空港連絡バスから見た釧路の街並み
釧路空港から釧路駅までのルートを運行している空港連絡バス。
ハードディスクの中から、2010年10月頃に空港連絡バスの車窓から撮影した釧路の街並みの動画が見つかりました。
思い出のある建物かつ今は存在しないお店を、以前撮影した写真とともに紹介します——。
釧路空港線~旭跨線橋
【旧KRチェーンおおにし】
大楽毛駅前にあったコンビニで、高専時代の通学途中でこちらのお店に立ち寄って、ファミ通やジャンプを買って昼休みに読んでいました。
現在は閉店しており、馬市珈琲店というお店になっています。
【BOOK CITY NOW 星が浦店】
高専時代、学校帰りによく立ち寄っていた店。
私がGLAYのファンになるきっかけになったGLAYメンバーの自伝本「GLAY 永遠の1/4」を買ったのもここでした。
また、当時はJ-POP全盛期だったので、併設されていたGEOでCDやアルバムをよく借りてカラオケの練習をしていました。2011年12月に閉店したようです。
【小林書店】
サンホームビデオがあったビルの3軒となりにあった書店。
ミニ四駆も売っていて、初めてのミニ四駆 (サンダードラゴンJr.) はここで買いました。今は閉店して更地になっているようです。
【旧サンホームビデオ】
家の近所にあったレンタルビデオ店「サンホームビデオ」が入居していたビル。
『Xファイル』にハマっていた時期はよく借りに来てました。スト2ダッシュターボの筐体が入口の近くに1台設置されていたので、時々プレイしていました。
【旧農協ストア】
ローソン釧路鳥取大通店は、農協ストアの建物をリニューアルして作られています。ラーメンの高橋は、昔は国道側にありました。
【旧釧路靴流通センター】
釧路靴流通センター鳥取店だった建物。現在は取り壊されて、ツルハドラッグの建物が建っています。
【旧おもちゃのBANBAN】
1991年頃に出来たおもちゃ屋。入口にストリートファイター2の筐体が置いてあったので、よくプレイしていました。
ゲームボーイやスーパーファミコンのソフト、ミニ四駆もここで買うことが多かったです。
BANBANと靴流通センターは「靴のマルトミ」グループが全国展開していましたが、2000年に倒産したようです。
倒産後はBIGテキサスという食料品店になっていましたが、お店に車が突っ込む事故があって建物は解体され、今はツルハドラッグになっています。
【藤巻商店】
BANBANの横にあった駄菓子屋。少年時代は、細谷商店と藤巻商店が2大駄菓子屋でした。現在は閉店しています。
【カメレオンクラブ】
釧路市内にあったゲーム専門店。全国チェーンのお店だったようです。
最初はムーの斜向かいにあり、その後ヨーカドーの隣に移転。最後は釧路町に移転し、2014年に閉店しました。建物は解体されています。
店内で流れていたサターン版「バーチャファイター」のデモのラウのダウン攻撃の躍動感に衝撃を受けて、サターン本体とソフトを衝動買いした思い出があります。
【イトーヨーカドー】
1981年7月から新橋大通で営業していたイトーヨーカドー釧路店。
主に十條サービスセンターを利用していたのであまり来ませんでしたが、ゲームショップで発売前のサターン版バーチャファイター2をプレイした記憶があります。
オープン以来、37年に渡って地域の人たちに親しまれてきましたが、経営不振のため2019年1月20日に閉店。
その後も新しいテナントが入らず、廃ビル化しつつあります。
【セオチェーン跡】
1961年にオープンした9坪の面積の食料品・雑貨小売店の妹尾商店を増設、改築して誕生したセオチェーンがあった場所。
大型店の出店による売上低下と、景気低迷による消費不況が重なって経営が悪化し、 2010年1月に倒産。現在はツルハドラッグが建っています。
【旧ラケットショップまるだい】
卓球やテニスなどのラケットを販売していたお店。中学時代は卓球部だったので、ラケットやラバーをよく買っていました。
2階が卓球場だったので、休みの日に部活の仲間たちと卓球をしたこともあります。現在は閉店しており、別のお店になっています。
共栄大通~鳥取大通5丁目
【まことや】
共栄大通りにあった老舗のおもちゃ屋。このお店でゲームボーイのテトリスを買った記憶があります。2022年7月末で閉店しました。
【中島屋】
あまり足を運びませんでしたが、この店でミニ四駆のスーパードラゴンJr.を買った記憶があります。(ちなみに、スーパードラゴンJr.で初めてシャコタンをやった)
【はるやま】
紳士服のお店。ここで、母親に中学校の制服を買ってもらった記憶があります。
【新橋ホテルアダチ】
大正5年に鳥取県から来釧した足立松蔵氏が興した足立グループが、1982年に建設した店舗併用のホテル。
現在は入居していたお店は閉店してテナント募集中になっていますが、廃墟化しつつあります。
【ビッグハウス(旧十條サービスセンター)】
1999年に閉店した十條サービスセンターの建物を引き継ぐ形でオープンしましたが、2019年4月22日に閉店。建物は解体されています。
【十條アイススケートセンター】
元々、この建物は1971年12月にオープンした道東一のボウリング場「十條ボウル」でした。
しかし、ボーリングブームの終焉による経営不振により閉店。1975年7月に十條アイスホッケーチームのホームリンクに改装されました。
その後、老朽化のため2013年3月末で閉鎖になり、2017年に解体されました。
【ハッピーフラワー】
鳥取大通3丁目の交差点にあった花屋。
店内に入ったことはありませんでしたが、スポーツセンターや鳥取神社などの行き帰りに必ず視界に入るので、少年時代の象徴的な建物の一つになっています。
2010年の時点ですでに閉店していました。
【ゲームセンター】
サンホームビデオの向かい側にあったゲームセンター。ここではあまり遊びませんでしたが、お店の右奥にスペースハリアーがあった記憶があります。
編集後記
釧路は、1970年代から90年代にかけて全盛期を迎え、活気がありました。
十條サービスセンター、ヨーカドー、長崎屋、丸三鶴屋、くしろデパート、ステーションデパート、ミラノ座を始めとした映画館や、スガイ、ISMなどの娯楽施設。
ハローマックやBANBAN、まことや、中島屋などのおもちゃ屋、小林書店やフレンドすずや、山下書店などの書店、いわさきを始めとしたプラモデル屋などなど。
スポーツセンターや厚生年金体育館などのスポーツ施設も、子供たちや大会に参加する小中学生などで賑わっていました。
しかし現在、少年時代にお世話になったお店はことごとく閉店し、止まらない人口減少や基幹産業の衰退によって、急速に寂れつつあります。
閉店して更地になっていたり廃墟化していたり、閉店物件を改装して営業していたりと、所々が壊死し、継ぎ接ぎだらけになっている印象を受けます。
そういった現状を目の当たりにすると、改めて恵まれた少年時代だったと再認識します——。
【出典】「【2010年】空港連絡バスから見た釧路の街並み (共栄大通~鳥取大通4丁目)」
「【2010年】空港連絡バスから見た釧路の街並み (釧路空港線~旭跨線橋)」
「道東戦後四十年史 (下巻) 」「釧路の製紙(下)」
「釧路空港連絡バス」「鳥取百年館」