだろう。もう忘れたはずなのに・・・・)
眼を瞑ると達哉の顔が浮かんでくる。
笑った顔、怒った顔、ふざけた顔、どれもしっかりと覚えている。
香織の閉じた瞼から一筋の涙が流れた。
(私は彼を忘れていない。声も一つ一つのしぐさも、ちっとも忘れていない。優しかった手。どうして別れたの?私は今でも達哉を愛しているのに。)
顔を手で覆いながら香織はとめどなく流れてくる涙をなすがままにしていた。

ふと気がつくと玄関のチャイムが鳴っていた。いつの間にか眠ってしまったようだ。
「はい。」
インターフォンを取ると、
「宅急便です。中野様からのお届け物です。」
香織はベッドから降りると玄関に向かった。
「ご苦労様。はい印鑑ね。」
「ありがとうございましたぁ。」
まだ20代前半だろうか。とても元気がいい。
自分もあの頃は元気だったっけ。30になったからなのか。20代の若さが余計にまぶしく感じてしまう。
(今日はどうかしてるみたい。知美の結婚式に出席したせいかな。)
ドアチェーンをかけると送り主を確認する。 既にわかっているのだがこれはきっと習慣なのだろう。
(お母さんからだ。電話を入れないとね。)
時計を見ると8時過ぎだ。
(6時半だったかな。帰ってきたの。1時間ちょっと寝てたんだ。何だか頭がぼーっとしている見たい。そうだお風呂に入ってすっきりしよう。)
香織は届いた荷物をキッチンに置いてバスルームへ向かった。洗面所で
ふと鏡を見ると瞼が腫れてるのに気がついた。
(やだなぁ。これで宅急便受け取っちゃ短だ。みっともないなぁ。)
バスタブにお湯を入れてる間に濡れタオルを用意しなが実家に電話をいれてみた。
ほとんど呼び出し音が鳴らないうちに繋がった。
「アッ!お父さん?香織です。」「
「香織か?どうしたんだ?」
「元気?どうもしないけど、荷物が届いたから電話したのよ。」
「あぁ届いたか。元気か?」
「私は何とかやってるから大丈夫、それよりお父さんとお母さんは元気なの?」
「大丈夫だ。今お母さんと代わるから。」
「うん。」
「もしもし香織、荷物着いたって?」
「着いたわよ。さっき。いつもありがとう。」
「生姜となますが入ってるからな。後
果物と海苔と梅干と漢方薬ね。ちゃんとご飯たべてるの?」
「ちゃんと食べてるから心配しないで。今日ね、知美の結婚式だったんだ、綺麗だったよ。」
「そうなの良かったじゃな。香織は?」
「私は予定なんかないわよ。仕事が忙しくて。それに結婚には興味ないから。」
「そんなこと言って。お付き合いをしている人はいるんでしょう?」
「いません。じゃ切るね。また電話するからね。」
バスタブに張ったお湯を止めながら電話を切った。
毎回の電話での母とのやり取り。結婚の話が出ると早々に電話を切ってしまう。母には5年前の達哉との事は詳しく話したことがなかった。ただ何回かは香織の両親とも会っていたしおそらく結婚するものだと思っていたはずだ。香織自身もいつかは達哉と結婚するのだと思っていたのだから。
香織は思い出を振り払うように冷蔵庫から程よく冷えたタオルを取り出すと代わりに
、もう一本濡れタオルを冷蔵庫にいれ、バスルームへ向かった。

お風呂から上がると携帯にメールが来ていた知美からと孝子からだ。

今日は結婚式に来てくれてありがとう。
今度新居にてガーデンパーティを開きますので是非来てください。
            洋二・知美

結婚おめでとう! 
素敵でした、綺麗だったよ。
末永く幸せに。     香織      
直ぐに返信がきた。

ありがとう、香織。
香織も早く素敵な人と巡り合ってください。
            知美

(素敵な人とめぐり合ってか。会えるのかしら。)
そんなことを考えながら孝子のメールを読んでみた。

今日はお疲れ様。知美からガーデンパーティイのメールきたよね。また三人でいこうね。で雄治の事で相談があるの。時間あるときでいいからお願いします。幸代と二人に聞いてもらいたいの。
           孝子より

了解。来週の木曜日なら仕事は早めに切り上げられるから7時くらいにいつもの『ラ・パン』でどうかな?
           香織
メールを送りながら手帳を開いて念のため確認してみる。確かこの日は打ち合わせも入っていなかったはず。思ったとおり何もなかった。まだ20代前半の頃はろくにスケジュールを書いていなくて良く菅原さんに怒られたことがあった。
その都度怒られたおかげで今ではしっかりとスケジュールを記入し把握もできるようになった。
今では逆にスケジュール管理のできていない部下に厳しく指導しているくらいだ。これも菅原さんのおかげだ。
一度だけだがきちんとスケジュールを把握してなかったばかりにクライアントとの打ち合わせが重なってしまい冷や汗をかいたことがあった。
(あの時は菅原さんに物凄く怒られたっけ。)
幸い調整をすることができたから良かったものの、香織はすっかり自身を無くしてしまった。
責任を取って辞めることを伝えた。あの時菅原さんに言われた一言が香織を会社に留まらせた。
「中野さん、辞めるのは構わないし止めもしない。ただ一言だけ言っておくわ。逃げるの?それでも辞めるの?」

それきり黙ってしまった。
その一言のおかげで香織は今辞めるのは逃げなんだと悟った。どうせ辞めるのなら惜しまれて辞めたい。今辞めては駄目なんだと。

「私、逃げません。辞めるときは惜しまれて辞めますから。すいませんでした。」
暫く菅原さんは香織の顔を見ていた。
「その言葉忘れないでね。」

(なのに私は達哉からは逃げてしまった。)

~~~風にとまどう弱気な僕~~~

メールの着信が入った。
孝子からだ。
 
幸代もOKだそうです。
ごめんね。忙しいのに。
『ラ・パン』に10日木曜日PM7時で。

          孝子より

Okです。。
それに謝らなくていいからね。
          香織

メールを送信すると冷蔵庫から氷を取り出しブラックニッカを注ぎ炭酸で割った。
最近はこれが香織のお気に入りだ。昔はウイスキーソーダと呼ばれていたらしい今はハイボールと呼ばれている。若い人たちにも人気があるのはCMで小雪が出ていたからだろう。
今夜は冷凍パスタとブロッコリーと芝えびをあえたもの。
ふと母からの宅配便に眼がいった。

(そういえばなますが入ってると言ったっけ。なます食べようかな。)

箱を開けて一つ一つ取り出して次々と並べていく。
生姜の酢漬け、なます、梅干、りんごに漢方薬。常日頃母が作っている常備食だった。相変らず心配症みたいね。私が禄に食事を作っていないみたいじゃない。)

ハイボールを飲みながら苦笑いしてしまう。
手早く棚や冷蔵庫にしまい、小皿を取り出すとなますを盛った。

「パスタにサラダとなますね。変なの。」
香織はハイボールを飲みながら独り言を口にした。
(今日は疲れたなぁ。朝から美容室行って
。知美の結婚式にでて。孝子の彼の浮気疑惑を聞いて、実家からの届け物に・・・・
何だか盛りだくさん。処理能力が追いつきません。それにしても今日は5年前の事ばかり思い出すのかしら?)

ハイボールの二杯目を作りながら考えてみた。

5年前香織は菅原の後任としてチーフになったばかりだった。いくら菅原のお墨付きでチーフになっても結果を出さなければ部下もはついてこない。香織は一生懸命頑張った。既存の顧客に加えて新規の顧客を獲得しようと営業にも励んだ。
香織の頑張りを見て部下たちも一緒になって頑張ってくれた。おかげで業績も伸びていった。
そんな折に同僚の渚が香織に是非会って欲しい人がいると言って来た。
それが達哉との出会いのきっかけだった。

「香織、実はね。結婚することにしたんだ。」
「エッ!結婚するの?仕事は?」
渚はちょっと困ったように口を開いた。
「辞めることにする。」
「どうして?せっかく頑張ってきたのに。」
「そうなんだけどさ、彼三ヵ月後には転勤でニュージーランドに行くことが決まってそれで一緒に来てくれって言われたんだ。だから・・・」
「うん、わかった。じゃ渚が仕事より選んだ彼の顔をみてあげるわ。」
「お願い、いじめないでね。」
「失礼な。私はそんな趣味ないわよ。でいつなの、その彼に合うのは?」
「今度の週末、金曜日は都合どうかしら?」
「わかったOK。」
「ありがとう。香織。」
「仕方ないわよ。渚のためだもの。でいつ?」
「できたら今月末で。式場はぎりぎり押さえたから。香織、式には絶対きてよね。」
「勿論よ。」

(そうだ、結婚式だったんだ。今日は知美の結婚式だったからあの日の事を思い出すんだ。)
香織は三杯目を作りながら思い出していた。
氷を取りに行きながら冷蔵庫からもう一本タオルを取り出し眼に当ててみる。
(冷たくていい気持ち。これで瞼の腫れもひくはず。)
人心地つくと食事を続けた。
残ったハイボールを飲み干すと手早く食器を洗い食後のお決まりの熱いプーアル茶を入れた。
時計を見ると以外にもまだ十時だった。
(もっと遅いかと思ったけど時間が経つのがおそいなぁ。達哉のことばかり考えているせいかな。こういう日は早寝にしよう。)
思い出を振り切る様に立ち上がった。


「初めまして。吉田文彦です。」
「中野香織です。この度はおめでとうございます。」
「ありがとうございます。こちらは僕の兄貴代わりの山脇達哉です。」
香織が会釈をすると
「山脇です。文彦とは従兄弟になります。一人で不安だと言うのでついてきました。」
「いや、それは違いますよ。今日渚の友人と顔合わせするんだと言ったら勝手に着いてきたんですよ。」
「まぁ、よかよか。こげんやつですがとっても真面目で、渚ちゃんをきっと幸せにするちゅってますんで。中野さんも認めてやってつかぁさい。」
とペコリと頭を下げる。慌てて文彦も頭をさげた。

突然、香織と渚が笑い出した。
事情がわからずポカンとしている山脇と文彦は頭をあげた。

「ごめんなさい。笑ってしまって。私は別にお二人の結婚は全く反対してないです。むしろ祝福をしています。」
「ごめんなさい。仕掛け人は私です。」
「実は香織が仕事を辞めろと言うような人の顔が見たいと言ってると文彦さんに言っちゃいました。」
「なんだ。そうだったのか?文彦、良かったな!中野さんありがと。よし!お祝いだ!」
4人で過ごした時間はとても楽しく、アッという間に過ぎた。


~~~海岸で若い二人が恋をする物語~~~

(何か鳴ってる。もう朝だ。)
枕もとの携帯を確認する。んーんと6時だ。さぁてと今週も忙しいから頑張らなきゃね。)
いつもどおり簡単な朝食を摂ると手早く片す。
通勤着はほとんどがパンツスーツと決めている。
(今日は・・・・っと。ベージュで行こう。さぁ、準備OK!)
「いってきまーす。」

忘れられない

2011-10-17 18:12:21 | 短編ストーリー
        序章
 ~~~海岸で若い二人が恋をする物語~~~
 
(ベッドの中で半分覚醒した状態で聞く歌はいいなあ~)
 ・・・・・!
「今何時?6時半じゃない!」
 あわてて飛び起きると改めて枕もとの携帯を見直してみる。
「やっぱり6時半だぁ。起きなきゃ。」
 急いでベッドから起きだすと手早く身支度を整える。
「7時には出なきゃ。」
一人で喋りながら昨夜用意してあった薄いグリーンのワンピースに着替えているとハローミスターモンキーが鳴り出した。
「もしもし。」
「支度できた?今佳織のマンションの前だよ。」
「OK!今降りてく。」
携帯を切るとドレッサーの前で全体をチェック。
(まぁまぁかな。)
用意していたバッグを持って出かけた。
「お待たせ~」
「遅いよ。もう!」
「ごめん、ごめん。実はさっき起きたばかりなんだ。孝子~~!久しぶりじゃない。元気だった?」
「おかげ様で。何とか生きてるよ。」
「何言ってるんだかね。仕事も恋人もいる人が。そうだよね~幸代。」
「まぁね。孝子はいいよね~~。」
「何よう。二人して随分意地割るじゃないの。久しぶりに会ったのに。そういう佳織と幸代はどうなのよ?景気は?」
「相変わらずよ。仕事は忙しいし休日は暇だし。」
「私も右に同じだね。」
「そっか。私も休日は暇にしてるから一緒だね。」
「???橘さんとは会ってないの?」
「うん、最近はね。・・・・どうやら浮気をしているみたいなんだ。」
「あの真面目な橘さんが?」
「ちょっと!前見て運転してよ。危ないじゃないの!」
慌てて幸代は前を向きながら、
「まさか。あの堅物の孝子命みたいな橘さんが浮気なんて市内でしょう。アッ!」
「何よ?」
「着いたよ。さぁとりあえずさっさと支度しようよ。」
「そうだね。孝子の話は後で聞くからさ。とりあえず今日は知美の結婚式だからさ。」
「分かってるって。大丈夫よ。さぁうつくしく変身しましょう。」
「私達素がいいからね。更に美しくだね。」
三人は賑やかにおしゃべりしながら目的地に到着した。

「いらっしゃいませ。」
「おはようございます。予約してる中野と松山・跡部です。今日はよろしくお願いします。」
三人で一斉に笑顔を振りまくと店長が自ら三人を案内してくれる。
「中野様いらっしゃいませ。本日は御友人の方々とのご来店ありがとうございます。」
「こちらこそ朝早くから無理なお願いをしてすいません。こちらは友人の松山孝子さんと跡部幸代さんです。」
「松山様、跡部様本日は御来店ありがとう語沿います。これを機に是非当店を御利用ください。」
「こちらこそよろしくお願いします。素敵なお店ですね。」
「本当に落ち着きのあるお店ですね。」
「ありがとうございます。これも中野様デザインが素敵だからです。」
「そんなことないですよ。店長始めスタッフの皆様の対応がよいからですよ。」
「この内装、佳織がデザインしたの?すごい素敵じゃないない。」
「ほんとよね。佳織にこんな才能があったなんてね。高校の時なんか美術なんて嫌いだったのにね。」
「その話はいいからね。じゃ店長、よろしくお願いします。」
「承知いたしました。本日は御友人の御結婚式だと伺っていますが何時からでしょうか?」
「お式は十時からなんですがその前に友人と話もしたいので九時にはここを出発したいのでよろしくお願いします。」

三人はそれぞれの担当に案内されて行った。孝子の担当は福山雅治にちょっと似ている男の子がついた

「えぇ?、25歳なの!若く見られるでしょう?」
「松山様こそお若くてお綺麗ですよ。本日のご希望は?」
何だか楽しげに会話をしているようだ。
(孝子は面食いだからうれしそう。あら?以外にも幸代も笑っているわぁ。珍しい。)

「どうされました?中野様?」
「何でもないですよ。珍しく幸代が笑って話してるなって思って。彼女ちょっと人見知りをするタイプなので、ちょっと意外だなって。」
「跡部様を担当しているのは橘君と言って今年入店したばかりなんですが技術は確かなんで本日は跡部様の担当に私が選びました。松山様を担当させていただいてる甘木は昨年の全国カットコンクールで準優勝をいたしました。」
「甘木君はよく知ってるけど橘君は始めてみるわね。」
「そうですね。前回のご来店は1月20日と記憶していますがその日は橘は定休日だったかと思いますね。次回の御来店時は橘になさってみてはいかがでしょう?きっと満足されるとおもいますが。」
「いいわよ。私は高柳さんで。高柳さんは余計なこと言わないからいいの。また違う担当だといろいろ喋らなきゃいけないでしょう。だからいいのよ。」
「そうですね。中野様が始めてこの店にご来店したのは5年ほど前でしたね。」
「本当に高柳さんの記憶力にはかんしんするわね。」
「商売柄記憶力は確かです。あれから5年ですか・・・」
「・・・・そうね、3年経ったわね。」
佳織は鏡を見つめながらあの3年前を思い出していた。

昨日

2011-10-16 15:41:54 | 日記
昨夜はちょっとした飲み会がありまして結局朝まで飲んでしまいました

いい年をしてと思いますがたまには「いいじゃないの」って感じです。

ストレス発散と同時に旧知の人々と数十年ぶりに再会して気持ちもほっこり

ちょっとだけですが会いたい人とも会えたしね


又楽しい時間を共有したいなぁ

さぁて、明日から又一週間がんばりますか

週末

2011-10-14 21:40:33 | 日記
週末って嬉しいなぁ

一週間頑張ったときは余計に嬉しい。
週半ばから指折数えてしまう。

だから頑張れる


さぁ、明日はゆっくりとまずは睡眠から

お疲れ様でした。

さてさてミンクの週末はどんなかな

良い環境

2011-10-13 20:58:27 | 日記
先週末の出来事です。

私の仕事先のパートさんから相談があると言われました。

最初に思ったのは辞めたいのか?
そういえばお子さんがまだ小さい・・・・

木曜日にお話したいと。
で本日が約束の日です。

お昼を取っていたら「いいですか?」
勿論OK。

休憩室の片隅で二人で話しました。

幸い心配していた退職の話ではありませんでしたが今のチームへの不信感やリーダーが頑張っているのに指示を聞かないのは何で?
更に内容を聞いてみると他チームやリーダー、社員がいないときは他チームの悪口、リーダーへの悪口などで盛り上がっているとの話が・・・・

確かに業務中で処理が早く終わったチームは待機させて反省会をしてもらっていたのですがリーダーや社員は事後業務があるのでなかなか同席はできないのは事実です。

しかし、ビックリしたのはリーダーや社員の悪口を言ってやったわよ!的な自慢話になっていたのは知らなかった

彼女はどうしてもそういった雰囲気に納得いかなくて今回私に相談したかったといった事も判明しました。
まずは彼女はきっぱりと辞めるつもりはないと言ってくれたのでそちらは一安心


おかしな雰囲気があるのもそこのリーダーからも聞いていたので今更驚く事もなかったのでおおむねは見ていて気がついてて対策をとは考えていたところでしたのでその皆は伝えて本日は帰宅してもらいましたが。


午後になってリーダーを集めて改めて対策を考える話をまとめ明日責任者の社員に伝える手はずとなりました。


とにかく彼女が退職を考えていなくてホッとしたのは良かったです
仕事の覚えも機転も利くから頑張ってもらいたい人物ですから。

とにもかくにも悪い空気は払拭しなければ他に影響が出る前に