以下、阪神淡路大震災で、まさに災害現場で頑張っていた「社会福祉士」の方のブログより、転載希望です。
皆様、被害に遭われた皆様への善意は良く理解できます。
しかし、実際の現場で「救援物資」がどのように扱われるか、ご理解の上冷静に行動してください。
以下の転載の結論にもございますが、実際の現場で必要とされる比重が高いのは、実は「救援物資 < 義援金」です。
もちろん義援金についての募集も、テレビやラジオなど、信用のおける情報源で公開されているものをご活用ください。
:::::::::以下転載(転載拡散希望)::::::::::::
【ニーズにあわない救援物資のことを知ってください】
滋賀県で社会福祉士として活動する幸重です。
阪神淡路大震災では半年近く被災地で支援活動を
行っていました。
阪神淡路大震災から一週間目に大学の先輩が
活動する支援団体を頼って現地に入りました。
現地で行った活動は、がれきの除去でもなく
炊き出しでもなく、全国から届いた
山のような救援物資の段ボールの整理でした。
(ホントに山のように積み上げられていました)
社会福祉協議会や市の職員はおそらくもっとやるべき作業が
あるだろうに、救援物資の整理や物資の輸送計画
それに伴う避難所の状況についての調査、
避難所の自治活動支援計画づくりが行われていました。
★自治活動支援計画とは
避難所は緊急的・一時的な地域活動の場になり
そこで生活している人たちが自治的な組織を作り
一つのコミュニティーを形成します。
物資をただ被災地に届けるだけでは被災地の
自治にとって大きなマイナスになることがあるので
このような自治活動の支援計画がたてられます。
一般の社会と同じで避難所によって様々な
自治活動が展開されます。
民主的な自治活動が出来ていた避難所もあれば
一部が独裁的に自治活動をしていた避難所もありました。
せっかく届ける救援物資が原因で避難所の人間関係が
まずくなる場面も何度も遭遇しました。
だからこそ現地では細かい調査に基づいた支援計画
(専門的には中間支援と言います)が行われています★
震災で交通網が寸断され物資の郵送には
相当な時間がかかりました。
震災から1週間で現地入りし
倉庫番と避難所調査に追われて
1週間がたったころには避難所では生活物資は
ほぼ必要がなくなったにも関わらず
全国からの救援物資はどんどん送られてましたが
避難所の自治活動支援で使えないものが
日を増すごとに倉庫を占めていきました。
(おそらくその後、必要な物資の処分が必要となり
多くの人力と経費がかかったのだと思います)
これから救援物資を集めようとしているみなさん
送ろうとしているみなさん
それをどうやって被災者に届けるか計画がありますか?
送られてきた物資をどう役立てたいのかまで考えていますか?
報道を見て心を痛む気持ちはわかります。
何かをしたいという気持ちもわかります。
せっかくの善意が届く形を冷静に考えてください。
やらしいと思うかもしれませんが支援は長期にわたり
その形も変わっていく以上、「物品」よりも
必要な支援に形を変えられる「お金」が
一番役に立ちます。理想の支援は義援金です。
どうしても物資を送りたいなら
個人や小さな団体からではなくて
きちんと輸送計画や支援計画に基づいて
動いている全国組織の活動に協力して欲しいと思います。
あとお金はないけど遠方から何か出来ないかと
思っている方にはぜひ「献血」をお願いしたいです。
被災地支援の活動をしてきた社会福祉士のつぶやきでした。
:::::::転載 終わり::::::::
追記です。(トンチキ社●福祉士 うなみより)
献血の希望者さんが、地震後に全国で増加しているようですが、献血で得られた血液を(鮮血利用する赤血球MAP製剤)の使用期限は「21日」です。
つまり、今日献血しても一カ月足らずで使えなくなります。
他の血漿製剤(←ここも誤記でした、すんません)などに使えば1年くらいですが・・・。
医療現場で使われる「血液パック」はこの、赤血球MAPです。
(追記です。採集した血液そのものを使用するパックもあるそうです。誤情報ごめん。
それと、白血病用の※血小板製剤は、4日間くらいしか日持ちしません。作っても作っても足りなくなるね・・・。)
なので、今しばらく、ボランティア精神をぐっとこらえて、ちょっとたったのちに「献血」に自分は赴こうと思います。
(多分、4日後くらいに行ってみます。)
もちろん、昨日今日と献血してこられた皆様。
素敵なボランティア活動、グッジョブ!
(あと、タイミングを見計らっている皆様。ナイスクール!)
::::::::::::::::::::
皆様、被害に遭われた皆様への善意は良く理解できます。
しかし、実際の現場で「救援物資」がどのように扱われるか、ご理解の上冷静に行動してください。
以下の転載の結論にもございますが、実際の現場で必要とされる比重が高いのは、実は「救援物資 < 義援金」です。
もちろん義援金についての募集も、テレビやラジオなど、信用のおける情報源で公開されているものをご活用ください。
:::::::::以下転載(転載拡散希望)::::::::::::
【ニーズにあわない救援物資のことを知ってください】
滋賀県で社会福祉士として活動する幸重です。
阪神淡路大震災では半年近く被災地で支援活動を
行っていました。
阪神淡路大震災から一週間目に大学の先輩が
活動する支援団体を頼って現地に入りました。
現地で行った活動は、がれきの除去でもなく
炊き出しでもなく、全国から届いた
山のような救援物資の段ボールの整理でした。
(ホントに山のように積み上げられていました)
社会福祉協議会や市の職員はおそらくもっとやるべき作業が
あるだろうに、救援物資の整理や物資の輸送計画
それに伴う避難所の状況についての調査、
避難所の自治活動支援計画づくりが行われていました。
★自治活動支援計画とは
避難所は緊急的・一時的な地域活動の場になり
そこで生活している人たちが自治的な組織を作り
一つのコミュニティーを形成します。
物資をただ被災地に届けるだけでは被災地の
自治にとって大きなマイナスになることがあるので
このような自治活動の支援計画がたてられます。
一般の社会と同じで避難所によって様々な
自治活動が展開されます。
民主的な自治活動が出来ていた避難所もあれば
一部が独裁的に自治活動をしていた避難所もありました。
せっかく届ける救援物資が原因で避難所の人間関係が
まずくなる場面も何度も遭遇しました。
だからこそ現地では細かい調査に基づいた支援計画
(専門的には中間支援と言います)が行われています★
震災で交通網が寸断され物資の郵送には
相当な時間がかかりました。
震災から1週間で現地入りし
倉庫番と避難所調査に追われて
1週間がたったころには避難所では生活物資は
ほぼ必要がなくなったにも関わらず
全国からの救援物資はどんどん送られてましたが
避難所の自治活動支援で使えないものが
日を増すごとに倉庫を占めていきました。
(おそらくその後、必要な物資の処分が必要となり
多くの人力と経費がかかったのだと思います)
これから救援物資を集めようとしているみなさん
送ろうとしているみなさん
それをどうやって被災者に届けるか計画がありますか?
送られてきた物資をどう役立てたいのかまで考えていますか?
報道を見て心を痛む気持ちはわかります。
何かをしたいという気持ちもわかります。
せっかくの善意が届く形を冷静に考えてください。
やらしいと思うかもしれませんが支援は長期にわたり
その形も変わっていく以上、「物品」よりも
必要な支援に形を変えられる「お金」が
一番役に立ちます。理想の支援は義援金です。
どうしても物資を送りたいなら
個人や小さな団体からではなくて
きちんと輸送計画や支援計画に基づいて
動いている全国組織の活動に協力して欲しいと思います。
あとお金はないけど遠方から何か出来ないかと
思っている方にはぜひ「献血」をお願いしたいです。
被災地支援の活動をしてきた社会福祉士のつぶやきでした。
:::::::転載 終わり::::::::
追記です。(トンチキ社●福祉士 うなみより)
献血の希望者さんが、地震後に全国で増加しているようですが、献血で得られた血液を(鮮血利用する赤血球MAP製剤)の使用期限は「21日」です。
つまり、今日献血しても一カ月足らずで使えなくなります。
他の血漿製剤(←ここも誤記でした、すんません)などに使えば1年くらいですが・・・。
医療現場で使われる「血液パック」はこの、赤血球MAPです。
(追記です。採集した血液そのものを使用するパックもあるそうです。誤情報ごめん。
それと、白血病用の※血小板製剤は、4日間くらいしか日持ちしません。作っても作っても足りなくなるね・・・。)
なので、今しばらく、ボランティア精神をぐっとこらえて、ちょっとたったのちに「献血」に自分は赴こうと思います。
(多分、4日後くらいに行ってみます。)
もちろん、昨日今日と献血してこられた皆様。
素敵なボランティア活動、グッジョブ!
(あと、タイミングを見計らっている皆様。ナイスクール!)
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