みずきの楽々伝言板

人生百年といわれる時代の老活 & 終活を楽しくしっかりと・・・・・

「ザリガニの鳴くところ」ベストセラー本

2020年09月21日 | 読書
原書の売り上げが500万部を超えて2019年にはアメリカで最も売れた本になったそうです

出版の次の月には早くも〈ニューヨーク・タイムズ〉のベストセラーリストにあり73週連続でランクインしている文字通りのベストセラー

「 Where the Crawdads Sing 」

ディーリア・オーエンズ 著 Kindle版






物語は主人公のキャサリン・クラーク(カイア)の幼いころから亡くなるまでを描く

ミステリーあり、人種差別あり、貧乏白人(ホワイトトラッシュ)の差別、自然保護区の様子、ノースカロライナの自然や風土あり説、そして少しの恋愛小説とたくさんのことが盛り込まれています

主人公のカイアは家族が次々と家を離れ最後には父親も出ていきとうとうひとりで生活することに

住んでいるのは未開の湿地 湿地の少女として蔑まれる

ボートに乗り買い物などに行くが偏見や悪意の目で見られ学校も一日行ってやめてしまう

しかし湿地で知り合ったテイトだけは同情して物書きなどを教えてくれる

しかし学業のために故郷を離れてしまうテイト

その後近づいてきたチェイスと親しくなるがこれが悲劇の発端となる

チェイス・アンドルーズは高校生でフットボールのヒーローだが崖から落ちて殺される

その捜査が始まる1969年とカイアが成長していく1952年からの時代を行きつ戻りつしつつ交差しながら物語は進んでいく

孤独なカイアは湿地を知り尽くし利用するがこの湿地の動物や植物が細かく丁寧に描かれている



やがてカイアが容疑者として逮捕され裁判が始まる

この裁判のシーンが検察と弁護人、証言する人たちとの丁々発止のやり取りが文字通り手に汗握る展開

一気に読んでいく

最後は衝撃的な終わり方でした


強烈な読後感で次の日まで次に読む本を手に取りませんでした

翻訳物を読んだのは久しぶりです

同窓生LINEのお仲間のひとり(精神科医)が薦めてくれました

彼の強い薦めがなければ書店でこの本を見てもこの題名では手に取って買わなかったでしょうね~

時代小説に埋没していましたのでとても新鮮に感じました

他にも数冊薦めてくれたのでそれも読んでみたいと思います






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