学生時代ヤンキーで今は現役ナースです

ナースの雅(みやび)です
学生時代のやんちゃな激動の日々を書いた
100%ノンフィクション記事です。

卒業式 第二ボタンの思い出

2022-03-06 14:39:07 | 日記
中学校の卒業式は
一大イベントだった。

学ランの
一番上のボタンは自分。

二番目のボタンは
一番大切な人を意味するという。

その第二ボタンを
自分が憧れている先輩が
誰に渡すのかを
女子生徒が注目してるから。

卒業式が終わって
校庭に卒業する先輩が出てきた。

花束を
泣きながら渡す女子もいるし、
色紙に
何かを書いてもらっている
女子もいた。

私は少し離れた所から
女子に囲まれている
憧れの先輩の事を
人のすき間から
目で追っていた。

パラパラと
少しずつ人が減った時
私に気付いた先輩が
近づいてきて
握っていた右手を差し出した。

手を出すと先輩は
私の手のひらに
握っていた物をポトンと
置いた。

それは
まだ先輩の手の
あたたかさが残る
ボタンだった。

今でも
3月になると思い出す
卒業式の思い出です。

放課後持久走の思い出

2022-02-20 14:40:16 | 日記
私達の中学校では放課後
持久走の時間があった。

男子生徒は
上半身裸で短パン、
女子生徒は半袖短パン
自教室で着替えてから
全校生徒が校庭に集まり
学年毎決められたコースを走る。

初めのうちは
「夏はいいけど
冬も同じってどうなの
お寺の修行じゃないんだから」
なんて文句を言いながら
みんなと一緒に走っていたけど、
そのうちに私達は
着換えをしてから
校庭には行かず
階段手前の女子トイレに
3人して曲がるようになった。

持久走が終わって
みんながざわざわ言いながら
帰ってくるまで
息を潜めて1つのトイレに
3人で隠れていた。

ロックしてしまうと
使用中になって
中にいるのがバレてしまうので
鍵をかけずに交代で
荷物かけを内側に引きながら
外から開けられない様にしていた。

1度だけ
誰かがトイレに入って来て
私達のいるドアを開けようとした。

私達は
ここで開けさせてなるものか
と必死で無言のままドアを
3人で押さえた。

相手も
どうして開かないのだろうと
何度も引いていたけど
諦めて出て行った。

今だにあれが誰だったのか
不思議なのだけど、
問題にならなかったので
多分先生ではなかったのでは
ないかと思うけど。

だとしたらその人
ビックリしたんじゃないかなー

トイレに入ろうとしても
なぜかドアが
開かなかったんだからね~(笑)

その後私達3人は
何事もなかったかのように
体操着姿で教室に戻ったのでした。

ピアスの言い訳

2022-02-13 11:59:26 | 日記
中2になった頃
ゆきちゃんが
「ピアス開けようよー」と
言ってきた。

なんでもおねーちゃんが
ピアッサーを買ったらしい。

私達は
ゆきちゃん家にお泊りをして
ピアスを開ける悪だくみをした。

みえちゃんは
真面目なお兄ちゃんに𠮟られて
来られなくなった。

ゆきちゃんが
「左に開けよう」って言った。

どうしてかと聞くと
「郷ひろみが左だから!」と
きっぱりと言われたので
従う事にした。

左の耳たぶを氷で冷やして
印を付けた所にピアッサーで
開けた。

出血と痛みと興奮で
その夜は眠れなかった。

中2の私達は
ピアスをしている所に
バンドエイドを貼って
学校に行った。

相変わらず
問題児だった私達は
職員室に呼ばれていて
そこで生活指導の先生に
「その耳はどうしたんだ」と
聞かれて

「ドアに挟みました」と
堂々と言った私。

後になって
耳をぶつけたならともかく
挟めるって至難の業かも。
って思ったけど。

特別問題なく
私とゆきちゃんの
悪だくみは成功した。

青く眩しい日々

2022-01-23 13:18:00 | 日記
テレビで
新庄(現在は監督)さんを見ると
思い出すのがS先輩の事。

ルックスも良く
運動神経抜群のS先輩は
とにかくモテモテだった。

私達の中学校は
2階が1年教室で
3階が2年教室、
4階が3年教室だった。

休み時間になるとS先輩は
4階ベランダの手すりに上がり
1組から一番端の6組まで
一気に手すりの上を走った。

私達は
走るS先輩の姿が見たくて
2階教室のベランダから
体を乗り出して
みんなでキャーキャー言いながら
夏の眩しい空と
走るS先輩を見上げていた。

呼び出しなんて怖くない

2022-01-16 15:52:26 | 日記
ゆきちゃんは
「自分には
高校生のお姉ちゃんがいるので
先輩は私達に
何も言ってこないと思う」
なんて言っていたけど、
そんな事は全然なくて
ゆきちゃんの思惑なんて
お構いなしに
私達は先輩方に呼び出されてた。

正直私とみえちゃんは
『ゆきちゃん。話が違う…』って
心の中で思ったけど
口には出さずに
呼び出された場所に顔を出した。

それがきっかけで
仲良くなった先輩もいたし、
卒業するまで好きになれずに
苦手だった先輩もいた。

だけど、
『先輩に睨まれるから
この辺で止めておこう』なんて気持も
さらさらなかった私達は
本当に怖いもの知らずの
中1生活を送っていた。