宮城の作家希望

作品など

別れ

2020-09-04 09:22:00 | 小説
数は少ないが相変わらず魔物が湧き出ている。
黒井アカネはフラワーステッキを手に戦いに挑む。この戦いは、心のせいではない。
人類の心の戦いなのだから自らの手で切り開く他ない。
まあ、アカネにだけ任せるのは心苦しいが今の所対処出来ている。
『最近は心の中が面白くないから時空にもどるわ』言うと心の体から抜け出し、消えてしまった。

申し合わせる様に、闇天使も
『私も二人の幸せを確認したから帰るわサヨウナラお元気で仲良くね』彼女も光となり消えていった。

『そうなの』
心は一人口ずさみ彼に寄り添った。
空には暗雲が立ち込み今にも雨が降る天候である。ディヴェストが中に入る様に促す。
間も無くして雨が降り出した。
悲しみを振り切る様にキスをしたが次の瞬間にまもうお互いの事しか頭になかった。

世界は決して平和になった訳ではない。だが一つの決着がついた。
これも一つの平和なのだろう。
もう新たな世界は生まれない、けれど。


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