木曜日
名字の言
4月1日
あす、開学25周年を迎える創価女子短大の出身者が語っていた。
彼女の原点は短大時代の1990年、創大ロス分校(当時)の語学研修に参加したこと
▼分校に到着した短大生を、同校に滞在中だった創立者が「皆さんは私の娘」と温かく歓迎してくれた。その後も間断なく激励が
▼忘れがたいのは、創立者による英語の“試験”。ある会合での創立者のスピーチを通訳が英語で紹介。それを英文で書き取り、日本語でまとめるものだった。結果は散々。でも創立者は皆の答案に目を通し、大切に手元に。そして語った。
「本物は弓矢をへし折るくらいの力で真剣に鍛えないと育たないんだよ」。
彼女は一念発起し、短大を出た後、カナダの名門マッギル大学を卒業。世界を舞台に活躍を続ける
・・・
▼新年度が始まった。私たちもまた自身の原点に立ち返り、新鮮な決意で出発したい。(駿)
小説「新・人間革命」
4月1日
勝利者とは、自分に挑み、打ち勝つ「勇気」をもった人である。自身の弱さや臆病、怠惰、逃避、あきらめの心――それらを制してこそ、あらゆる勝利の扉が開かれるからだ。
青年時代に、勇気をもって自らを鍛え、精進を重ねてきた人は、人生を勝利する確固不動の基盤をつくることができる。そして、そこに人間革命の大城が築かれるのだ。
創価大学の通信教育部の開学式が行われた一九七六年(昭和五十一年)五月十六日の夜、東京・江東公会堂では、創価学会学生部の二部(夜間部)に学ぶ男子学生による、「勤労学生主張大会」が盛大に開催された。
山本伸一のもとには、一カ月ほど前に、この主張大会の開催報告と案内状が届いていた。そこには、こう記されていた。
「二部学生は、昨年八月、山本先生に『飛翔会』を結成していただきました。その大歓喜のなか、働き学ぶ者の立場から、創価の仏法哲理と山本先生の思想を社会に発信していくために、勤労学生主張大会を開催する運びとなりました」
伸一は、出席したかったが、既に日程は詰まっていた。そこで、やむなく、この主張大会を担当する青年部の幹部に伝言を託した。
「主張大会には、どうしても出席することができませんが、見守っています。青年の叫びは時代を動かす力です。健闘を祈ります」
それから伸一は、妻の峯子に語った。
「嬉しいね。二部学生が立ち上がったね。『飛翔会』を結成してよかった。若鷲たちが使命の大空に飛翔したんだ。
私は、彼らが、これからどんな人生を生きていくのか、じっと見守っていくつもりだ。
しかし、決して、彼らを甘やかしたくはない。本当の師子ならば、どんな逆境も必ず乗り越えて、広宣流布の大リーダーに、民衆の王者に育っていくからだ。私と同じ道を歩もうと心を定めた彼らが、軟弱であるわけがない。本当に期待できるのは『飛翔会』だというのが、私の確信なんだ」
立正安国論
未だ仏教の淵底を探らざる者なり、
就中法然は其の流を酌むと雖も其の源を知らず、
所以は何ん大乗経の六百三十七部二千八百八十三巻・
並びに一切の諸仏菩薩及び諸の世天等を以て捨閉閣抛の字を置いて
一切衆生の心を薄んず、
是れ偏に私曲の詞を展べて全く仏経の説を見ず、
妄語の至り悪口の科言うても比無し
責めても余り有り人皆其の妄語を信じ悉く彼の選択を貴ぶ、
故に浄土の三経を崇めて衆経を抛ち
極楽の一仏を仰いで諸仏を忘る、誠に是れ諸仏諸経の怨敵聖僧衆人の讎敵なり、
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