いろはにほへと

ちりぬるを

続.源夢さんの置手紙

2024-05-03 07:10:42 | 日記

 

父と母

 

 

木花村高野の坂を

上り詰めると

父と母が立っている

 

枯れ草を

纏い

半身を重ねている

 

陽だまりで

真っ直ぐ

前を向いている

 

無口に

閉ざした二人の

記憶が佇んでいる

 

舞い戻った子らの

足音を束ねて

微笑んでいる

 

その顔に

降りかかる桜に

風が舞っている

 

 


続.源夢さんの置手紙

2024-05-02 07:03:15 | 日記

 

 

 

雨が降ると

鳥は啼かない

 

と、貴方が言う

その日

 

雨だけが

降っている

 

 


続.源夢さんの置手紙

2024-04-28 07:45:09 | 日記

留守

 

部屋を出る

 

紙と

言葉が

要る

 

 


続.源夢さんの置手紙

2024-04-24 18:34:11 | 日記

木花村

高野延命寺お堂へ

 

父に

遭いに

行く

 


続.源夢さんの置手紙

2024-04-22 10:09:42 | 日記

風景

 

霧と鳥たち