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愛…しりそめし頃に… 満賀道雄の青春
1995年12月号~2013年5月号連載(全12巻)
「まんが道」の続編として、ビッグコミックオリジナル増刊に連載された作品。
藤子不二雄がトキワ荘に住み始めて1年半が経った1956(昭和31)年2月からのトキワ荘での日常が描かれている。
「まんが道」青年編
連載雑誌が少年誌から青年誌に変わったため、登場人物の風貌が年相応なものに変更され、ネオン街でのエピソードなども出てくる。
登場人物はまんが道に引き続き、満賀道雄(安孫子素雄)をはじめ、手塚治虫、才野茂(藤本弘)、寺田ヒロオ、石ノ森章太郎、赤塚不二雄がメイン。
そこに、石ノ森章太郎の姉や、ラーメン屋・松葉のしのぶちゃん、上海ローズのリリーなど、多彩な脇役が物語に色を添えている。
「愛…しりそめし頃に…」は、ビッグコミックオリジナル増刊1989年12月号と翌年4月号に読み切りとして掲載後、1995年12月号から連載を開始。
連載中に藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫が亡くなる中、連載は18年続き、2013年5月号で完結。
「まんが道」から通算して、43年の自伝漫画連載の歴史に幕を下ろした。
本作は、エピソードの最後が必ず詩で締めくくられる。実在の詩が引用されることもあったが、ほとんどが藤子不二雄Aが変名で自作したもの。
編集後記
子供の頃は、30分番組のドラえもんの他に「藤子不二雄ワイド」という藤子不二雄作品詰め合わせの1時間番組も放送されていて、藤子作品の洗礼を受けまくっていました。
他にも、赤塚不二夫の天才バカボンやおそ松くん、もーれつア太郎、石ノ森章太郎原作の仮面ライダーや覇悪怒組、魔隣組、マシンマン、バイクロッサーなどの特撮番組などなど。。
この様な80年代のアニメや特撮作品に多大な影響を与え、時代の寵児となった人達がトキワ荘という同じマンションに住んでいたことは奇跡という他ありません。
そんな日本を代表する作品たちが誕生する前の、量が質に変わる前の悩みや苦労、試行錯誤の下積みの日々を漫画で知ることができます。
トキワ荘復元計画もあるようで、楽しみでなりません――。
【記事引用】 「Wikipedia」 「まんが道大解剖」
【画像引用】 「愛…しりそめし頃に…」