<List>
1. Owner of a Lonely Heart
2. Hold On
3. It Can Happen
4. Changes
5. Cinema
6. Leave It
7. Our Song
8. City of Love
9. Hearts
<Member>
・Jon AndersonVocal)
・Chris Squire(Bass)
・Trevor Rabin(Guitar, Keyboard, Vocal)
・Alan White(Drum)
・Tony Kaye(Keyboard)
1983年リリースの11th。ギターにTrevor Rabinを据えて"90125Yes"3部作の最初の作品です。
"Fragile"や"Close to the Edge"の頃の音像を期待してこのアルバムを聴くと全く脈略が無くて失望します。
時は1983年、Asiaが既にPopな音楽性で成功を収めていたので、それに追随したたのか、それともSteve Howeとは全く互換性のないTrevor Rabinを据え、彼を中心に創作した結果がこうなったのか・・・
しかしYesはその時々に応じて"Going for the One"の様な毛色の違う作品をリリースした歴史を鑑みるとこれもアリでしょう。
まず、音が圧倒的に良い事。プロデューサーはあのTrevor Horn。それとTrevor Rabinがかなりかんでいるでしょう。
Trevorのボーカルもかなり良いですよ。
でも、やっぱりJon Andersonのボーカルの方が安心しますね。
涙を誘うのはTony Kayeの存在ですね。
キーボードの美味しい所はTrevor Rabinがかっさらって、これじゃあイジメじゃないか。しかも年下から。
このアルバムのハイライトは1曲目の"Owner of a Lonely Heart"ですね。
車のコマーシャルにも採用されていたから、皆どこかで聴いたことがあるのではないかと思います。
おもいっきりミスマッチだと思いましたけど。
PVも作成され、マニアックな存在だったYesもかなり表舞台へ躍り出たという感じです。
3部作の中での評価の筆頭はこれでしょう。
個人的にはさらにPopな"Big Generator"が好きですけどね。
"Talk"は嫌いだったけど、久々に聴いたらいいじゃないかと思うようになりました。
常にYesのオリジナルメンバーであり続けたChris Squireがお亡くなりになりました。
彼のメロディアスでありながらトレブルの効いたベースは、多くのミュージシャンから尊敬を集め、影響を与えました。
心よりご冥福をお祈りいたします。