実はシェアハウスオーナー江藤さん(仮名・女性)はある新興宗教から枝分かれした教祖的人物の熱心な信者でした。
毎月数回開かれる定例イベントの会は急用がない限り全て参加しているそうです。
江藤さんは入居者の中で何か悩みや困り事を持っている人の話を嗅ぎ付けては自分が信仰している教祖的人物のイベントへ誘ってきます。
太田さん(仮名・女性)も時々誘われますが就職してからは仕事を理由に断っていました。
ある時期から入居者の間で話題になっている話があります。
シェアハウスオーナー江藤さんは教祖的人物にお金を貢ぐ為に入居者に提供する食材を出来るだけケチり、電気ガスの節約をするようにとシェアハウスの至る所に貼り紙をしていると。
入居者用の食材があまりに劣悪な為、その事に関して時々やって来る江藤さんの娘さんとオーナー江藤さんの部屋で口論になっていること。
江藤さんが教祖的人物のイベントへ行った次の日は入居者のご飯の用意をすっぽかすこと。
疲れたと言ってバスルーム、トイレ、洗面所やリビング、キッチンの掃除をサボりシェアハウス内がホコリまみれになっていること。
それを見かねた日本人入居者の一部の人達が掃除をしていること。それに対して何の謝罪や労(ねぎら)いもないこと。
問題は次々と出てきます。
どうしよう。やはり他のシェアハウスを探そうか。
日本人入居者同士で度々話し合うようになってきました。
そしてある事件が起こります。