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CDのレビューとかなんとか

The Number of the Beast/Iron Maiden

2015-03-09 20:46:10 | レビュー


1. Invaders
2. Children of the Damned
3. The Prisoner
4. 22 Acacia Avenue
5. The Number of the Beast
6. Run to the Hills
7. Gangland
8. Hallowed Be Thy Name
 

・Bruce Dickinson(Vocal)
・Dave Murray(Guitar)
・Adrian Smith(Guitar)
・Steve Harris(Bass)
・Clive Burr(Drums)
 
1982年リリースの3rd。ボーカルがPaul Di'AnnoからBruce Dickinsonに 代わっています。
 
Paul Di'Annoの持ち込んだパンクロックのスタイルを払拭する形でBruce Dickinsonが加入した事は1stアルバムから支持していたファンを困惑させたに違いありません。
 
し かしBruce DickinsonはPaul Di'Annoより声域が広く、表現力も増しました。高音域もカバー出来るので、Ronnie James DioやJudas PriestのRob Halfordのような正統派へヴィーメタルを再現出来る様になりました。
 
が、しかしIron MaidenはSteve Harrisのバンド。あのバリバリバリ3連符が普通のへヴィーメタルとはちょっと違う仕上がりにしてしまいます。
 
"Invaders"はBruce Dickinson初披露の曲でライブで演奏されたという話は聴きません。掴みの曲としてはちょっと弱いかもしれません。あまりありがたみを感じない曲です。
 
"Children of the Damned"から本領発揮ですね。Bruce Dickinsonの歌唱力の幅を推し量る事が出来る曲です。リズムチェンジして展開が速くなり、また失速する。以降のアルバムも2曲目は同じような傾向の曲をぶつけてきます。
 
"The Prisoner"はPOPな曲ではありませんか?メタル免疫がつくとこれくらいではビクともしません。
 
"22 Acacia Avenue"は大好きな曲です。このアルバムで1番好きな曲じゃないかな?非常に複雑でドラマティックな曲展開とBruce Dickinsonの表現力の幅を感じ取ることが出来ます。サルみたいにギャーギャーいうのもいい感じです。
 
ア ルバムタイトル曲である"The Number of the Beast"はIron Maidenの代表曲ですね。「イヤァーーーーーーーーーーーーッ!」。相変わらずベースが目立ちます。中間部のDave MurrayとAdrian Smithのギターソロは2人のスタイルの違いを浮き立たせます。ロックにギターソロは必要です。
 
"Run to the Hills"は基本3連符の曲。この曲もライブで良く演奏されますね。
 
"Gangland" はまぁおいといて、クライマックスは最後の曲"Hallowed Be Thy Name"ですね。この曲もライブで良く演奏されますね。アルバムの最後を飾る曲の中で1、2を争うとても良い曲です。曲展開の複雑な大作であることは Steve Harrisがプログレファンであることに起因しているのでしょう。みんな大変だろうけど、Bruce Dickinsonはもっと大変かもしれません。
 
このアルバムはBruce Dickinsonが違和感なくバンドに溶け込み、十二分の活躍を見せている事。今振り返ると「ああ、あの時ボーカル変えといて良かったね」という結論に達します。Paul Di'Annoに幸あれ。


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