それでも 辛抱強く 忍耐強く

2010年06月02日 12時23分03秒 | 日記
水曜日



アメリカ創価大学第6回卒業式へのメッセージ 


大歴史学者のトインビー博士に青年に贈る指針を尋ねた時も、

答えは「忍耐強くあれ」でありました。

困難のない人生などない。
いわんや、使命が大きければ大きいほど、困難も大きい。
その困難の連続のなかで、それでも、辛抱強く、忍耐強く、
一歩また一歩、前進し抜いていけるか、
どうか、
ここに大きな分岐点がある。

どんな試練に直面しても、絶対に窮しない。あきらめない。
いな試練があるほど、
それを上回る智慧をたくましく発揮しながら、断固として乗り切っていく。
この「忍耐」そして「智慧」にこそ、
偉大な指導者としての勝利の翼があるのであります。

特に卒業生の皆さんは、
まず10年を目標に進んでいただきたい。

私が対談集を発刊した「アメリカの良心」ノーマン・カズンズ氏が、
20代の初めから30代半ばにかけての年代に「頭のなかに何を入れるか」が、
人生の意義を大きく決定すると強調されていました。

〈松田銃訳『ある編集者のオデッセイ サタデー・レビューとわたし』早川書房〉

―抜粋―



ダンテ23

乙女の髪には    英知の風吹け

女性が主役!
 
『神曲』の最終部は、
罪悪と争いに満ちた地底の「地獄界」や
地上の「煉獄界」を見おろす「天国界」──
大宇宙の旅でもあります。

 この旅で、ダンテを導く役割を担うのは、
高潔な女性のベアトリーチェです。
「おまえが望み憧れる真実に向かってこの道を私が/
 どのように進むかをよく見ておきなさい」(前掲平川訳)
「真理の上に未だ足を重ねずして汝は/
 依然として身を虚妄に回らしている」 
 (中山訳『ダンテ全集第3巻』同、現代表記に改めた)
毅然たる女性の激励に対して、ダンテは心から感謝を述べます。
 
「正しい考えと誤った考えを証しながら/
 美しい真理のやさしい姿を私にしめした」
 (野上素一駅『筑摩世界文学大系11 ダンテ』筑摩書房)と。

率先の模範を示しながら、時に凛然と、時に理路整然と、
雄弁をもって正邪を語り導く姿は、輝く創価の乙女を思わせる品格があります。

学園出身の女性たちの活躍を讃える声を、
私は、社会の各界の方々から、本当によくうかがいます。
皆、自分らしく、努力に努力を重ね、「使命の道」で輝いている。

弁護士や公認会計士、政治家、外交官、医師、
ジャーナリスト、通訳・翻訳者、大学や学校の教員など、
社会の第一線で光を放っているメンバーもいます。
小学校の校長も誕生しました。

またアメリカの名門カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)など
世界の名門大学で博士号を取得した人や、アメリカ創価大学を最優秀の成績で卒業し、
オックスフォード大学やケンブリッジ大学の大学院に進んだ人もいます。
そして、多くの卒業生が、学園時代の誓いを胸に、
信頼厚き地域の女性リーダーとして、
全世界で活躍しています。

強く賢く清らかな心の女性こそが、
世界を平和と善の調和の方向へとリードしていく──
これがベアトリーチェに託したダンテの信念でした。

「女性の世紀」は、これからが本番です。
皆さんこそ、その先頭に立つリーダーなのです。

さて、「神曲」に登場する女性ベアトリーチェは、ダンテを導きながら、
天の高みへ高みへと上昇するにつれて、ますます目が輝き、姿の美しさが増していった。
それは
「善行をおこなう時、心に感じる喜びが/増す」(同)ことを譬えています。
 正義と平和のために戦えば戦うほど、生命が躍動し、歓喜が増していく。

心美しき学園出身の女性は、
全員が「幸福の博士」であれ! 「歓喜の人生」であれ!──
私と妻はいつも、そう祈っています。

 聡明な 私の娘の 香友会 幸福博士と この世勝ち抜け
 三世まで 共に共にと 蛍会 なんと優しく 強き姫らよ

(創価学園 特別文化講座 創立者 ダンテを語る 2008-4-23)より



撰時抄260p

問うて云く
竜樹・天親等の論師の中に此の義ありや、
答えて云く
竜樹・天親等は内心には存ぜさせ給うといえども
言には此の義を宣べ給はず、
求めて云く
いかなる故にか宣給ざるや、
答えて云く多くの故あり
一には彼の時には機なし・
二には時なし・
三には迹化なれば付嘱せられ給はず


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