

水曜日
キュリー夫人を語る11
◇ 創価女子短期大学 特別文化講座 キュリー夫人を語る 2008-2-8
誇りも高く試練を越えよ
一、この地方で募らした家庭教師の3年間は、マーニャにとって、辛抱の時でありました。
勉強も続けましたが、まったくの独学です。
憂鬱もあった。焦りもあった。
絶望もあった。落胆もあった。
しかし、彼女は、ある手紙にこう書いています。
「とてもつらい日々がありました。でも、その思い出を和らげてくれる唯一のものは、いろいろあったにもかかわらず、正直に誇り高く、それを乗り越えることができたということです」
(スーザン・クイン著、日中京子訳『マリー・キュリー1』みすず書房)
青春時代は、悩みの連続です。どれも皆、自分が強く、賢く、大きくなっていくために必要な試練なのです。
それらを、マーニャのように、「誇り高く」乗り越えていってください。
一、マーニャは独学を続けるうち、科学の分野で社会に貢献しようと思うようになりました。
姉がパリに発ってから5年。
医者としての道を歩み始めた姉から、パリに来るようにとの手紙が、ついに届きました。
マーニヤは、父を残していくことを考えると、後ろ髪を引かれる思いでしが、パリ行きを決意します。
そして、1891年11月、父に見送られながら、ワルシャワの駅を出発したのです。
撰時抄273p
此の法門を申さん事は経文に候へばやすかるべし
但し此の法門には先ず三の大事あり
大海は広けれども死骸をとどめず
大地は厚けれども不孝の者をば載せず、
仏法には五逆をたすけ不孝をばすくう
但し誹謗一闡提の者
持戒にして第一なるをばゆるされず