臨床工学技士は、生命維持装置などの高度な医療機器の操作・管理を行う国家資格です。ハイブリッド手術など医療は日々進化し、それに伴い医療機器の開発技術も進んでいます。高度な医療が普及する現代において、これらの機器を操作・維持管理する臨床工学技士は欠かせない存在です。今回は、その臨床工学技士がより高みを目指し、スキルアップするための方法を調べてみました。
スキルアップには色々な方向性がありますが、最も堅実な方法は資格を取得することです。資格取得を目指して勉強をすれば、確実に知識が身につきます。また、資格があれば、その分野の専門性の証明となるため、周囲からも客観的に能力を評価されるもの。昇格・昇給や、より良い環境に転職する際にも有利になるでしょう。
広く知られている資格として挙げられるのが、日本臨床工学技士会が認定する「専門臨床工学技士」「認定臨床工学技士」や、学会が認定する「学会認定制度」です。「専門臨床工学技士」は、血液浄化、血管カテーテル関連、不整脈治療など、7つの専門資格に分かれています。「認定臨床工学技士」は、認定医療機器管理臨床工学技士と認定血液浄化臨床工学技士の2つがあります。「学会認定制度」の中にもさまざまな資格がありますが、その中でも特に透析技術認定士や体外循環技術認定士、3学会合同呼吸療法認定士の3つが人気が高い傾向にあるようです。
なお、専門臨床工学技士と認定臨床工学技士の資格取得は、日本臨床工学技士会の会員になる必要があります。こういった条件や概要を知りたいなら、ぜひ協会のホームページを確かめておきましょう。