
今話の名セリフ:「大丈夫だよ・・・。その気持ち、私が抱き締めるから!」(キュアエール)
「HUGっと!プリキュア」第11話「私がなりたいプリキュア! 響け! メロディーソード!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。はぐたんは、大量のアスパワワを放出してオシマイダーを浄化したものの、それと引き換えに、体調を崩してしまいました。
「私がプリキュアになれなかったから・・・。」

「ごめんね、はぐたん・・・。私のアスパワワ、全部あげるから・・・。だから目を覚まして・・・。お願い・・・。」

「今・・・、俺らにできる事は・・・、何もない・・・。」

「私のせいだ・・・。ごめん・・・。みんな・・・。」
「はな・・・。」

「私・・・、プリキュア、もうできない・・・。」

~ Aパート ~
「もう決めたから・・・。ごめんね・・・。」

「待ってよ! マジ意味分かんないだけど・・・。」

「だって・・・、私のせいだもん・・・。はぐたんにこんな苦しい思いさせて・・・。プリキュア失格だよ・・・。」

「はぐたんから・・・、いっぱい元気もらったの・・・。嬉しそうな笑い声・・・。プニプニのほっぺ・・・。ハグした時の温かさ・・・。」

「なのに、私・・・、何も返せてない・・・。私には・・・。私には何もない・・・。」

「そんな事ないよ!」
「そんな事ある!」


「私は、さあやとほまれとは違うもん! だから、プリキュアにもなれなくなっちゃったんだ!」

「きっと・・・、もっとプリキュアにピッタリな子が他にいるんだよ・・・。はぐたんをきちっと守れる子が・・・。」

「おい! それが、お前のなりたい野乃はななんか!?」

「ごめんね・・・。」

その夜・・・、
「私のなりたい私・・・。」


「ああ、もう何で・・・。」

直後、母のすみれが、はなを心配して、部屋に入ってきました。
「ママ・・・。」
「何?」
「どうして私は・・・、さあやみたいに賢くないし、ほまれみたいに運動もできないんだろう・・・。」

「どうして私、何も持ってないんだろう・・・。」


「はなが生まれてきた時ね、パパとママはとっても嬉しかったの・・・。」

「はなが笑うだけで、私達を幸せにしてくれた・・・。」

「今もそう。はなの笑顔はどんな時だって、ママ達に幸せをくれる・・・。」

「ママ・・・。めっちゃイケてるお姉さんになりたいのに・・・、私、めっちゃカッコ悪いの・・・。」

「こんな私、全然好きじゃ・・・、ない・・・。どうしたらいいか・・・、もう分かんないよ・・・。」

「少し大人になったのね・・・。」

「フレ、フレ、はな。前を向いて今を頑張れば、きっと素敵な未来がやって来る。」
「未来・・・。」

「うん・・・。」

そして翌朝・・・、

「フレ、フレ、私・・・。頑張れ、頑張れ・・・。うん・・・。」

はなは、すみれに見送られ、外に出ます。すると・・・、

「さあや・・・。ほまれ・・・。」

「いつでも頑張り屋さん。」
「え?」
「誰かのために一生懸命になれるところ。失敗してもガッツで乗り越えるところ。素直で表情がクルクル変わって、見ているだけで元気になれるところ。」

「まだまだいっぱいあるよ。私が憧れた、はなの素敵なところ。だから・・・、何もないなんて言わないで・・・。」
「さあや・・・。」


「はな。」
「ほまれ・・・。」

その頃、ハリーは、早く目を覚ましてほしいと、はぐたんの傍にいました。そんな中、ミライパッドが反応を示しました。
少しして、はな達3人も、ハリーとはぐたんの元に。
ミライパッドに映っているのは、のびのびタワー。そこに、はぐたんを元気にさせる何かが?
「はぐたん・・・。」


一方、クライアス社では・・・、
「暗い・・・。怖い・・・。」

「頼む・・・。助けてくれ・・・。」

「アンタには後がない。今度こそプリキュアを倒すのよ・・・。」

そして・・・、


少しして、のびのびタワーに来たはな達は、ひなせ達の演奏を目にしました。

「ひなせ君言ってた。楽器1つ1つに個性が合わさって、想像を超えた素敵な音が奏でられるんだって。」
「1つ1つ・・・。」



「はぐたん、聞こえる? 私の心の音は、どんな感じかな? 聞いた人が、はぐたんが元気になれるような音が鳴ってるかな?」
「私の音も聞こえるかな?」

「のびのびタワー。音楽に抱っこ。はぐたんの大好きなものばっかりだ。」
「私の大好きなものもいっぱいだ・・・。」



「はぐたん・・・。」

はぐたんはミルクを欲しがっていると感じ、すぐに、はなは、準備をしに場を離れました。

はなが走っている途中、前に大人っぽいと感じた男とぶつかります。
「この物語は、君に運命を感じているかもしれないね。」

「え・・・?」
「明日を失いつつある世界のため、剣は、何も持たない少女を選んだ。」
「何も持たない?」

「そして、少女は勇気を胸に戦った。なぜ少女は戦う事ができたのか? 誰かのために身を削ってまで。富のため? 名声のため?」
「それは・・・。」

その直後、大きな振動と轟音が。外には、怪物がいました。

~ Bパート ~
はなは外に出て、皆を守ろうと、プリハートを手にします。しかし、変身できなかった事が脳裏をよぎりました。
「できるよ!」
「ほまれ・・・。」
「きっとできる!」

「フレフレ、はな!」
「さあや・・・。」

「うん! 何でもできる! 何でもなれる!」

そして・・・、


『ミライクリスタル! ハート、キラっと!』



「輝く未来を! 抱き締めて!」

「みんなを応援! 元気のプリキュア、キュアエール!」

「みんなを癒す! 知恵のプリキュア、キュアアンジュ!」

「みんな輝け! 力のプリキュア、キュアエトワール!」


「プリキュアになれた! やっぱ、めっちゃイケてる!」

ですが、ここからが本番。皆を守るために、目の前の怪物をどうにかしなければなりません。
怪物のパワーはすさまじく、プリキュア達は追い込まれます。少しして、街にいたことりとえみるに、戦闘の余波で崩れたビルの破片が降りかかってきました。
ですが・・・、


「大丈夫だよ・・・。私が守るから・・・。」
「プリキュア・・・。」
「早く逃げて・・・。」

「私は逃げない・・・。」

「私は・・・、プリキュアだから!」

そして、エールは破片を怪物にぶつけますが、怪物のパワーに跳ね返されます。
「みんなの・・・、笑顔が好き・・・。みんなを・・・、元気にしたい!」

「フレ、フレ、みんな・・・。フレ、フレ、私!」

「少女は剣に選ばれ、民衆と共に戦う・・・。」


「力が・・・、みなぎってくる・・・。」

直後、怪物が襲ってきました。エールは剣を構えると、剣から強大な光があふれ、怪物を押し返しました。
そして・・・、




「ダメ!」

「違う・・・。これは・・・、私のなりたいプリキュアじゃない・・・。」

「苦しい・・・。苦しい・・・。心が・・・!」

「いつも中途半端・・・。何もできない・・・。何にもなれない・・・。何にも頑張れない・・・。オシマイダー・・・。」

「オレは何の才能もない・・・。何でオレは何も持ってないんだ・・・。オシマイダー・・・。」



「心が苦しいの分かるよ・・・。私もそうだもん・・・。」

「私も、頑張れない時ある・・・。」

「宿題サボっちゃった事あるし、ニンジンとグリンピースよけちゃった時あるし・・・。」

「大丈夫だよ・・・。その気持ち、私が抱き締めるから!」


「違うよ・・・。必要なのは剣じゃない・・・。」




「これが私の応援・・・。私のなりたいプリキュアだ!」

『ミライクリスタル!』

「エールタクト!」

「アンジュハープ!」

「エトワールフルート!」



『心のトゲトゲ、とんでいけ!』

『プリキュア、トリニティコンサート!』



「心があったけぇ・・・。オレにも未来が・・・。」


『HUGっと!プリキュア! エールフォーユー!』

「『これが私の応援』か・・・。やるじゃない!」


戦いが終わって、はな達は、はぐたんとハリーの元に。
「はぐたん、ごめんね・・・。私、はぐたんがとってもとーっても大切だよ!」

「はぐたんが笑ってくれると嬉しい! はぐたんのためなら頑張れる!」

「はぐたん・・・、大好きだよ・・・。」

「マ・・・、マ・・・。マ・・・、マ・・・!」
「えーっ!?」


「確かにママって言ってる!」
「はな、良かったね!」
「うん! はぐたん!」


今回は、これで終了です。
次回:「ドキドキ! みんなでパジャマパーティー!」
今日は皆で、パジャマパーティーをする事になりました。お気に入りのパジャマを着て、お菓子を食べて、朝まで楽しくおしゃべりします。
また、はぐたんには歯が生えたようで、そろそろ離乳食を食べられる頃かもしれないと、離乳食作りにも取り組みました。
夜になると、ほまれは、ハリーに聞きたい事があると言いました。それは、はぐたんとハリーの秘密について。2人の抱える秘密とは?
今回のエンドカード
ちょ、おまっ。助けられたクセに、おいしいところ持ってくな。(笑)
とはいえ、チャラリートは助かって良かったですね。今後、チャラリートの出番はあるのか? 楽しみにしたいですね。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
自分の無力さにプリキュアをやめると言い出したはなでしたが、母・すみれの言葉と、さあやとほまれの励ましから、元気を取り戻し、オシマイダーとなったチャラリートの心に触れてエールはチャラリートを救おうと、3人技「トリニティコンサート」でチャラリートを浄化しました。
物語序盤にしては重苦しかった前話の次は、キャラの表情が豊かで、よく動く神回ですか。これぞ、隙の生じぬ二段構え!
今話の感想を簡単に述べると、こうですね(笑)。はなの立ち直りとか、新たな力として剣が出たと思いきや、それを使わず、ハグして音楽で浄化とか、見事な展開でした。今話って、まだ放映3か月目ですよね?(笑)
そして、今話感想の掲載画像数は236枚にもなり、8話感想を超えました。放映3か月目にして、200枚超え2回目とか、今作すげぇ・・・。
この分だと、追加プリキュアが出る回とか、最終決戦でも、余裕で200枚を超えちゃったりして。今後も見応えある映像が多く出そうで楽しみですね。
さて、今話のポイントは「敵をもハグしてこそヒーロー」ですかね。「これこそ野乃はな!」と言えるほど、はなの良いところがしっかり描かれていた今話だったと思います。
はなの良いところについては、Aパートでさあやが言っていた通りでしょう。いつでも頑張り屋で、誰かのために一生懸命で、失敗してもガッツで乗り越えて、素直で、表情豊か。
自分は何も持ってないし、何もできない。それが、はなの自己評価で、得意な事を強いて挙げるとすれば、応援する事。だけど、それも、誰にでもできると一蹴された事があります。
確かに、応援は、誰にでもできそうな事です。しかし、「誰にでもできる」という事は、それに力を入れた事で自慢にならないと、おざなりにされやすいでしょう。
そう考えると、誰にでもできそうな応援に頑張れるというのは、実はすごい事なのかもしれませんね。
それに、応援するにしても、子供っぽさが売りになるでしょう。
子供っぽいという事は、自分の思ってる事や考えている事が素直に表情に出やすく、そういった事が相手に真っ直ぐ伝わりやすいでしょう。嬉しいと思えば、相手も嬉しくなるし、悲しいと思えば、相手も悲しくなるもの。
だから、そういう子に応援されれば、本気で応援してくれてるんだと感じて、その純粋さが力になるのでしょうね。
そして、Bパートでは、誰かのために一生懸命というところが光っていたと思います。戦う力を持たない人達だけでなく、心が苦しい敵まで守ろうとしたのは良かったですね。
エールがあの剣でチャラリートをぶった斬っていれば、周りからは、すごくカッコ良かったと、称賛の声を得られたでしょう。
だけど、エールには、後味の悪さが残るでしょう。プリキュアになれば人知を超える力を得られると言っても、中身は年頃の女の子。弱った敵を容赦なく倒していたら、とても心が平穏でいられないでしょう。
それに、もしチャラリートを倒していたら、オレは何もできない、何にもなれないと、断末魔の叫びを聞いていたでしょう。
チャラリートの心の苦しみは、はなが感じていた苦しみと同じもの。自分が苦しんでいた時には周りが励ましてくれたのに、たかが敵というだけで同じように苦しむ者を斬り倒すのは、自分を殺したも同然であり、そんな自分を酷く嫌ってしまうでしょう。そして、今度こそ、プリキュアになる事をやめていたかもしれません。
そう思うと、自分のダメなところも晒しつつ、優しくハグしたのは、すごく良かったと思いますね。やはり、戦うより抱き合うのが、平和的解決ですよね。
今話だけで大きな成長を見せたはなですが、まだまだ物語は序盤。今後の成長にも目が離せないですね。
その一方で、クライアス社については、異様なほどの非道性が目につきました。「ブラック企業」という言葉で表現するのは生ぬるいと感じるほどで、気持ち悪いくらい真っ黒だと思いましたね。
それは、チャラリートをオシマイダー化するほどの使い捨てっぷりのみならず、オシマイダー化される前の怯えっぷりからも伺えるでしょう。
5話の戦いで敗れたチャラリートは、左遷部屋に送られた事が前話で明かされていましたが、その「左遷部屋」というのが、得体の知れない場所なのでしょう。ジワジワと絶望と恐怖感を与え、まともな思考能力をも失わせるほどの。
そして、大量のトゲパワワを発生させ、オシマイダーにするための最高の「素材」へと作り上げていく。それが、「左遷部屋」で行われている事なんじゃないかと思いました。
「未来は必ずしも明るいわけではないのです。我々はこれからも皆さまに本当の幸福を提供できるよう精進してまいります」。これは、東映ホームページのキャラクター紹介にあるクライアス社ご挨拶の一部です。
確かに、未来は不確定です。明るい未来が絶対に訪れるなんて保証はありません。暗い未来が来る事だって十分ありえます。
そんな中で「本当の幸福を提供できるよう精進する」と聞くと、かなり聞こえのいい言葉だと感じるでしょう。
だけど、それは、社員を絶望と恐怖で包み込み、廃人同然の状態にして、無理矢理戦わせなければ、成し遂げられない事なんでしょうか?
「皆さまに本当の幸福を提供できるよう」とありますが、その「皆さま」の中に、社員は含まれないのでしょうか? 社員にだって家族はいる訳であり、社員が仕事で不幸になれば、その家族も不幸になります。
クライアス社が掲げる「本当の幸福」とは何なのか? ヤツらは何のために未来の消滅を望む? 今後のプリキュアの活躍に期待する一方で、敵側の動向にも目を見張っていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
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「HUGっと!プリキュア」第11話「私がなりたいプリキュア! 響け! メロディーソード!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。はぐたんは、大量のアスパワワを放出してオシマイダーを浄化したものの、それと引き換えに、体調を崩してしまいました。
「私がプリキュアになれなかったから・・・。」

「ごめんね、はぐたん・・・。私のアスパワワ、全部あげるから・・・。だから目を覚まして・・・。お願い・・・。」

「今・・・、俺らにできる事は・・・、何もない・・・。」


「私のせいだ・・・。ごめん・・・。みんな・・・。」
「はな・・・。」

「私・・・、プリキュア、もうできない・・・。」

~ Aパート ~
「もう決めたから・・・。ごめんね・・・。」

「待ってよ! マジ意味分かんないだけど・・・。」


「だって・・・、私のせいだもん・・・。はぐたんにこんな苦しい思いさせて・・・。プリキュア失格だよ・・・。」

「はぐたんから・・・、いっぱい元気もらったの・・・。嬉しそうな笑い声・・・。プニプニのほっぺ・・・。ハグした時の温かさ・・・。」

「なのに、私・・・、何も返せてない・・・。私には・・・。私には何もない・・・。」


「そんな事ないよ!」
「そんな事ある!」


「私は、さあやとほまれとは違うもん! だから、プリキュアにもなれなくなっちゃったんだ!」

「きっと・・・、もっとプリキュアにピッタリな子が他にいるんだよ・・・。はぐたんをきちっと守れる子が・・・。」

「おい! それが、お前のなりたい野乃はななんか!?」


「ごめんね・・・。」


その夜・・・、
「私のなりたい私・・・。」


「ああ、もう何で・・・。」

直後、母のすみれが、はなを心配して、部屋に入ってきました。
「ママ・・・。」
「何?」
「どうして私は・・・、さあやみたいに賢くないし、ほまれみたいに運動もできないんだろう・・・。」


「どうして私、何も持ってないんだろう・・・。」



「はなが生まれてきた時ね、パパとママはとっても嬉しかったの・・・。」


「はなが笑うだけで、私達を幸せにしてくれた・・・。」

「今もそう。はなの笑顔はどんな時だって、ママ達に幸せをくれる・・・。」


「ママ・・・。めっちゃイケてるお姉さんになりたいのに・・・、私、めっちゃカッコ悪いの・・・。」


「こんな私、全然好きじゃ・・・、ない・・・。どうしたらいいか・・・、もう分かんないよ・・・。」


「少し大人になったのね・・・。」

「フレ、フレ、はな。前を向いて今を頑張れば、きっと素敵な未来がやって来る。」
「未来・・・。」


「うん・・・。」

そして翌朝・・・、

「フレ、フレ、私・・・。頑張れ、頑張れ・・・。うん・・・。」

はなは、すみれに見送られ、外に出ます。すると・・・、

「さあや・・・。ほまれ・・・。」

「いつでも頑張り屋さん。」
「え?」
「誰かのために一生懸命になれるところ。失敗してもガッツで乗り越えるところ。素直で表情がクルクル変わって、見ているだけで元気になれるところ。」


「まだまだいっぱいあるよ。私が憧れた、はなの素敵なところ。だから・・・、何もないなんて言わないで・・・。」
「さあや・・・。」



「はな。」
「ほまれ・・・。」

その頃、ハリーは、早く目を覚ましてほしいと、はぐたんの傍にいました。そんな中、ミライパッドが反応を示しました。
少しして、はな達3人も、ハリーとはぐたんの元に。
ミライパッドに映っているのは、のびのびタワー。そこに、はぐたんを元気にさせる何かが?
「はぐたん・・・。」


一方、クライアス社では・・・、
「暗い・・・。怖い・・・。」

「頼む・・・。助けてくれ・・・。」


「アンタには後がない。今度こそプリキュアを倒すのよ・・・。」


そして・・・、



少しして、のびのびタワーに来たはな達は、ひなせ達の演奏を目にしました。

「ひなせ君言ってた。楽器1つ1つに個性が合わさって、想像を超えた素敵な音が奏でられるんだって。」
「1つ1つ・・・。」



「はぐたん、聞こえる? 私の心の音は、どんな感じかな? 聞いた人が、はぐたんが元気になれるような音が鳴ってるかな?」
「私の音も聞こえるかな?」

「のびのびタワー。音楽に抱っこ。はぐたんの大好きなものばっかりだ。」
「私の大好きなものもいっぱいだ・・・。」



「はぐたん・・・。」

はぐたんはミルクを欲しがっていると感じ、すぐに、はなは、準備をしに場を離れました。


はなが走っている途中、前に大人っぽいと感じた男とぶつかります。
「この物語は、君に運命を感じているかもしれないね。」

「え・・・?」
「明日を失いつつある世界のため、剣は、何も持たない少女を選んだ。」
「何も持たない?」

「そして、少女は勇気を胸に戦った。なぜ少女は戦う事ができたのか? 誰かのために身を削ってまで。富のため? 名声のため?」
「それは・・・。」


その直後、大きな振動と轟音が。外には、怪物がいました。

~ Bパート ~
はなは外に出て、皆を守ろうと、プリハートを手にします。しかし、変身できなかった事が脳裏をよぎりました。
「できるよ!」
「ほまれ・・・。」
「きっとできる!」

「フレフレ、はな!」
「さあや・・・。」

「うん! 何でもできる! 何でもなれる!」


そして・・・、



『ミライクリスタル! ハート、キラっと!』






「輝く未来を! 抱き締めて!」


「みんなを応援! 元気のプリキュア、キュアエール!」


「みんなを癒す! 知恵のプリキュア、キュアアンジュ!」


「みんな輝け! 力のプリキュア、キュアエトワール!」




「プリキュアになれた! やっぱ、めっちゃイケてる!」

ですが、ここからが本番。皆を守るために、目の前の怪物をどうにかしなければなりません。
怪物のパワーはすさまじく、プリキュア達は追い込まれます。少しして、街にいたことりとえみるに、戦闘の余波で崩れたビルの破片が降りかかってきました。
ですが・・・、



「大丈夫だよ・・・。私が守るから・・・。」
「プリキュア・・・。」
「早く逃げて・・・。」

「私は逃げない・・・。」


「私は・・・、プリキュアだから!」

そして、エールは破片を怪物にぶつけますが、怪物のパワーに跳ね返されます。
「みんなの・・・、笑顔が好き・・・。みんなを・・・、元気にしたい!」


「フレ、フレ、みんな・・・。フレ、フレ、私!」

「少女は剣に選ばれ、民衆と共に戦う・・・。」


「力が・・・、みなぎってくる・・・。」

直後、怪物が襲ってきました。エールは剣を構えると、剣から強大な光があふれ、怪物を押し返しました。
そして・・・、







「ダメ!」

「違う・・・。これは・・・、私のなりたいプリキュアじゃない・・・。」

「苦しい・・・。苦しい・・・。心が・・・!」


「いつも中途半端・・・。何もできない・・・。何にもなれない・・・。何にも頑張れない・・・。オシマイダー・・・。」

「オレは何の才能もない・・・。何でオレは何も持ってないんだ・・・。オシマイダー・・・。」





「心が苦しいの分かるよ・・・。私もそうだもん・・・。」


「私も、頑張れない時ある・・・。」

「宿題サボっちゃった事あるし、ニンジンとグリンピースよけちゃった時あるし・・・。」

「大丈夫だよ・・・。その気持ち、私が抱き締めるから!」



「違うよ・・・。必要なのは剣じゃない・・・。」






「これが私の応援・・・。私のなりたいプリキュアだ!」


『ミライクリスタル!』

「エールタクト!」

「アンジュハープ!」

「エトワールフルート!」





『心のトゲトゲ、とんでいけ!』

『プリキュア、トリニティコンサート!』






「心があったけぇ・・・。オレにも未来が・・・。」



『HUGっと!プリキュア! エールフォーユー!』


「『これが私の応援』か・・・。やるじゃない!」


戦いが終わって、はな達は、はぐたんとハリーの元に。
「はぐたん、ごめんね・・・。私、はぐたんがとってもとーっても大切だよ!」

「はぐたんが笑ってくれると嬉しい! はぐたんのためなら頑張れる!」

「はぐたん・・・、大好きだよ・・・。」

「マ・・・、マ・・・。マ・・・、マ・・・!」
「えーっ!?」



「確かにママって言ってる!」
「はな、良かったね!」
「うん! はぐたん!」




今回は、これで終了です。
次回:「ドキドキ! みんなでパジャマパーティー!」
今日は皆で、パジャマパーティーをする事になりました。お気に入りのパジャマを着て、お菓子を食べて、朝まで楽しくおしゃべりします。
また、はぐたんには歯が生えたようで、そろそろ離乳食を食べられる頃かもしれないと、離乳食作りにも取り組みました。
夜になると、ほまれは、ハリーに聞きたい事があると言いました。それは、はぐたんとハリーの秘密について。2人の抱える秘密とは?

ちょ、おまっ。助けられたクセに、おいしいところ持ってくな。(笑)
とはいえ、チャラリートは助かって良かったですね。今後、チャラリートの出番はあるのか? 楽しみにしたいですね。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
自分の無力さにプリキュアをやめると言い出したはなでしたが、母・すみれの言葉と、さあやとほまれの励ましから、元気を取り戻し、オシマイダーとなったチャラリートの心に触れてエールはチャラリートを救おうと、3人技「トリニティコンサート」でチャラリートを浄化しました。
物語序盤にしては重苦しかった前話の次は、キャラの表情が豊かで、よく動く神回ですか。これぞ、隙の生じぬ二段構え!
今話の感想を簡単に述べると、こうですね(笑)。はなの立ち直りとか、新たな力として剣が出たと思いきや、それを使わず、ハグして音楽で浄化とか、見事な展開でした。今話って、まだ放映3か月目ですよね?(笑)
そして、今話感想の掲載画像数は236枚にもなり、8話感想を超えました。放映3か月目にして、200枚超え2回目とか、今作すげぇ・・・。
この分だと、追加プリキュアが出る回とか、最終決戦でも、余裕で200枚を超えちゃったりして。今後も見応えある映像が多く出そうで楽しみですね。
さて、今話のポイントは「敵をもハグしてこそヒーロー」ですかね。「これこそ野乃はな!」と言えるほど、はなの良いところがしっかり描かれていた今話だったと思います。
はなの良いところについては、Aパートでさあやが言っていた通りでしょう。いつでも頑張り屋で、誰かのために一生懸命で、失敗してもガッツで乗り越えて、素直で、表情豊か。
自分は何も持ってないし、何もできない。それが、はなの自己評価で、得意な事を強いて挙げるとすれば、応援する事。だけど、それも、誰にでもできると一蹴された事があります。
確かに、応援は、誰にでもできそうな事です。しかし、「誰にでもできる」という事は、それに力を入れた事で自慢にならないと、おざなりにされやすいでしょう。
そう考えると、誰にでもできそうな応援に頑張れるというのは、実はすごい事なのかもしれませんね。
それに、応援するにしても、子供っぽさが売りになるでしょう。
子供っぽいという事は、自分の思ってる事や考えている事が素直に表情に出やすく、そういった事が相手に真っ直ぐ伝わりやすいでしょう。嬉しいと思えば、相手も嬉しくなるし、悲しいと思えば、相手も悲しくなるもの。
だから、そういう子に応援されれば、本気で応援してくれてるんだと感じて、その純粋さが力になるのでしょうね。
そして、Bパートでは、誰かのために一生懸命というところが光っていたと思います。戦う力を持たない人達だけでなく、心が苦しい敵まで守ろうとしたのは良かったですね。
エールがあの剣でチャラリートをぶった斬っていれば、周りからは、すごくカッコ良かったと、称賛の声を得られたでしょう。
だけど、エールには、後味の悪さが残るでしょう。プリキュアになれば人知を超える力を得られると言っても、中身は年頃の女の子。弱った敵を容赦なく倒していたら、とても心が平穏でいられないでしょう。
それに、もしチャラリートを倒していたら、オレは何もできない、何にもなれないと、断末魔の叫びを聞いていたでしょう。
チャラリートの心の苦しみは、はなが感じていた苦しみと同じもの。自分が苦しんでいた時には周りが励ましてくれたのに、たかが敵というだけで同じように苦しむ者を斬り倒すのは、自分を殺したも同然であり、そんな自分を酷く嫌ってしまうでしょう。そして、今度こそ、プリキュアになる事をやめていたかもしれません。
そう思うと、自分のダメなところも晒しつつ、優しくハグしたのは、すごく良かったと思いますね。やはり、戦うより抱き合うのが、平和的解決ですよね。
今話だけで大きな成長を見せたはなですが、まだまだ物語は序盤。今後の成長にも目が離せないですね。
その一方で、クライアス社については、異様なほどの非道性が目につきました。「ブラック企業」という言葉で表現するのは生ぬるいと感じるほどで、気持ち悪いくらい真っ黒だと思いましたね。
それは、チャラリートをオシマイダー化するほどの使い捨てっぷりのみならず、オシマイダー化される前の怯えっぷりからも伺えるでしょう。
5話の戦いで敗れたチャラリートは、左遷部屋に送られた事が前話で明かされていましたが、その「左遷部屋」というのが、得体の知れない場所なのでしょう。ジワジワと絶望と恐怖感を与え、まともな思考能力をも失わせるほどの。
そして、大量のトゲパワワを発生させ、オシマイダーにするための最高の「素材」へと作り上げていく。それが、「左遷部屋」で行われている事なんじゃないかと思いました。
「未来は必ずしも明るいわけではないのです。我々はこれからも皆さまに本当の幸福を提供できるよう精進してまいります」。これは、東映ホームページのキャラクター紹介にあるクライアス社ご挨拶の一部です。
確かに、未来は不確定です。明るい未来が絶対に訪れるなんて保証はありません。暗い未来が来る事だって十分ありえます。
そんな中で「本当の幸福を提供できるよう精進する」と聞くと、かなり聞こえのいい言葉だと感じるでしょう。
だけど、それは、社員を絶望と恐怖で包み込み、廃人同然の状態にして、無理矢理戦わせなければ、成し遂げられない事なんでしょうか?
「皆さまに本当の幸福を提供できるよう」とありますが、その「皆さま」の中に、社員は含まれないのでしょうか? 社員にだって家族はいる訳であり、社員が仕事で不幸になれば、その家族も不幸になります。
クライアス社が掲げる「本当の幸福」とは何なのか? ヤツらは何のために未来の消滅を望む? 今後のプリキュアの活躍に期待する一方で、敵側の動向にも目を見張っていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
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