旅の途中

ずいぶん生きてきたけど、きっと まだ旅の途中。
ゴールが見えるその日まで、思ったこと、好きなことを書いてみる。

アクセラは父と共に・・・

2023年04月06日 | 

「おじいちゃんがアクセラに乗りたくて一周忌を待たずに持って行ったんだよ。僕はそう思ってたよ」

子どもに言われてハッとした。

お父さんもアクセラも、こんなに突然に逝ってしまうなんて・・・と思っていたけど、そうか、お父さんがアクセラに乗りたくてお彼岸に向こうの世界に連れて行っちゃったんだな、そうなんだな・・・。

そう思えば全てが胸にすとんと落ちてくる。

お父さんが大好きだった運転。お父さんが大好きだったアクセラ。ワタシが免許を取り上げてしまい、アクセラも取り上げてしまった。お父さんは何も言わずに従ってくれて、歩いたり、バスを利用したりして晩年を生きてくれたけど、本当は、本当はすごく運転したかったし、ずっと運転したかったんだよね・・・。

お彼岸にお墓にアクセラで行って、お父さんはワタシからアクセラを引き取ったんだね。

「これはお父さんが引き取るから、あなたは新しい車を自分で買いなさい。いつまでも、甘えていてはいけないよ」と。

今日はアクセラとのお別れの日。

恥ずかしいからディーラーでは泣かないように、泣かないように 本当に頑張った。車の中から必要なものを取り出し、片付け、担当の兄さんにアクセラを託しワタシはマツダを後にした。

こう書いていても涙が後から後から溢れてくる。

お疲れさまでした。向こうでお父さんと一緒に またたくさん走ってください。

もう、ぶつかることも、ドアが凹むこともきっとない。
自由に、どこまでも自由に走って行ってね。
ありがとう。
ありがとう。


思い切って決めたこと

2023年04月03日 | 

思い切って決めたこと。

それは、車を購入すること。

父の車を直そうか、と真剣に考えた。50万円掛かると言われても、もう一度、自走して自宅に帰ってきて欲しいと本気で考えた。

でも、自分の力(財政的なチカラ)を考えた時、50万円掛けて直した直後に また動かなくなった場合、今度こそ購入を考えないといけない・・・。そうしたら直した費用がまるッと無駄になる可能性も・・・。

営業の人がきちんと今の状況に耳を傾けてくれて、理解してくれて、その上で直す選択肢はないのではないか、と言った。まあ、車を売りたいんでしょう、と言う気持ちのあるけど、彼の寄り添おうとしてくれた気持ちがありがたかった。

試乗をして、ちゃんとほしい!を思った車を新車で買うことに決めた。

随分と短期間で決めてしまったな、と言う気持ちもあるけど、何となくそういう流れを感じて、縁も感じた。

納車はなんと8月になるという・・・。

それでも、決めてよかった。心からそう思う。

そして何より、元気で生きていなければと本気で思う。


車が壊れた・・・

2023年03月27日 | 

アクセラが突如壊れた。何の前触れもなく…と言ったらウソになるかな。

まあ、確かになんとなくエンジン音がブルブルとうるさく、振動も大きいなぁと思ったことがないわけじゃない。それでも、無事に千葉までお彼岸のお墓参りに行き、翌日もフツーに車で出勤、帰宅した。

何も変わったことがなかったのに、木曜日の雨の朝、突如 おかしくなった。これまで見ることが無いような警告灯があちこちについた。出発してみたけど、怖くて止めた。まあ、止めて本当に良かった。

ディーラーに電話したら「保険の付帯のロードサービスで持ち込んでくれ」とのこと。

なるほど、なるほど。

保険屋さんに連絡をしてすぐにレッカーでディーラーに行ってしまった。

修理費、およそ50万円。ショーゲキ。

お父さんを思い出して涙が出た。

突如、体調を崩して入院して還らぬ人になってしまった。

ワタシの車も突如壊れて ディーラーに行き、もう廃車寸前という…。

もう、元気に家に帰れないのか?私のアクセラはもう自走して我が家に帰れないのか?

父とあまりに重なって涙がぽろぽろぽろぽろこぼれてくる。

50万円かければ直るのなら、直して家に帰らせてあげようか。たとえ直した途端、また別のどこかが壊れても いちどは我が家に帰ってきてくれればこの悲しみが少しは昇華できるかもしれない。

全くの自己満足だよね。

お父さんとアクセラは違う。けど、それでも家に帰れなかった父の代わりに、父が大切にしていた、大好きだったアクセラだけでも直して家に帰してあげたい。

冷静になって考えないと。泣いてても仕方ない。車がないのはとにかく不便。電車もバスも嫌い。

かといって、すぐに治るのか?すぐに買い換えられるのか???まさかこんな事態になるとは思わなかった。

ただ、ただ、無事に千葉まで行って、無事に帰ってこられた。その奇跡だけでも感謝しよう。

そして、少しでも早く、アクセラに会いに行ってこよう。一人でディーラーで待っているのかと思うと苦しくて切ない。