今話の名セリフ:「どんな食材もお料理も、なくなっていいものなんてない!」
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第26話「ここねのやくそく! ピーマン大王への挑戦」の感想です。
~ オープニング前 ~
先日、ブンドル団から新たな怪盗・スピリットルーが登場し、ローズマリーはスピリットルーを見て思う事があるようです。
それは、スピリットルーがデリシャストーンを持っていた事。しかも、「スペシャルデリシャストーン」という特別な能力を持つものだそうです。
このスペシャルデリシャストーンを持っているのは、ローズマリーとフェンネルだけ。スピリットルーが持っていたスペシャルデリシャストーンはフェンネルのものではなく、スペシャルデリシャストーンを作れる者は、もういません。そのため、スピリットルーがデリシャストーンを持っているのは、腑に落ちないところがあります。
そんな話をしていたら、ゆい達の腹の虫がなりました。という事で、昼食に。
「あ! 昨日のピーマンがいっぱいある!」
「コメコメ、どうしたパム?」
「ピーマン、怖いコメ!」
『えーっ!?』
「何で!?」
「実は昨日・・・。」
「コメ?」
「これ? ピーマンだよ! 生で食べても美味しいよ!」
「すごく苦かったらしくて・・・。」
「化ける能力が上がっても、まだまだ子供パム。」
「ピーマンは全然怖くないパム! ここねも何か言っであげるパム!」
「ピーマン怖い・・・。」
「そうパム! そうパム!」
「パム?」
~ Aパート ~
「実は、幼い頃、素材の味を確かめていた母の真似をして、ピーマンを・・・。」
「それがすごく苦くて、それ以来食べてない・・・。」
「コメコメと同じだ・・・。」
「苦みをダイレクトに味わっちゃったのね・・・。」
「まあ、無理に食べる事もないと思うが・・・。」
「でも、美味しく食べられた方がいいよ!」
「美味しく? 私は、あれ以来、ずっとピーマンに怯えて、ピーマンを避けてきた・・・。」
「だから、コメコメには、私みたいな思い、してほしくない・・・。」
「決めた! 私、ピーマン食べる!」
「ここねちゃん!」
「よく言ったわ!」
「私がピーマンを食べられれば、きっとコメコメも食べられるようになる・・・。コメコメ、見てて!」
とは言っても、ゆい達は何でも食べられるタイプ。どうすれば、苦手な食べ物を無理せず食べられるようになるのか、思い付きません。
ですが、拓海は、幼かった頃、ピーマンが苦手だった模様。そこで、ゆいは、どうやってピーマンが嫌いでなくなったかを聞きました。
それは、拓海の父・門平が作ったハンバーグにピーマンが入っていて、それに気付かず美味しく食べていたら、ピーマンが好きになったようです。色んなピーマン料理を作れば、ピーマンが嫌いでなくなるんじゃないかとヒントを得ます。
という事で、ゆい、らん、あまねは、拓海を誘って、ピーマン料理を作る事になりました。ピーマンカレー、ピーマングラタン、ピーマンのパウンドケーキなど、色んなレシピがあります。
その頃、ここね、ローズマリー、エナジー妖精は、ゆいの部屋で待機していました。ここねは料理を手伝った方がいいと思っていますが、コメコメは制止します。
「行っちゃ駄目コメ! ピーマン大王に食べられちゃうコメ!」
『ピーマン大王?』
「らんちゃん達が張り切ってたし!」
「心配ないパム!」
「みんな、ここねに美味しくピーマンを食べてほしいのよ!」
「マリちゃんは苦手なものはないの?」
「私は食べる事が好きだし、初めてのものでも食べてみる事にしてるの! その方が楽しいから!」
「楽しいコメ?」
「そう! コメコメも、ピーマン大王と仲良くなれたら楽しいんじゃないかしら?」
その頃、ブンドル団では・・・、
「ほう。例の試作品を使ったのか。」
「はい。それで、こちらのスピリットルーを。」
「お前さんがゴーダッツか! 会えて嬉しいでごわす!」
「ちょっと! 図が高い!」
「フン。面白いヤツだ。その石の力、存分に使え。」
「はっ!」
「今の態度は何ですか! ゴーダッツ様に失礼ですよ!」
「そんな事より、まずはピーマン料理のレシピッピを狙うでごわす!」
「っていうか、人の話を全然聞いてない・・・。」
セクレトルーがスピリットルーのパワフルさに飲まれとる・・・。いいねいいね! こういうの大好きよ! スピリットルーのイケメン度は、ナルシストルーの2000倍は超えてそうだな!(前話感想から倍プッシュしておきました(笑))
「まあ、いいでしょう。でも、なぜピーマンを?」
「おいどんの頭の中に、抹消したい料理のリストがあるでごわす! そこに、苦くて嫌いだとあるでごわす!」
「そうですか・・・。っていうか、そのデータ、ナルシストルーがインプットした訳?」
そうかもしれんな。そうか、アイツ、嫌いな食べ物があるのに、自分の事をイケメンだと語ってる訳か。やっぱ、アイツ、スピリットルーの足元にも及ばない残念なイケメンだわ。(笑)
「では、いくでごわす!」
「あ・・・。それは私が・・・。」
「せーの!」
「ブンドル! ブンドルー!」
ダサポーズまで積極的にやるとか、惚れるわ・・・。負けを呼び寄せそうな「ブンドル! ブンドルー!」をスピリットルーがやってくれると、逆に、勝ちが転がり込んできそうな気がします。まあ、「正義は勝つ」のこの世界にいる以上、結局、負けちゃうんでしょうけど。(笑)
しばらくして、ピーマン料理が完成しました。
「すごい・・・。」
「素敵・・・。」
「これだけあれば、口に合うものがあるはず・・・。」
「うん!」
「コメコメもおいで! お弁当あるよ!」
「コメコメがいるコメ!」
「なんか大きくなってる!」
「可愛いコメ!」
「ピーマンが入ってるコメ!」
「隠して入れたのバレちゃった・・・。」
「嗅覚が鋭いな・・・。」
「駄目か・・・。」
「大丈夫! ピーマンは食べられるんだって事を、私が証明する!」
「ここね・・・。カッコ良いパム・・・。」
「コメコメを放して!」
「私の苦みに勝てるニガ?」
「勝つわ! 絶対にピーマンを美味しく食べてみせる!」
「いっただきまーす!」
~ Bパート ~
それからしばらくして・・・、
「お嬢様、お帰りなさいませ。」
「ただいま・・・。」
「どうかなさったのですか?」
「一口も食べられなかった?」
「みんな、私のために頑張ってくれたのに・・・。」
「食べようと思う事が、大きな一歩だと思いますよ。無理せず、少しずつ克服してみては?」
「でも、早く食べられるようになりたい・・・。これから成長するコメコメのためにも・・・。」
「小さなお友達のために?」
「うん。マリちゃんも言ってたの。何でも食べられると楽しいって・・・。」
「だから、コメコメにも、その喜びを知ってほしくて・・・。私自身も、みんなと楽しめる事を増やしたい・・・。みんなで過ごす時間は楽しいから・・・。」
「お友達ができて、お嬢様の世界は、どんどん広がっていきますね。」
「自分でも不思議・・・。ピーマンだけは、ずっと避けてたのに・・・。」
「そうですね。でしたら、ピーマンを知る事から始めてみては?」
「え?」
そして、翌日・・・、
「枝を折らないように、ヘタの部分を・・・。」
「取れた!」
「うん、上手ですよ。」
「はわわー! おっきいピーマン!」
「それはジャンボピーマンです。パプリカに似た甘味と歯応えがあるんですよ。」
「ここね。ピーマン、大丈夫パム?」
「うん。収穫が楽しいから、少し慣れてきた。」
「なるほど。ピーマンの知識を得る事で、親しみを覚えるという戦法か。」
「うん。轟さんが、みんなで行ってみたらって。」
「コメコメ、見て。」
「可愛いコメ!」
「本当だ!」
「ピーマンに、こんなに種類があるとはな。」
「ホント、どれもこれも可愛いし、とっても美しいわ!」
『ありがとうございます!』
「私達農家は、食べてくれる人の笑顔を思って、大事に育てているんです!」
近くのカフェには、この農場のピーマンを使った料理があるようです。ゆい達は、そこで食事をする事に。
「ここね、食べられそうか?」
「うん! 今、すごく食べたい気分!」
「自分から食べる気になれたのね!」
ちょうどその時、スピリットルーがカフェの近くに。レシピッピを捕獲していきました。
すぐに、ゆい達は、スピリットルーを発見。スピリットルーは、モットウバウゾーを生み出しました。
ローズマリーはデリシャスフィールドを展開。ゆい達4人はプリキュアに変身します。
モットウバウゾーの攻撃は強力ですが、ブラックペッパーが助太刀してからは、プリキュアが優位に。
しかし、そのまま戦闘が進むほど甘くはありません。スピリットルーがモットウバウゾーを応援する事で、モットウバウゾーがパワーアップしました。
その後、プレシャス達は、モットウバウゾーから逃げる一方となりましたが、スパイシーがバリアでモットウバウゾーを弾き返しました。
「レシピッピを返して!」
「なぜでごわす? 苦いピーマン料理がなくなれば、みんな嬉しいはずでごわす!」
「そんな事ない!」
「ピーマンは美味しいよ!」
「栄養も豊富だ!」
「食物繊維もあるし!」
「ビタミンCも含まれている!」
「美容にも良いわ!」
「それに、農家さんの愛情も!」
「そうパム!」
その後、モットウバウゾーの攻撃をスパイシーがバリアを張って受けます。
モットウバウゾーの攻撃は強力で、バリアにヒビが入ります。ですが・・・、
「どんな食材もお料理も、なくなっていいものなんてない!」
その後、スパイシーは、バリアを張る力を強め、モットウバウゾーの攻撃を押し返しました。直後、フィナーレブーケでダメ押し。
そして、デリシャススパイシーベイキンで、モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを助ける事ができました。
今日も、拓海は、ピーマン料理を考えていた模様。という事で、カフェの料理はテイクアウトして、ゆいの家で食べる事になりました。
そして・・・、
「美味しい・・・。」
「やったね、ここねちゃん!」
「コメ!」
「カッコ良いパム!」
「コメコメ・・・。」
「食べてみる?」
「美味しいコメ!」
「コメコメ、食べられたコメ! ここね、ありがとうコメ!」
「うん!」
「チンジャオロースー、できたぞ!」
「それじゃ、私達も一緒に!」
『いただきまーす!』
「これも美味しい!」
「デリシャスマイル~!」
「拓海、ありがとう! すっごく美味しいよ!」
「オレの自信作だからな!」
「農家さんが愛情を込めて作ってくれてると思うと、さらに美味しいな!」
「はうー! ますますピーマン好きになった!」
「美味しいが増えると楽しい・・・。」
「コメ!」
[ここねちゃん、コメコメ、良かったね!]
今回は、これで終了です。
次回:「コメコメ大変化!? らんのハッピー計画」
食べられるシャボン玉型のキャンディを作ろうと思い立つらん。
そこでらんの妹と弟に出会ったコメコメは、ふとしたきっかけで、ある事が気になってしまい・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今回は、ここねとコメコメがピーマン嫌いを克服する話でした。
嫌いな食べ物に対してどう向き合うかは、小さい子供達にとって大きな問題。それゆえ、今話はどう描くのか、すごく気になっていたのですが、蓋を開けてみれば、かなり面白い出来に仕上がっていたと思います。
今話を見た子達が、嫌いな食べ物をなくそうと、すぐに努力する事が期待できそうな話だと感じました。
今話のタイトルにある「ピーマン大王」は、嫌いなピーマンに「大王」をつけて、怖い存在に仕立て上げたものだと、視聴前は思っていたのですが、実際は、コメコメがつけた名前でした。まー、可愛い名前だ事!
しかも、ピーマン大王の姿形を可愛く描いていたのも秀逸でした。ピーマンは、子供達の嫌いな食べ物の代表格。それゆえ、周りが嫌いだからという理由で、食べる前から、不味いものだと思いこんじゃってる子達は少なくはないでしょう。
ですが、嫌いなものを可愛く描く事で、「あれ? 実は、ピーマンって、怖いものじゃない?」とか「なんで私ってピーマン嫌いなんだろう?」などと感じ、苦手意識を下げる効果があると思いますね。ピーマンが苦手な子達の中には、あの可愛いピーマン大王を見て、「これならピーマン食べられるかも」と思った子は、そこそこ多いかもしれませんね。
また、ここねの幼少期の姿をちょくちょく出してきたのも良かったところ。今話を見た女の子達に、「自分と同じくらいの歳の子が頑張ってるんだから自分も頑張らなきゃ・・・」と感じさせる効果があったでしょう。これも、嫌いな食べ物に向き合いやすくなるような良い工夫だったと思いますね。
Aパートでは、様々なピーマン料理を作って、ピーマン嫌いを克服しようとしました。好きな食べ物に混ぜる事で、嫌いが好きになるのは、よくある話ですね。
しかし、残念ながら、ここねもコメコメも一口も食べられず。いくらピーマンを細かく切って、ピーマンを食べている実感をなくしたり、食べた時の苦みを抑えられるよう工夫したとしても、「ピーマンが入っている」という情報が入っちゃってると、それだけで拒絶しちゃうんでしょうね。すべての人がそういう訳ではないでしょうけど。嫌いな食べ物は、実物だけじゃなく、言葉を聞くのも嫌だと感じる人は多いと思います。
拓海は、ピーマン入りのハンバーグを美味しく食べられた事から、ピーマン嫌いでなくなりましたが、これは、ピーマンが入っている事を知らされていなかったからなのかもしれませんね。もしかしたら、知らせていたのかもしれませんが。
嫌いな食べ物を好きな食べ物に混ぜて食べさせるには、嫌いな食べ物が入っているという情報は、食べる前には知らせず、美味しく食べ終えた後にネタバラシするのが良い気がしますね。そうする事で、「あれ? 実はこんなに美味しいものだったのか?」と感じ、嫌いから好きになると思いますね。
Bパートでは、ピーマンの知識を得て、親しみを覚えるために、ピーマン農場で収穫を行いました。そして、これが功を奏し、ピーマン嫌いを克服できました。
農家の人達が愛情を持って育てている事を知れば、嫌いな食べ物を残すのは申し訳ないと感じ、食べてみようと思う気になるでしょう。それに、自分の手で収穫したものが、誰かに美味しく食べてもらえると、それはすごく嬉しいもの。嫌いな食べ物である事を、つい忘れちゃうんじゃないかと思いますね。
また、ピーマンが誰かに美味しく食べてもらえるように頑張っていると感じ取れれば、人もピーマンも同じだと、親しみを感じ、苦手意識は消えるように思いますね。
まあ、そうは言っても、嫌いな食べ物を克服せず、まったく食べないまま大人になる人は珍しくありません。「嫌いな食べ物を好きになる事は、そんなに重要なのか?」と感じている人もいるでしょう。
確かに、嫌いな食べ物を好きになる事は義務ではありません。けど、ストーリー内で触れられていたように、嫌いな食べ物を好きになれれば、楽しく感じ、世界が広がっていくと思いますね。
例えば、友達との食事会で、最近ようやく食べれるようになった食べ物が出てくると、食べられるようになって良かったと、すごく嬉しく感じるでしょう。もし、嫌いなままだったら、せっかくの楽しい雰囲気を壊しかねず、絶交なんて事もあるかもしれません。そう考えると、好きなった方が良いですよね。
他にも、嫌いな食べ物に苦戦している子に、どうやったら好きになれるのかコツを教える事で、親しい関係になり、友達になる事もあるでしょう。
嫌いな食べ物は無理に好きになる必要はないが、早い段階で好きになるに越した事はない、というのが、嫌いな食べ物に対する考えだと、私は思いますね。
今話は、ストーリー進展はなかったものの、なかなか深く考えさせる話だったと感じています。今後も、こういう深く考えさせてくれる話があったらいいな、と楽しみにしています。
さて、次回は、らんの妹と弟が登場。今作開始8か月目にしてようやく登場とか、かなり待ちわびました。
らんの妹と弟は、どんなキャラなのか? また、コメコメが2人に出会って気になった事とは?
次回は、らんメイン回という事で、食の事に熱くなるらんらしさや、新たならんの魅力が見れたらいいな、と期待しています。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第26話「ここねのやくそく! ピーマン大王への挑戦」の感想です。
~ オープニング前 ~
先日、ブンドル団から新たな怪盗・スピリットルーが登場し、ローズマリーはスピリットルーを見て思う事があるようです。
それは、スピリットルーがデリシャストーンを持っていた事。しかも、「スペシャルデリシャストーン」という特別な能力を持つものだそうです。
このスペシャルデリシャストーンを持っているのは、ローズマリーとフェンネルだけ。スピリットルーが持っていたスペシャルデリシャストーンはフェンネルのものではなく、スペシャルデリシャストーンを作れる者は、もういません。そのため、スピリットルーがデリシャストーンを持っているのは、腑に落ちないところがあります。
そんな話をしていたら、ゆい達の腹の虫がなりました。という事で、昼食に。
「あ! 昨日のピーマンがいっぱいある!」
「コメコメ、どうしたパム?」
「ピーマン、怖いコメ!」
『えーっ!?』
「何で!?」
「実は昨日・・・。」
「コメ?」
「これ? ピーマンだよ! 生で食べても美味しいよ!」
「すごく苦かったらしくて・・・。」
「化ける能力が上がっても、まだまだ子供パム。」
「ピーマンは全然怖くないパム! ここねも何か言っであげるパム!」
「ピーマン怖い・・・。」
「そうパム! そうパム!」
「パム?」
~ Aパート ~
「実は、幼い頃、素材の味を確かめていた母の真似をして、ピーマンを・・・。」
「それがすごく苦くて、それ以来食べてない・・・。」
「コメコメと同じだ・・・。」
「苦みをダイレクトに味わっちゃったのね・・・。」
「まあ、無理に食べる事もないと思うが・・・。」
「でも、美味しく食べられた方がいいよ!」
「美味しく? 私は、あれ以来、ずっとピーマンに怯えて、ピーマンを避けてきた・・・。」
「だから、コメコメには、私みたいな思い、してほしくない・・・。」
「決めた! 私、ピーマン食べる!」
「ここねちゃん!」
「よく言ったわ!」
「私がピーマンを食べられれば、きっとコメコメも食べられるようになる・・・。コメコメ、見てて!」
とは言っても、ゆい達は何でも食べられるタイプ。どうすれば、苦手な食べ物を無理せず食べられるようになるのか、思い付きません。
ですが、拓海は、幼かった頃、ピーマンが苦手だった模様。そこで、ゆいは、どうやってピーマンが嫌いでなくなったかを聞きました。
それは、拓海の父・門平が作ったハンバーグにピーマンが入っていて、それに気付かず美味しく食べていたら、ピーマンが好きになったようです。色んなピーマン料理を作れば、ピーマンが嫌いでなくなるんじゃないかとヒントを得ます。
という事で、ゆい、らん、あまねは、拓海を誘って、ピーマン料理を作る事になりました。ピーマンカレー、ピーマングラタン、ピーマンのパウンドケーキなど、色んなレシピがあります。
その頃、ここね、ローズマリー、エナジー妖精は、ゆいの部屋で待機していました。ここねは料理を手伝った方がいいと思っていますが、コメコメは制止します。
「行っちゃ駄目コメ! ピーマン大王に食べられちゃうコメ!」
『ピーマン大王?』
「らんちゃん達が張り切ってたし!」
「心配ないパム!」
「みんな、ここねに美味しくピーマンを食べてほしいのよ!」
「マリちゃんは苦手なものはないの?」
「私は食べる事が好きだし、初めてのものでも食べてみる事にしてるの! その方が楽しいから!」
「楽しいコメ?」
「そう! コメコメも、ピーマン大王と仲良くなれたら楽しいんじゃないかしら?」
その頃、ブンドル団では・・・、
「ほう。例の試作品を使ったのか。」
「はい。それで、こちらのスピリットルーを。」
「お前さんがゴーダッツか! 会えて嬉しいでごわす!」
「ちょっと! 図が高い!」
「フン。面白いヤツだ。その石の力、存分に使え。」
「はっ!」
「今の態度は何ですか! ゴーダッツ様に失礼ですよ!」
「そんな事より、まずはピーマン料理のレシピッピを狙うでごわす!」
「っていうか、人の話を全然聞いてない・・・。」
セクレトルーがスピリットルーのパワフルさに飲まれとる・・・。いいねいいね! こういうの大好きよ! スピリットルーのイケメン度は、ナルシストルーの2000倍は超えてそうだな!(前話感想から倍プッシュしておきました(笑))
「まあ、いいでしょう。でも、なぜピーマンを?」
「おいどんの頭の中に、抹消したい料理のリストがあるでごわす! そこに、苦くて嫌いだとあるでごわす!」
「そうですか・・・。っていうか、そのデータ、ナルシストルーがインプットした訳?」
そうかもしれんな。そうか、アイツ、嫌いな食べ物があるのに、自分の事をイケメンだと語ってる訳か。やっぱ、アイツ、スピリットルーの足元にも及ばない残念なイケメンだわ。(笑)
「では、いくでごわす!」
「あ・・・。それは私が・・・。」
「せーの!」
「ブンドル! ブンドルー!」
ダサポーズまで積極的にやるとか、惚れるわ・・・。負けを呼び寄せそうな「ブンドル! ブンドルー!」をスピリットルーがやってくれると、逆に、勝ちが転がり込んできそうな気がします。まあ、「正義は勝つ」のこの世界にいる以上、結局、負けちゃうんでしょうけど。(笑)
しばらくして、ピーマン料理が完成しました。
「すごい・・・。」
「素敵・・・。」
「これだけあれば、口に合うものがあるはず・・・。」
「うん!」
「コメコメもおいで! お弁当あるよ!」
「コメコメがいるコメ!」
「なんか大きくなってる!」
「可愛いコメ!」
「ピーマンが入ってるコメ!」
「隠して入れたのバレちゃった・・・。」
「嗅覚が鋭いな・・・。」
「駄目か・・・。」
「大丈夫! ピーマンは食べられるんだって事を、私が証明する!」
「ここね・・・。カッコ良いパム・・・。」
「コメコメを放して!」
「私の苦みに勝てるニガ?」
「勝つわ! 絶対にピーマンを美味しく食べてみせる!」
「いっただきまーす!」
~ Bパート ~
それからしばらくして・・・、
「お嬢様、お帰りなさいませ。」
「ただいま・・・。」
「どうかなさったのですか?」
「一口も食べられなかった?」
「みんな、私のために頑張ってくれたのに・・・。」
「食べようと思う事が、大きな一歩だと思いますよ。無理せず、少しずつ克服してみては?」
「でも、早く食べられるようになりたい・・・。これから成長するコメコメのためにも・・・。」
「小さなお友達のために?」
「うん。マリちゃんも言ってたの。何でも食べられると楽しいって・・・。」
「だから、コメコメにも、その喜びを知ってほしくて・・・。私自身も、みんなと楽しめる事を増やしたい・・・。みんなで過ごす時間は楽しいから・・・。」
「お友達ができて、お嬢様の世界は、どんどん広がっていきますね。」
「自分でも不思議・・・。ピーマンだけは、ずっと避けてたのに・・・。」
「そうですね。でしたら、ピーマンを知る事から始めてみては?」
「え?」
そして、翌日・・・、
「枝を折らないように、ヘタの部分を・・・。」
「取れた!」
「うん、上手ですよ。」
「はわわー! おっきいピーマン!」
「それはジャンボピーマンです。パプリカに似た甘味と歯応えがあるんですよ。」
「ここね。ピーマン、大丈夫パム?」
「うん。収穫が楽しいから、少し慣れてきた。」
「なるほど。ピーマンの知識を得る事で、親しみを覚えるという戦法か。」
「うん。轟さんが、みんなで行ってみたらって。」
「コメコメ、見て。」
「可愛いコメ!」
「本当だ!」
「ピーマンに、こんなに種類があるとはな。」
「ホント、どれもこれも可愛いし、とっても美しいわ!」
『ありがとうございます!』
「私達農家は、食べてくれる人の笑顔を思って、大事に育てているんです!」
近くのカフェには、この農場のピーマンを使った料理があるようです。ゆい達は、そこで食事をする事に。
「ここね、食べられそうか?」
「うん! 今、すごく食べたい気分!」
「自分から食べる気になれたのね!」
ちょうどその時、スピリットルーがカフェの近くに。レシピッピを捕獲していきました。
すぐに、ゆい達は、スピリットルーを発見。スピリットルーは、モットウバウゾーを生み出しました。
ローズマリーはデリシャスフィールドを展開。ゆい達4人はプリキュアに変身します。
モットウバウゾーの攻撃は強力ですが、ブラックペッパーが助太刀してからは、プリキュアが優位に。
しかし、そのまま戦闘が進むほど甘くはありません。スピリットルーがモットウバウゾーを応援する事で、モットウバウゾーがパワーアップしました。
その後、プレシャス達は、モットウバウゾーから逃げる一方となりましたが、スパイシーがバリアでモットウバウゾーを弾き返しました。
「レシピッピを返して!」
「なぜでごわす? 苦いピーマン料理がなくなれば、みんな嬉しいはずでごわす!」
「そんな事ない!」
「ピーマンは美味しいよ!」
「栄養も豊富だ!」
「食物繊維もあるし!」
「ビタミンCも含まれている!」
「美容にも良いわ!」
「それに、農家さんの愛情も!」
「そうパム!」
その後、モットウバウゾーの攻撃をスパイシーがバリアを張って受けます。
モットウバウゾーの攻撃は強力で、バリアにヒビが入ります。ですが・・・、
「どんな食材もお料理も、なくなっていいものなんてない!」
その後、スパイシーは、バリアを張る力を強め、モットウバウゾーの攻撃を押し返しました。直後、フィナーレブーケでダメ押し。
そして、デリシャススパイシーベイキンで、モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを助ける事ができました。
今日も、拓海は、ピーマン料理を考えていた模様。という事で、カフェの料理はテイクアウトして、ゆいの家で食べる事になりました。
そして・・・、
「美味しい・・・。」
「やったね、ここねちゃん!」
「コメ!」
「カッコ良いパム!」
「コメコメ・・・。」
「食べてみる?」
「美味しいコメ!」
「コメコメ、食べられたコメ! ここね、ありがとうコメ!」
「うん!」
「チンジャオロースー、できたぞ!」
「それじゃ、私達も一緒に!」
『いただきまーす!』
「これも美味しい!」
「デリシャスマイル~!」
「拓海、ありがとう! すっごく美味しいよ!」
「オレの自信作だからな!」
「農家さんが愛情を込めて作ってくれてると思うと、さらに美味しいな!」
「はうー! ますますピーマン好きになった!」
「美味しいが増えると楽しい・・・。」
「コメ!」
[ここねちゃん、コメコメ、良かったね!]
今回は、これで終了です。
次回:「コメコメ大変化!? らんのハッピー計画」
食べられるシャボン玉型のキャンディを作ろうと思い立つらん。
そこでらんの妹と弟に出会ったコメコメは、ふとしたきっかけで、ある事が気になってしまい・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今回は、ここねとコメコメがピーマン嫌いを克服する話でした。
嫌いな食べ物に対してどう向き合うかは、小さい子供達にとって大きな問題。それゆえ、今話はどう描くのか、すごく気になっていたのですが、蓋を開けてみれば、かなり面白い出来に仕上がっていたと思います。
今話を見た子達が、嫌いな食べ物をなくそうと、すぐに努力する事が期待できそうな話だと感じました。
今話のタイトルにある「ピーマン大王」は、嫌いなピーマンに「大王」をつけて、怖い存在に仕立て上げたものだと、視聴前は思っていたのですが、実際は、コメコメがつけた名前でした。まー、可愛い名前だ事!
しかも、ピーマン大王の姿形を可愛く描いていたのも秀逸でした。ピーマンは、子供達の嫌いな食べ物の代表格。それゆえ、周りが嫌いだからという理由で、食べる前から、不味いものだと思いこんじゃってる子達は少なくはないでしょう。
ですが、嫌いなものを可愛く描く事で、「あれ? 実は、ピーマンって、怖いものじゃない?」とか「なんで私ってピーマン嫌いなんだろう?」などと感じ、苦手意識を下げる効果があると思いますね。ピーマンが苦手な子達の中には、あの可愛いピーマン大王を見て、「これならピーマン食べられるかも」と思った子は、そこそこ多いかもしれませんね。
また、ここねの幼少期の姿をちょくちょく出してきたのも良かったところ。今話を見た女の子達に、「自分と同じくらいの歳の子が頑張ってるんだから自分も頑張らなきゃ・・・」と感じさせる効果があったでしょう。これも、嫌いな食べ物に向き合いやすくなるような良い工夫だったと思いますね。
Aパートでは、様々なピーマン料理を作って、ピーマン嫌いを克服しようとしました。好きな食べ物に混ぜる事で、嫌いが好きになるのは、よくある話ですね。
しかし、残念ながら、ここねもコメコメも一口も食べられず。いくらピーマンを細かく切って、ピーマンを食べている実感をなくしたり、食べた時の苦みを抑えられるよう工夫したとしても、「ピーマンが入っている」という情報が入っちゃってると、それだけで拒絶しちゃうんでしょうね。すべての人がそういう訳ではないでしょうけど。嫌いな食べ物は、実物だけじゃなく、言葉を聞くのも嫌だと感じる人は多いと思います。
拓海は、ピーマン入りのハンバーグを美味しく食べられた事から、ピーマン嫌いでなくなりましたが、これは、ピーマンが入っている事を知らされていなかったからなのかもしれませんね。もしかしたら、知らせていたのかもしれませんが。
嫌いな食べ物を好きな食べ物に混ぜて食べさせるには、嫌いな食べ物が入っているという情報は、食べる前には知らせず、美味しく食べ終えた後にネタバラシするのが良い気がしますね。そうする事で、「あれ? 実はこんなに美味しいものだったのか?」と感じ、嫌いから好きになると思いますね。
Bパートでは、ピーマンの知識を得て、親しみを覚えるために、ピーマン農場で収穫を行いました。そして、これが功を奏し、ピーマン嫌いを克服できました。
農家の人達が愛情を持って育てている事を知れば、嫌いな食べ物を残すのは申し訳ないと感じ、食べてみようと思う気になるでしょう。それに、自分の手で収穫したものが、誰かに美味しく食べてもらえると、それはすごく嬉しいもの。嫌いな食べ物である事を、つい忘れちゃうんじゃないかと思いますね。
また、ピーマンが誰かに美味しく食べてもらえるように頑張っていると感じ取れれば、人もピーマンも同じだと、親しみを感じ、苦手意識は消えるように思いますね。
まあ、そうは言っても、嫌いな食べ物を克服せず、まったく食べないまま大人になる人は珍しくありません。「嫌いな食べ物を好きになる事は、そんなに重要なのか?」と感じている人もいるでしょう。
確かに、嫌いな食べ物を好きになる事は義務ではありません。けど、ストーリー内で触れられていたように、嫌いな食べ物を好きになれれば、楽しく感じ、世界が広がっていくと思いますね。
例えば、友達との食事会で、最近ようやく食べれるようになった食べ物が出てくると、食べられるようになって良かったと、すごく嬉しく感じるでしょう。もし、嫌いなままだったら、せっかくの楽しい雰囲気を壊しかねず、絶交なんて事もあるかもしれません。そう考えると、好きなった方が良いですよね。
他にも、嫌いな食べ物に苦戦している子に、どうやったら好きになれるのかコツを教える事で、親しい関係になり、友達になる事もあるでしょう。
嫌いな食べ物は無理に好きになる必要はないが、早い段階で好きになるに越した事はない、というのが、嫌いな食べ物に対する考えだと、私は思いますね。
今話は、ストーリー進展はなかったものの、なかなか深く考えさせる話だったと感じています。今後も、こういう深く考えさせてくれる話があったらいいな、と楽しみにしています。
さて、次回は、らんの妹と弟が登場。今作開始8か月目にしてようやく登場とか、かなり待ちわびました。
らんの妹と弟は、どんなキャラなのか? また、コメコメが2人に出会って気になった事とは?
次回は、らんメイン回という事で、食の事に熱くなるらんらしさや、新たならんの魅力が見れたらいいな、と期待しています。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。