雨の日には雨の中を

燻炭作りのコツ

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〔籾殻の盛り上げが終わって、この状態になったのが11時半頃〕

昨日は休みで朝から晴天。しかも夜は雨が降るという燻炭作りには最適の天気だったため、がんばって朝早く(わたしにしては)畑に向かいました。

今回は前回の失敗をふまえ、早くから作業に取りかかりました。でもこのところずっと雨続きだったため、シートをかぶせただけの状態だった籾殻は濡れている部分も多く、まずは籾殻の乾燥という作業から始めなくてはいけなかったのです。

幸い濡れていない部分もあったので、10時半には火をおこし、湿った状態から焼き始めることにしました。薪も前回の5倍くらい使って強い火力にして、燻炭器をかぶせてから少しずつ盛り上げていって、全部盛り上げ終わったのは11時半くらいでした。

Dscn9614〔煙突周りから焼けてきました〕

今回は火力が強かったので、盛り上げ終わって30分も経たないうちに、煙突周りの部分が黒くなってきました。

でもこの状態ではまだかき混ぜることはせず、下の方のまだ湿っている籾殻をその部分にかけて、煙突の通気口が隠れるようにしたのです。

火力が強いときは通気口から炎が出て、籾殻が焼けてしまうことがあるので、薪が燃え続けている間は通気口の上まで籾殻を盛り上げていないといけないのです。


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〔13時過ぎ、焼けた部分が表面にまで現れてきました〕

こうなったらかき混ぜていきます。

2年前の失敗をふまえ、全体を一気にかき混ぜるようなことはせず、炭化の速度が落ちないよう様子を見ながら、焼けたところに焼けてない部分を混ぜ込んでいくようにしていきます。

わたしも3回めにしてやっとコツを覚えたようで、今回は炭化速度を落とすことなく、混ぜ込んでいくことができました。

Dscn9615〔前回灰になっていた部分〕

上手な籾殻燻炭作りのコツは、消火がうまくできるかだと思います。

焼く作業はこの燻炭器を使えば、失敗することはほとんどない(失敗したわたしが言うのもなんですが)のですが、消火作業は失敗しやすいんですよね。

燻炭器はまだ少し燃え残りがある状態で外して、炭化の進み具合を見て消火しなくてはいけないのですが、早く消火してしまうと未炭化が多くなるし、遅かったり、消したつもりでも火が残っている(これが結構多い)と、→こんなふうに灰になってしまうのです。

土の上で、しかも翌日に雨が降ったから、「あーぁ、灰になっちゃった」だけですむけれど、可燃性のものが近くにあったりすると、火事になる恐れもあるので気をつけなくてはいけません。

失敗しない消火方法は、耐熱の密閉できる容器に焼けたばかりの籾殻を入れて、空気を遮断する方法なのですが、こんなに大量の籾殻が入る耐熱の密閉容器を見つけるのが難しいし・・

Dscn9631〔これくらいで焼きは終了〕

もう一つの消火方法が水をかけることです。

近くに水場があれば、これくらいでいいと思ったところで、たっぷり水をかけて消火すればいいのですが、かけすぎるとビショビショになって、容器に入れたり保管する前にまた干す作業が必要になるし、かけ方が足りないと前回のように灰になってしまうし・・

そして熱々の燻炭を広げて水をかける作業は結構大変で、予想以上に大量の水が要ります。

わたしの畑のように水場がないところでは大変。毎回20リットル持っていくのですが、前回は全部かけても下まで浸透せず、火が残ってしまったんですよね。

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  〔燻炭器を外したところ〕    〔見事に焼き上がりました〕

燻炭器を外したのが2時半過ぎ、それから広げて焼け残りの様子を見て消火作業に入りました。

今回は20リットルで消火できるように、薄ーく広げて何度も手で触って熱いところには水をかけて・・という作業を繰り返したので、おそらくきちんと消火できたとは思うけど、焼く作業よりもこの作業が大変でした。

消火が終わって、冷めたものは容器に入れるという作業まで完了したのが5時過ぎでした。2時半に焼きが終わったときは、今日は早く帰れると思っていたのに・・でも今回は成功したのでよかったです。

あぁ、あと2~3回分あるなぁ~(友だちのおじさんの分もわたしが焼くことになっているので)。早く焼き終わらないと春の種まきに間に合わなくなってしまう・・
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