父親が入院して1カ月と10日が過ぎた。
まさかこんなことになるとは思わなかったあの日。
胆管炎ということは4月にわかっていたけど、それほど深刻だとは思わず、医者からも、次回は7月の外来で良いと言われた。
そんな5月のある日、腹痛で一睡もできないという父を、「えー、大丈夫でしょうー」と思いつつ、それでも翌朝一番で東海大まで連れて行った。
即入院。それきり、父とは1度しか会えていない。
面会禁止。今はお見舞いにも行けないご時世なのだ。
友人は、お父さんの入院中 一度も面会できず、ようやく会えたのは亡くなってからだったという・・・。コロナ禍というのはそういうことなのだ。
東海大に行っても、ただ荷物を看護師さんに預け、看護師さんから洗濯物を受け取るだけ。
病室のある棟を見上げても ただそこには青い空があるだけ。
厳しい状況には変わりはないけど、やせ細った声で一生懸命 電話も向こうで話す父は本当に頑張っている。
つらいだろうに、くじけず本当に偉い人だ。
父ともう一度 一緒にご飯を食べられるよう 今は彼の生命力を信じよう。これまでも、何度も何度も克服して、復活してきたのだから。