先日、30歳代の若手の不動産会社に勤められている方や、経営されている方と飲む機会がありました。気軽に仕事の話から家庭の話までお話が出来て、楽しかったです。その時、震災を受けてそれぞれの思い・感想の話を伺い、皆大きな影響を受け、考えている事を知りました。
そこで、今回の記事は私が震災を受けて、今、感じている事を今日は書きたいと思います。
ドラッカーは「ポスト資本主義社会」で知識社会の到来を予見しました。これは、言葉の通り「資本」の代わりに「知識」が最大の資源(元手)になる社会です。
「何か物事を始めるとき、お金が必要としない社会」
これを知った時、私は???がいっぱい付き、意味が解りませでした。
資本主義は、「資本から始まり資本に帰る。」そんな社会です。だから、会社や銀行、投資家は資本回収を常に考えるし、労働者は労働対価を求める。起業家は無から有を生み出すと言われているが、起業家entrepreneurの語源は仲介者、資本と労働を結び付ける仲介者。
つまり、今の社会は、資本からは離れられない。(資本主義だもの当たり前)
しかし、震災を受けて皆の助け合い、お互い様の精神を肌身に感じ、特にNHKで放映していた宮城県歌津・馬場中山地区の人々を描いた「孤立集落 どっこい生きる」をみて、知識社会とはどんな社会か一端を見ました。
集落の孤立を防ぐため尾根に道を通す「未来道プロジェクト」は、金もなく、国や県がいっさい介在せず、自分たちが計画をして、青年たちが地区のHPを立ち上げ地区の窮状を伝えると、山を切り開く重機、道路を舗装する砂利、などが全国から寄せられ、ボランティアも借りながら自分たちの力で道を通すプロジェクトでした。
そこには、資本が元手になっておらず、権力に依存することなく、物事が達成されていました。
これからの社会は、個々人が考える社会的問題に対してより直接的に活動する事ができ、そして、沢山ある問題の中から個別的に選択して、考えている度合いに応じて貢献できる。
社会に対して選挙の1票を投票し、全てを託すのではなく、自分の考えている問題に対してダイレクトにアプローチする社会になっていくのでしょう。そして、アプローチするのに資格は、資本ではなく、権力でもなく、意欲や能力と言った「意思(知識)」になるのでしょう。
ドラッカーは、今、資本主義が代わると言った産業革命と同等の変革が起きており、2030年位までその変化は続くと言っております。 震災を受け、世界の中で日本はその社会変化のトップランナーになっていると思います。
特に仙台は知識社会のモデルケースとして世界に示されるのではないかと個人的な希望を持っています。震災を受けて強く前に進むよう、私も頑張ろうと思います。
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