新調したのはこれ
これで、毎年の鏡開きから解放される。
暮の押し詰まった今週、訃報が入った。
姑の妹が亡くなり、主人が1人で出かけた。
行く先は、房総半島の長閑な田舎。叔父夫婦は定年後海の見える素敵な別荘のような家を買って、老後をのんびり過ごすつもりだった。
のんびり暮らしていたらしいが、何せ、不便！東京から在来線で２時間もかかる。
そして、通夜、告別式とまようが、11時からの告別式には関西から当日出発では絶対間に合わない。で、前日の通夜から参加することにしたが、17時からの式に行くのに、こちらを11時前に出発。通夜に参加して親戚と少し通夜振舞いで盛り上がってホテルに一泊、翌日は告別式、焼き場、精進落とし、お骨揚げと済ませて16時の特急に乗ったらしい。
帰省ラッシュの上、外房線の踏切事故のせいで、帰ってきたら最寄駅1時すぎ（夜中ですよ！）くたくたになっていた。電車の中に３時間半も缶詰になって、いとこたちが持たせてくれたお菓子を食べながらひたすら待って。私がLINEで、とにかく駅のコンビニでも良いから何か食糧を買いなさいよ！と言うも、コンビニのものなんて…！とのんびり。しかし周りがコンビニでおにぎりやお弁当やお茶を買っているのを見て、そうかな、と行ったらもうほとんど売り切れ！不味そうなパンを買って食べたらしい。
そして、東京にたどり着いたらもう大阪止まりの新幹線しかない！最終に近い時間。
混雑する東京駅をダッシュで駆け抜けてなんとか飛び乗り（ほらー！駅弁なんて買ってる暇ないやん！）なんとか帰れる見通しが立った！と、今度は奈良で踏み切り立ち入り事故のため、在来線が遅れまたは、運転見合わせ。大阪からの在来線に飛び乗り（在来線は最終が遅いので助かる）満員の電車で神戸に辿り着き、そこからまた、遅れ気味の地下鉄で帰ってきた。私は駅に1時に車で迎えに行くも、タクシー乗り場に人がずらり！あ、これ前の電車のひとやん。ようやく帰ってきたのは1時を15分近く過ぎていた。最終だから混んでいて遅れ気味のうえに、忘年会帰りのバカがゲロ撒き散らすし、もう、散々やー！とぶつぶつ言いながら寝たのが夜中の2時！（私、ついて行かんで良かったー。東京駅でダッシュなんてむりよ）
これも思い出に残るなあ、と笑いつつ。
海辺の広い家に一人残った叔父はこれからどうするのだろう、と思う。米寿のお祝いを送った所で、叔父は礼状にこれで補聴器を買う！と言っていた。主人が病気のせいで補聴器を使用しているので、これくらいのグレードのを買うと便利だよ、と話したら、自分の余命と値段を秤にかけると、コストパフォーマンスが合わないので、検討します、と言ったらしい。
娘たちも頭が痛いことだね。
もう、我々の結婚式に来てくれた親戚たちも後、主人の方は叔母が一人（これが、一人暮らしで！）と私の方は叔父夫婦が1組しかいない。みんな鬼籍に入ってしまった。
正月は冥土の旅の一里塚
めでたくもありめでたくもなし
一休禅師
