広島平和記念資料館
広島平和記念公園内にある原子爆弾の惨状を後世に伝える施設。
1955年8月24日に開館し、2019年4月25日に被爆者の遺品展示に重点を置いた展示に大幅リニューアルされました。
リニューアル後の展示は実際に来館して観てもらうとして、リニューアル前の資料館の様子を紹介させて頂きます――。
東館
東館は、原爆投下までの広島市の歴史や、原爆投下の歴史的背景に関する展示が中心。
「熱線と爆風の影響」と題された原爆投下前と投下後の広島の街の様子を見比べると、原爆の威力とその被害の凄まじさをよく理解できます。
【原爆投下前と投下後】
渡り廊下
東館と本館をつなぐ渡り廊下には、原爆に関する本が販売されています。
本館
本館では、広島原爆の人的・物的被害に関する展示が行われています。
入り口を入ってすぐ右には、熱線で全身の皮膚を垂れ下らせながら、炎の中をさ迷う被爆者の等身大ジオラマが設置されています。
その向かい側には、原爆投下直後の壊滅した広島市街地の縮小模型があります。
その他にも、広島に投下された原子爆弾のレプリカや熱線で歪んだビン、被爆者が描いた被爆当時の絵などが展示されています。
編集後記
広島平和記念資料館で強烈に印象に残ったのは、東館の「熱線と爆風の影響」と題された原爆投下前後のジオラマと、本館の「被爆再現人形」のマネキン。
この2つだけで、原爆や戦争の恐ろしさや悲惨さを十分に実感することができました。
ただ、館内には被爆した人たちの写真も展示されていましたが、あまりにも悲惨すぎてブログでは紹介できませんでした。
人間はどんなに悲しいことや辛いことでも時間とともに忘れる特性を持っていて、喉元過ぎれば熱さを忘れる生き物でもあります。
また、どんなに尊いことや大切なことでも、それが当たり前になると有難いと思わなくなる特性も持っています。
この二つが、歴史が繰り返される原因といえます。
戦争の恐ろしさや悲惨さを毎年再認識し、平和の有難さや尊さを改めて感じることが、永続的な反戦と平和へと繋がるのではないでしょうか――。
【記事引用】「広島平和記念資料館」「Wikipedia」