続・シーガイア100倍!!

姫路エピソード⑤停電

ある日の夜の話。

あと10分少々で日付が変わろうとしています。


今夜も装置は安定した性能で何ら問題なく稼動中。。。

そろそろ24時のデータをとろうかとコントロールルームに入った時それは突然に起こったのでした。

停電です。

真っ暗になりました。

設備全体が停止している模様。

こうなると一人では何にも出来ません。

まずは責任者に連絡。直ぐ駆けつけるとのこと。


ケントはそれまでの間、工程上の設備の頭の部分から順に後ろ側にかけて目視で点検を行います。

表も真っ暗になっています。

全く何も動いていないはずなのに、凄い音がしているのに気が付きました。

なんだろうと思っていると携帯に電話が入ります。

メンテナンス会社の人でした。

「ケントさん。◎◎棟で爆発があったみたいです。ここから退避してください。われわれもこれから逃げます!」

「えー!!ホント!!了解!」

いよいよ設備の出口まで来たところで急に照明が点灯。全ての設備が動き出します。

その時再び電話が。

「ケントさん。先のは誤報です。対岸の発電所で何かあったみたいです」

「さっきの音?」

「そうです!煙も上がっています!」

対岸が見える場所に行くと先程の音とともに暗闇の中月明かりで煙が上がっているのが見えています。

「はっきりはわかりませんが、あれが原因ではないかということです」

「了解!とりあえず点検再開します」

「おねがいします」

後で分かった事ですが姫路市内も停電して、かなり影響がでていたらしい。

それにしても製品の生産がまだ始まっていないのでよかったです。これが生産途中なら大変な損害が出たはず。

それに、この位大きな設備になると、復電して一斉に動き始めることはとても危険な事なんですよ。

夜中にそれが起きると、かなり偉い人まで駆けつけてきます。そのことも停電の影響の大きさを感じさせます。

今回も暫くして相当な人数があつまりました。そして全員で2時間かけて点検。たいしたことは無かったのですが、軽微な影響は何点かありました。応急処置をして完了。

その後ケントを残して皆帰っていったのでした。

無事に朝を迎えたときは、本当にホッとしましたね。

長い長い夜でした。


次回は「必需品」です。お楽しみに
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