W邸は築後25年を経て、今回は高齢に備えてのリフォームとなりました。
写真の説明
ガラスには保護フィルムを貼っています。(左写真)
階段のカーペットを従来の一色から段ごとに色を変え、視覚上からの安全性に配慮しました。
(カーペット貼りの階段は照明が薄暗い時(足もと灯使用時など)視認性に問題があります。)
カーペットの仕様 : BCFナイロン系ループ織タイプです。 (写真は2007年リフォーム中)
カーペット貼り階段の特長としては滑りにくい、幼児や高齢者に優しい、スリッパレス歩行が
容易、音や振動の軽減、色彩のデザイン等が考えられます。 (高齢者や子供はスリッパレス
昇降を特にお薦めします。) 多少不自由になっても、また体調に不安を感じる時などは腕と
膝立ち姿勢による昇降、腰を降ろしての動作等、その対応が容易なことに注目すべきでしょう。
この例でのW様は膝の状態によって、姿勢を工夫されたり、 また運動効果にも感心を寄せ
られておりました。 将来に備えて階段昇降機の設置を前提にデザインしていますがその必
要性を否定されていました。それどころか、昇降にたとえ何分かかっても、また運動の意味か
らも自力での挑戦にこだわっておられました。
元気への挑戦にもなっている階段のデザインに大変満足のご様子でした。
記: 2011-01-15
追記:
カーペット貼り階段は使用する素材によっては段板自体の勾配、ケコミの形状に工夫が必要
です。 (微妙に数値を調整しての20数件の設計例がありますので紹介を考えています。)
注 : 使用してはいけない素材としてニードルパンチ系をあげておきます。