Missallopishii
木花村
高野の
滝の
炎光。
声
明け方
小雨の薄明かりで
雉子が啼いている
雨を食べ
音を食べ
声で歩く
濡れ草の
滑りの
ケンケン
2024.04.05
極私的発見!
「源夢さんの置手紙」扉
夫婦
喧嘩しながら 何処へ
行くのも一緒 いつの間にか
帰っていて
同じ場所にいる
二人
同じ車で向かう先は
木花の村
運転席と助手席で
山と川を眺めながら 呟く
風景
吹き抜ける風と
流れ下る川に沿って
宿は
今日も
道の駅
空き家
一杯
言葉を詰めた
家がある
感嘆詞
形容詞
動詞がない
柱もない
言の葉が
詰まっている