モルモット。
一匹が好きで、神経質でよく食べて、ふんの始末もできないモルモット。
そんなモルモットはおおかみに恋をした。
何回もせっくすした。
けど
思い出せるのは
明日忙しいからとてきとうに切り上げてしまったせっくす。
先に風呂場に向かうおおかみの背中を見て、私は泣いた。
どうして記憶はいいものばかり残らないんだろう。
どうして残したい記憶を選べないんだろう。
あんなに背中が好きだったのに。
思い出せるのは、横顔。
横顔を正面からにやにやしながら見てた。
モルモットはまだおおかみに恋してる。
このきもちはいつおわるんだろう。