[香港・中国本土株式見通し]
*10:27JST 底堅い展開か、中国の景気支援スタンスが支えに
23日の香港市場は、中国の景気支援スタンスを支えに底堅い展開か。
外部環境はそれほど悪くない。22日の米株市場は、高値警戒感と金利高止まりが
引き続き重しとなったが、米経済の安定が相場を下支えする展開だった。前週、連
日で史上最高値を更新していた主要指標のNYダウは、前日比0.01%安と小幅に続
落。一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.17%高と4日続伸し、最高値
まで0.4%に迫った。
米利下げペースの鈍化見通しが強まる中、米債券市場では米10年債利回りが約3カ
月ぶりの高水準で推移。相場の重荷となった。他方、米経済の先行きは楽観され
る。国際通貨基金(IMF)は22日に発表した最新の世界経済見通しで、米国の2024年
経済成長率予測を前回の2.6%から2.8%に0.2ポイント引き上げた。賃金上昇などが
消費を促すと分析している。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)や小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)など新興EV(電気自動車)の上げが目立っている。
商品相場も堅調。NY商品市場ではWTI原油先物が2.2%高と続伸し、金先物は連日で最高値を更新した。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品が概ね上昇している。
一方、内部的には悪材料と好材料が交錯。景気懸念と政策期待の綱引きとなっている。上述したIMFの世界経済見通しでは、中国の2024年経済成長率予測が前回の5.0%から4.8%に0.2ポイント引き下げられた。半面、経済対策の期待感は持続。今年の経済成長目標(5.0%前後)を達成するため、中国当局は財政出動など追加の刺激策を打ち出すとの見方が根強い状況だ。当局はこれまでにも、金融緩和など支援策を矢継ぎ早に打ち出している。
なお、本土・香港市場では1-9月期決算の発表がスタートしている。香港上場の主要企業では、今日23日に香港交易所(388/HK)や中国広核電力(1816/HK)、中国中煤能源(1898/HK)、24日に深セン投控湾区発展(737/HK)や中石化石油工程技術服務(1033/HK)、25日に中国外運(598/HK)や中国海外発展(688/HK)、東江環保(895/HK)、中国神華能源(1088/HK)、国薬HD(1099/HK)、エン鉱能源集団(1171/HK)、金風科技(2208/HK)、長城汽車(2333/HK)、中国建材(3323/HK)などが報告する予定だ。
こうした中、本日の香港市場は全体として底堅く推移か。中国の景気支援スタンスが相場を支えよう。資源相場の上昇もプラスだ。また、企業業績に着目した物色もみられよう。
【中国本土市場見通し】
中国本土市場も底堅い展開か。財政出動の追加観測など景気支援策への期待感が引き続き支援材料となろう。また、商品相場の上昇も対象銘柄の物色手掛かりとなろう。一方、1-9月期の決算発表を控え、見極めるムードが強まる見通しだ。
*10:27JST 底堅い展開か、中国の景気支援スタンスが支えに
23日の香港市場は、中国の景気支援スタンスを支えに底堅い展開か。
外部環境はそれほど悪くない。22日の米株市場は、高値警戒感と金利高止まりが
引き続き重しとなったが、米経済の安定が相場を下支えする展開だった。前週、連
日で史上最高値を更新していた主要指標のNYダウは、前日比0.01%安と小幅に続
落。一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.17%高と4日続伸し、最高値
まで0.4%に迫った。
米利下げペースの鈍化見通しが強まる中、米債券市場では米10年債利回りが約3カ
月ぶりの高水準で推移。相場の重荷となった。他方、米経済の先行きは楽観され
る。国際通貨基金(IMF)は22日に発表した最新の世界経済見通しで、米国の2024年
経済成長率予測を前回の2.6%から2.8%に0.2ポイント引き上げた。賃金上昇などが
消費を促すと分析している。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と反発した。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:2015/HK、LI/NASDAQ)や小鵬汽車(エックスポン:9868/HK、XPEV/NYSE)、蔚来汽車(9866/HK、NIO/NYSE)など新興EV(電気自動車)の上げが目立っている。
商品相場も堅調。NY商品市場ではWTI原油先物が2.2%高と続伸し、金先物は連日で最高値を更新した。ロンドン金属取引所(LME)では、主要産品が概ね上昇している。
一方、内部的には悪材料と好材料が交錯。景気懸念と政策期待の綱引きとなっている。上述したIMFの世界経済見通しでは、中国の2024年経済成長率予測が前回の5.0%から4.8%に0.2ポイント引き下げられた。半面、経済対策の期待感は持続。今年の経済成長目標(5.0%前後)を達成するため、中国当局は財政出動など追加の刺激策を打ち出すとの見方が根強い状況だ。当局はこれまでにも、金融緩和など支援策を矢継ぎ早に打ち出している。
なお、本土・香港市場では1-9月期決算の発表がスタートしている。香港上場の主要企業では、今日23日に香港交易所(388/HK)や中国広核電力(1816/HK)、中国中煤能源(1898/HK)、24日に深セン投控湾区発展(737/HK)や中石化石油工程技術服務(1033/HK)、25日に中国外運(598/HK)や中国海外発展(688/HK)、東江環保(895/HK)、中国神華能源(1088/HK)、国薬HD(1099/HK)、エン鉱能源集団(1171/HK)、金風科技(2208/HK)、長城汽車(2333/HK)、中国建材(3323/HK)などが報告する予定だ。
こうした中、本日の香港市場は全体として底堅く推移か。中国の景気支援スタンスが相場を支えよう。資源相場の上昇もプラスだ。また、企業業績に着目した物色もみられよう。
【中国本土市場見通し】
中国本土市場も底堅い展開か。財政出動の追加観測など景気支援策への期待感が引き続き支援材料となろう。また、商品相場の上昇も対象銘柄の物色手掛かりとなろう。一方、1-9月期の決算発表を控え、見極めるムードが強まる見通しだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます