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アンチコドン(anticodon)

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 アンチコドン(anticodon)は 3ヌクレオチドからなる単位であり、mRNAコドンの3塩基に対応する。それぞれの種類のtRNAは、固有のアンチコドンの3連配列を持ち、アミノ酸に関する1つまたは複数のコドンに対して3つの相補的な塩基対を形成することができる。

アンチコドンの中には、ゆらぎ塩基対によって複数のコドンと対をなすものもある。アンチコドンの最初のヌクレオチドは、mRNAには存在しないイノシンであることが多く、対応するコドン位置の複数の塩基と水素結合することができる:29.3.9。遺伝暗号 (en) では一般的に、4種類の塩基と3つの位置によるすべての組み合わせ、あるいは少なくともピリミジン塩基とプリン塩基の両方によって、1つのアミノ酸が特定される。たとえば、アミノ酸のグリシンは、GGU、GGC、GGA、GGGというコドン配列でコードされている。また、ミトコンドリアのように、最初のアンチコドンの位置(ゆらぎ位置(wobble position)と呼ばれる)に別の修飾ヌクレオチドが現れて、遺伝暗号に微妙な変化を与えることもある[15]。標準遺伝暗号には61個のセンスコドンがあるので、tRNA分子をアミノ酸を指定するコドンと1対1で対応させるには、細胞あたり61種類のtRNAを持つ必要がある。しかし、ゆらぎ塩基は、特定のアミノ酸を指定するコドンのすべてというわけではないが、いくつかのコドンと結合することができるため、多くの細胞は61種類未満のtRNAしか持っていない。61個のセンスコドンをすべて明確に翻訳するためには、少なくとも31個のtRNAが必要である。

<出典:Wikipedia>

 ■ 修飾塩基
 tRNA全体のいくつかの位置には、特にメチル化(例: tRNA(グアニン-N7)-)-メチルトランスフェラーゼによる)によって修飾された塩基が存在する。最初のアンチコドン塩基、すなわち「ゆらぎ位置(wobble-position)」は、イノシン(アデニン由来)、キューオシン(グアニン由来)、ウリジン-5-オキシ酢酸(ウラシル由来)、5-メチルアミノメチル-2-チオウリジン(ウラシル由来)、ライシジン(シトシン由来)に修飾されることがある。

 ⇒ RNA(Ribonucleic acid)の種類


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