今話の名セリフ:「たとえ上手く話せなくても、話す準備をしてきている。上手くいかない時があっても、逃げずに頑張ってる人だよ!」
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第31話「おいしーなタウンの休日 プリンセスゆい!?」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、外国からの客が、ゆい達が通うしんせん中学校を見学に来ました。その者は、「微笑みの王女」と呼ばれるお姫様で、なんと、ゆいにそっくり。
しかも、彼女は、ゆいの事を知っている模様。
オープニングは通常バージョンに戻りました。また、オープニング映像の一部が変わりました。
ナルシストルーは、クッキングダムに保護された事で、オープニングから姿を消し、代わりに、スピリットルーが登場。後ろにいる多くのメカみたいなものが気になりますね。
~ Aパート ~
その翌日、ゆいは、あまねと共に、そのお姫様に呼ばれました。
「本当にそっくりだね!」
「こら! 王女様に向かって! すみません・・・。」
「良いのでございます。似ていると聞いていましたが、これほどとは。私も驚いたでございます。」
マイラが、ゆいの事を知っていたのは、拓海の父・門平から聞いたため。門平は、ゆいの父と一緒に世界中を回っている漁師であり、イースキ島を訪れた時に、ゆいの事を話したそうです。
マイラは、めったに話さない事で有名ですが、それは、公務の時だけ。緊張しがちな性格のようですが、プライベートでは問題ないようです。
彼女は、色んな料理を沢山食べられるこの街に来るのが夢でしたが、公務で忙しいため、街を自由に歩けなかったそうです。しかも、夕方に帰国するとの事。
それを聞いたゆいは、マイラと入れ替わって、マイラにおいしーなタウンを楽しんでもらおうと考えました。
こちらは、ゆい。
こちらは、マイラ。
少し前・・・、
「この街の住人として、満腹になる前に帰す訳にはいかないよ!」
「だからって、王女様の身代わりなんて、できる訳がないだろ!」
「そうでもないでございます。」
『え?』
「私、微笑みの王女ですので。」
「なるほど! こうだね!」
「だから、何で自信満々なんだ!」
それが和実ゆいってやつなんだから、しょうがない。理由なんて、それで十分でしょ? 「なるほど、分からん」ってツッコまれそうですが。(笑)
「おいしーなタウンで、好きなものをいーっぱい食べてね!」
「は、はい!」
「自分の時間を持ったのは、本当に久しぶりでございます・・・。」
その直後、ここね、らん、ローズマリーの3人がやって来ました。
3人は、ゆいとマイラが入れ替わっている事を知っており、マイラをサポートするために来ました。
その頃、ゆいは・・・、
「はー・・・。本当に王女様みたい・・・。」
「え?」
「あ! 何でもない・・・、でございます・・・。」
「わー! ありがとうでございます! 可愛い!」
「お時間です。最終日を、ミスせずに予定を進めましょう。」
「はーい!」
「マイラ様!」
「よっ! はっ! ふー・・・。」
「マイラ様、お気を付け下さい。」
「はい・・・、でございます・・・。」
すげー器用な立ち直り方やな・・・。さすが、運動神経が良いだけの事はありますね。
つーか、これ、ゲンマさん、見えちゃったっぽいよな。何が見えちゃったのかは、このブログをよく訪れている聡明で叡智な読者様なら分かるでしょう。気になる方は、そういう方々からSNSとかで聞いて下さい。(お前が説明しろ(笑))
少しして、マイラは、あまね達と一緒に、おいしーなタウンの様々な店を見て回りました。その表情は、すごく楽しそう。
普段は、王女という、国民達の上に立つ身ですので、発言などが慎重になって緊張しがちになるのは当然な上、マイラの王位継承に異議を申し立てる者もいるほど。それだけに、ここで楽しい思い出を作ってリフレッシュしてほしいと、あまね達は思っています。
「ここねのお姫様姿も見たかったパム!」
「パムパム・・・。」
一方、ゆいは、美術館を訪問していました。
「サーモン、美味しいよね!」
「今日の王女様は、とても楽しそう!」
「いつにも増して、お元気な笑顔ね!」
あまね達は、美味しいものをテイクアウトしていました。そんな中・・・、
「ゆい、朝から唐揚げか?」
「ごきげんよう。」
「はあ? なんか悪いものでも食ったか?」
「な、何だ?」
「お前・・・。」
「はにゃ!」
「品田、許せ! 詳しくは後日!」
「誰だ、あいつ・・・。」
その頃、ゆいは・・・、
「デリシャスマイル~! 館長さん、お土産までくれて、良い人だな!」
「王女が、そんなに大きな口を開けるものではありません。」
「すみませんでございます・・・。」
「次は博物館に向かいます。こちらを。」
「これは?」
マイラ達は、あまねの家で食事。
あまね達は楽しく食べる一方、マイラは困った表情を浮かべます。というのは、どれから食べるのが正しいのか迷っているからです。
「ほへ? 好きなものを食べればいいんだよ!」
「好きなもの・・・。」
「己の感情に流されず、常に正しき道をお選び下さい。それが、あなた様を守る事になります。」
「思い出せないでございます・・・。」
「迷っちゃった時はパフェでしょ! 何を入れてもOKな自由なデザートだからね!」
「なおかつ、その名は『完璧』を意味する『パルフェ』から来ているとも言われる! 実に高貴なデザートだ!」
「自由にして完璧! 僕らみたいでしょ!」
「兄さん達、静かにしていてくれ・・・。」
「美味しい・・・。」
「ふむ、甘酸っぱい系が好みかな?」
「なら、このフルーツサンドも食べてみて!」
「これも美味しい!」
「好きな味も食べ物も、きっと思い出せるわよ!」
「はい! イースキ島のみんなにも味わってほしいでございます・・・。」
「忘れてない『好き』も、ちゃんとあるじゃない!」
「うんうん!」
ゆいとマイラは、昼にレストラン・デュ・ラクで再会する予定で、今、ゆいは、そちらに向かっています。
「午後のスピーチの原稿です。マイラ様にとっては、今回の旅で唯一の公式発言。このスピーチの成功が、次期王への大きな一歩となります。」
「王女は、それも出席しないとおっしゃっていたが・・・。」
「何だ?」
「え!? ええーっ!?」
~ Bパート ~
ゆい達を捕まえたのは、マイラのいとこ「ザンザー・イースキ」。マイラの王位継承を不服としているのは彼です。
「微笑みの王女ね・・・。でも、王族はみんな知ってるよ。お前が話さないのは、失敗するのが怖いからだって!」
「話すとしても、原稿がなきゃ何も言えない。」
「大事なスピーチをすっぽかしたとなれば、このサンザーこそが王にふさわしいと、皆、気付くだろうさ。」
「コメコメ。」
「連れ去られた!?」
「私の・・・、私のせいで・・・。」
「マイラ王女は先に式典会場に行ってて。」
「でも!」
「あたしなら大丈夫! はっ!」
[良い子のみんなはマネしちゃ駄目よ!]
果たして、マネできる子がどのくらいいる事やら。つーか、ここよりも、羊の着ぐるみを着て車を止めていた時に、良い子はマネしないよう注意した方が良かったと思います。(笑)
「なっ!」
「ええ!?」
「これでよし!」
監視カメラの向きまで変えちゃうとか、すげーな。でも、良い子のみんなはマネしちゃ駄目よ!(笑)
直後、ゆいはプリキュアに変身。
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「ゆいは何を言っているのでございます?」
「それは・・・。」
「元気になるおまじないだよ!」
「ゲンマさん達を助けて、すぐに会場に向かうから! マイラ王女は、大事なスピーチの事だけ考えて!」
「無茶でございます!」
「マイラ王女。ゆいを信じましょう。彼女は色んな意味で強い。」
「マリっぺ。らんらん達も!」
「最も安全な方法でマイラ王女をお連れしたい!」
「緊急事態だものね! 仕方ないわ!」
という事で、ここね、らん、あまねもプリキュアに変身しました。
『デリシャスパーティ♡プリキュア!』
「プリキュア?」
「レストラン・デュ・ラクの高速デリバリーサービスです!」
「人もお荷物も安全安心にお届けするよ!」
「マイラ王女。さあ、参りましょう。」
「絶対安全にお連れします。」
安全安心のデリバリーサービスでお姫様抱っこが味わえるとか、なんておいし過ぎるんだ・・・。ふむ、私も仕事で遅刻しそうになったら、このサービス頼むとするか! 100万円くらいならポンと出しまっせ!(笑)
同じ頃、プレシャス達は、ゲンマ達を救出しました。
「おい、お前! 失敗から逃げてる小娘より、私に味方した方が得だぞ!」
「マイラ王女は逃げてなんかいないよ!」
「なぜ、あなたがそれを?」
「これは?」
「これから行く博物館の下調べのメモです。いつもマイラ様がなさっている事でしょう。」
「たとえ上手く話せなくても、話す準備をしてきている。上手くいかない時があっても、逃げずに頑張ってる人だよ!」
「ありました! スピーチ原稿です!」
「すぐ王女様をお助けしに!」
「あ! さらば!」
「大丈夫でございます!」
「迷惑をかけて、本当にすまない・・・。」
「え?」
「さあ、行きましょう!」
[2人は何とか元に戻る事ができました。]
「ゆい。巻き込んでごめんなさい・・・。」
「ううん。こっちこそごめん・・・。ゲンマさんにバレちゃってて・・・。でも、黙っててくれたんだよ!」
「ゲンマ・・・。ごめんなさい・・・。バカな真似をして・・・。」
「いえ・・・。私が愚かでした・・・。マイラ様から本当の笑顔が失われている事に、今日まで気付かず・・・。」
「ただただ務めを果たす事だけを考えて・・・。」
「分かっているでございます・・・。公務で失敗し、非難に晒されぬよう、守ってくれていたでございますね?」
「そして、今日も、あなたが黙っていてくれたおかげで、私は、私の『好き』を思い出せたでございます!」
「マイラ様の『好き』?」
「好きな味、好きな食べ物、そして、何より私は、イースキ島が好き・・・。」
「この気持ちがあれば、私はもう迷わないでございます!」
「マイラ王女! 頑張って!」
「元気になるおまじないだよ!」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー・・・。」
「皆様、本日は、私のためにお集まり下さり、ありがとうございます!」
「原稿読んでない!」
「ほわー! カッコ良い!」
「とても良い笑顔・・・。」
「美味しいものを食べて、きっとリフレッシュできたんだろう・・・。」
「うん! やっぱり、ご飯は笑顔だね!」
今回は、これで終了です。
次回:「すすれ! ちゅるフェス まいごのうどんを探せ!」
和・洋・中に関わらず麺のお料理が大集合する「すすれ!ちゅるちゅる☆フェステイバル」が行われました。
そんな中、うどんのレシピッピが行方不明になってしまい・・・。
【まとめ】
ゆいそっくりのお姫様「マイラ・イースキ」がおいしーなタウンにやって来て、ゆいとマイラが入れ替わり、マイラにおいしーなタウンを堪能させる話でした。
お姫様になってもいつものゆいだったりなど、笑いどころが多かった一方で、「自分らしさ」を考えさせてくれる良い話だったと思います。
マイラは、見た目がゆいとそっくりでも、あまりしゃべらず、すごくおとなしく、性格は、ゆいとは対照的でした。
この性格は、王女という、沢山の国民の上に立ち、世界的に影響を与えやすい立場であるからでしょう。発言や所作を1つでも間違えれば、国の混乱や、国同士の論争を招きかねず、下手をすれば、戦争にもなりかねません。
となれば、行動が慎重になったり、発言が少なくなるのは、仕方のない事。私情を捨てなければならない場面も多々あると思います。
訪問先の下調べも、この性格がかかわっているでしょう。そうする事で、相手に話を合わせられやすくなり、ギスギスした関係で公務が終わる可能性は低くなります。
己の感情に流されず、常に正しき道を選び事がマイラを守る事になる。側近のゲンマが、マイラが幼い頃から言っていた事は、国やマイラの将来を考えれば、至極真っ当な意見だと思います。
ですが、このアニメのメイン視聴層は、小学校入学前の女の子達。自らの感情をしっかりコントロールできるほど心は成熟しておらず、嫌なものは嫌と、好きなものは好きと、素直に言っちゃうものなんですよね。それが幼い子達の強みであり、私情を捨てるなんて事は難しい上に、息苦しく感じるんじゃないかと思います。
だから、何が正しいのかを考えるよりも、ただ自分の思った事や感じた事を自分らしく表現するのが最適なんでしょうね。
その点、今話のゆいは、自分らしさが存分に出ていて、女の子達の良い見本だったと思います。お姫様という身分とマイラの性格を考えれば、おしとやかに振舞う必要があるのですが、お姫様の衣装を着てはしゃいじゃったり、食べ物の絵を見てよだれが出ちゃったり、つい「デリシャスマイル~!」と言っちゃたりなど、いつものゆいらしさは変わらず、それが良いよな、と感じました。
まあ、そうは言っても、人の性格が全員同じな訳がない以上、自分らしく振舞った結果、相手と意見が合わずケンカになるというケースだって当然あります。そう思うと、自分らしさを抑える事が最善なのかもしれません。
ですが、仲直りする方法はありますし、どうすれば同じ過ちを繰り返さないか考え、未来に活かす事だってできます。それに、子供達で解決できない事であれば、親御さん達や先生達をはじめとした大人達が手厚くフォローしてくれます。
そういった経験を通じて、子供達は少しずつ大人になっていくのでしょうね。大事なのは、失敗を恐れない事。どんな事にも自分らしく挑戦して様々な事を学ぶのが、幼い子達にとって何よりも大切な要素だと思いますね。
マイラは、緊張感ある立場に立ち続けた結果、自分らしさが出し切れず、自分の「好き」も忘れてしまいましたが、ゆい達と出会って、「好き」を思い出せたのは良かったと思いますね。
特に、最後のスピーチで、原稿を読まずに自分の言葉で話していたのは印象的でした。今後何があろうと、他人に頼り過ぎず、自分らしく進もうという強い意思が見えて。
お姫様だって、1人の人間。国の事を第一に考えるあまり、自分らしさを抑え続けるのは、すごく息苦しいでしょうし、いずれ倒れかねないでしょう。世界的に影響を与える立場であっても、ある程度自分らしさを出さなければ、長くは生きられないと思います。
それだけに、ゆい達の出会いは、これまでに感じていた緊張感が和らぎ、今まで以上に周りがよく見えるようになったんじゃないかと思います。マイラの帰国後、イースキ島の人々は、これまで以上に幸せを感じたようにも思いますね。
今回は、ストーリーの大筋には関係なく、敵キャラすら出ませんでしたが、すごく面白い話だったと感じています。
マイラは、今話限りのゲストキャラだと思いますが、またどこかの回で再登場してくれると嬉しいな、と少しばかり期待しています。
さて、次回は、らんメイン回っぽいですね。食の事になると熱くなる、いつものらんらしさを存分に出してほしいな、と楽しみにしています。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第31話「おいしーなタウンの休日 プリンセスゆい!?」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、外国からの客が、ゆい達が通うしんせん中学校を見学に来ました。その者は、「微笑みの王女」と呼ばれるお姫様で、なんと、ゆいにそっくり。
しかも、彼女は、ゆいの事を知っている模様。
オープニングは通常バージョンに戻りました。また、オープニング映像の一部が変わりました。
ナルシストルーは、クッキングダムに保護された事で、オープニングから姿を消し、代わりに、スピリットルーが登場。後ろにいる多くのメカみたいなものが気になりますね。
~ Aパート ~
その翌日、ゆいは、あまねと共に、そのお姫様に呼ばれました。
「本当にそっくりだね!」
「こら! 王女様に向かって! すみません・・・。」
「良いのでございます。似ていると聞いていましたが、これほどとは。私も驚いたでございます。」
マイラが、ゆいの事を知っていたのは、拓海の父・門平から聞いたため。門平は、ゆいの父と一緒に世界中を回っている漁師であり、イースキ島を訪れた時に、ゆいの事を話したそうです。
マイラは、めったに話さない事で有名ですが、それは、公務の時だけ。緊張しがちな性格のようですが、プライベートでは問題ないようです。
彼女は、色んな料理を沢山食べられるこの街に来るのが夢でしたが、公務で忙しいため、街を自由に歩けなかったそうです。しかも、夕方に帰国するとの事。
それを聞いたゆいは、マイラと入れ替わって、マイラにおいしーなタウンを楽しんでもらおうと考えました。
こちらは、ゆい。
こちらは、マイラ。
少し前・・・、
「この街の住人として、満腹になる前に帰す訳にはいかないよ!」
「だからって、王女様の身代わりなんて、できる訳がないだろ!」
「そうでもないでございます。」
『え?』
「私、微笑みの王女ですので。」
「なるほど! こうだね!」
「だから、何で自信満々なんだ!」
それが和実ゆいってやつなんだから、しょうがない。理由なんて、それで十分でしょ? 「なるほど、分からん」ってツッコまれそうですが。(笑)
「おいしーなタウンで、好きなものをいーっぱい食べてね!」
「は、はい!」
「自分の時間を持ったのは、本当に久しぶりでございます・・・。」
その直後、ここね、らん、ローズマリーの3人がやって来ました。
3人は、ゆいとマイラが入れ替わっている事を知っており、マイラをサポートするために来ました。
その頃、ゆいは・・・、
「はー・・・。本当に王女様みたい・・・。」
「え?」
「あ! 何でもない・・・、でございます・・・。」
「わー! ありがとうでございます! 可愛い!」
「お時間です。最終日を、ミスせずに予定を進めましょう。」
「はーい!」
「マイラ様!」
「よっ! はっ! ふー・・・。」
「マイラ様、お気を付け下さい。」
「はい・・・、でございます・・・。」
すげー器用な立ち直り方やな・・・。さすが、運動神経が良いだけの事はありますね。
つーか、これ、ゲンマさん、見えちゃったっぽいよな。何が見えちゃったのかは、このブログをよく訪れている聡明で叡智な読者様なら分かるでしょう。気になる方は、そういう方々からSNSとかで聞いて下さい。(お前が説明しろ(笑))
少しして、マイラは、あまね達と一緒に、おいしーなタウンの様々な店を見て回りました。その表情は、すごく楽しそう。
普段は、王女という、国民達の上に立つ身ですので、発言などが慎重になって緊張しがちになるのは当然な上、マイラの王位継承に異議を申し立てる者もいるほど。それだけに、ここで楽しい思い出を作ってリフレッシュしてほしいと、あまね達は思っています。
「ここねのお姫様姿も見たかったパム!」
「パムパム・・・。」
一方、ゆいは、美術館を訪問していました。
「サーモン、美味しいよね!」
「今日の王女様は、とても楽しそう!」
「いつにも増して、お元気な笑顔ね!」
あまね達は、美味しいものをテイクアウトしていました。そんな中・・・、
「ゆい、朝から唐揚げか?」
「ごきげんよう。」
「はあ? なんか悪いものでも食ったか?」
「な、何だ?」
「お前・・・。」
「はにゃ!」
「品田、許せ! 詳しくは後日!」
「誰だ、あいつ・・・。」
その頃、ゆいは・・・、
「デリシャスマイル~! 館長さん、お土産までくれて、良い人だな!」
「王女が、そんなに大きな口を開けるものではありません。」
「すみませんでございます・・・。」
「次は博物館に向かいます。こちらを。」
「これは?」
マイラ達は、あまねの家で食事。
あまね達は楽しく食べる一方、マイラは困った表情を浮かべます。というのは、どれから食べるのが正しいのか迷っているからです。
「ほへ? 好きなものを食べればいいんだよ!」
「好きなもの・・・。」
「己の感情に流されず、常に正しき道をお選び下さい。それが、あなた様を守る事になります。」
「思い出せないでございます・・・。」
「迷っちゃった時はパフェでしょ! 何を入れてもOKな自由なデザートだからね!」
「なおかつ、その名は『完璧』を意味する『パルフェ』から来ているとも言われる! 実に高貴なデザートだ!」
「自由にして完璧! 僕らみたいでしょ!」
「兄さん達、静かにしていてくれ・・・。」
「美味しい・・・。」
「ふむ、甘酸っぱい系が好みかな?」
「なら、このフルーツサンドも食べてみて!」
「これも美味しい!」
「好きな味も食べ物も、きっと思い出せるわよ!」
「はい! イースキ島のみんなにも味わってほしいでございます・・・。」
「忘れてない『好き』も、ちゃんとあるじゃない!」
「うんうん!」
ゆいとマイラは、昼にレストラン・デュ・ラクで再会する予定で、今、ゆいは、そちらに向かっています。
「午後のスピーチの原稿です。マイラ様にとっては、今回の旅で唯一の公式発言。このスピーチの成功が、次期王への大きな一歩となります。」
「王女は、それも出席しないとおっしゃっていたが・・・。」
「何だ?」
「え!? ええーっ!?」
~ Bパート ~
ゆい達を捕まえたのは、マイラのいとこ「ザンザー・イースキ」。マイラの王位継承を不服としているのは彼です。
「微笑みの王女ね・・・。でも、王族はみんな知ってるよ。お前が話さないのは、失敗するのが怖いからだって!」
「話すとしても、原稿がなきゃ何も言えない。」
「大事なスピーチをすっぽかしたとなれば、このサンザーこそが王にふさわしいと、皆、気付くだろうさ。」
「コメコメ。」
「連れ去られた!?」
「私の・・・、私のせいで・・・。」
「マイラ王女は先に式典会場に行ってて。」
「でも!」
「あたしなら大丈夫! はっ!」
[良い子のみんなはマネしちゃ駄目よ!]
果たして、マネできる子がどのくらいいる事やら。つーか、ここよりも、羊の着ぐるみを着て車を止めていた時に、良い子はマネしないよう注意した方が良かったと思います。(笑)
「なっ!」
「ええ!?」
「これでよし!」
監視カメラの向きまで変えちゃうとか、すげーな。でも、良い子のみんなはマネしちゃ駄目よ!(笑)
直後、ゆいはプリキュアに変身。
「おいしい笑顔で満たしてあげる!」
「ゆいは何を言っているのでございます?」
「それは・・・。」
「元気になるおまじないだよ!」
「ゲンマさん達を助けて、すぐに会場に向かうから! マイラ王女は、大事なスピーチの事だけ考えて!」
「無茶でございます!」
「マイラ王女。ゆいを信じましょう。彼女は色んな意味で強い。」
「マリっぺ。らんらん達も!」
「最も安全な方法でマイラ王女をお連れしたい!」
「緊急事態だものね! 仕方ないわ!」
という事で、ここね、らん、あまねもプリキュアに変身しました。
『デリシャスパーティ♡プリキュア!』
「プリキュア?」
「レストラン・デュ・ラクの高速デリバリーサービスです!」
「人もお荷物も安全安心にお届けするよ!」
「マイラ王女。さあ、参りましょう。」
「絶対安全にお連れします。」
安全安心のデリバリーサービスでお姫様抱っこが味わえるとか、なんておいし過ぎるんだ・・・。ふむ、私も仕事で遅刻しそうになったら、このサービス頼むとするか! 100万円くらいならポンと出しまっせ!(笑)
同じ頃、プレシャス達は、ゲンマ達を救出しました。
「おい、お前! 失敗から逃げてる小娘より、私に味方した方が得だぞ!」
「マイラ王女は逃げてなんかいないよ!」
「なぜ、あなたがそれを?」
「これは?」
「これから行く博物館の下調べのメモです。いつもマイラ様がなさっている事でしょう。」
「たとえ上手く話せなくても、話す準備をしてきている。上手くいかない時があっても、逃げずに頑張ってる人だよ!」
「ありました! スピーチ原稿です!」
「すぐ王女様をお助けしに!」
「あ! さらば!」
「大丈夫でございます!」
「迷惑をかけて、本当にすまない・・・。」
「え?」
「さあ、行きましょう!」
[2人は何とか元に戻る事ができました。]
「ゆい。巻き込んでごめんなさい・・・。」
「ううん。こっちこそごめん・・・。ゲンマさんにバレちゃってて・・・。でも、黙っててくれたんだよ!」
「ゲンマ・・・。ごめんなさい・・・。バカな真似をして・・・。」
「いえ・・・。私が愚かでした・・・。マイラ様から本当の笑顔が失われている事に、今日まで気付かず・・・。」
「ただただ務めを果たす事だけを考えて・・・。」
「分かっているでございます・・・。公務で失敗し、非難に晒されぬよう、守ってくれていたでございますね?」
「そして、今日も、あなたが黙っていてくれたおかげで、私は、私の『好き』を思い出せたでございます!」
「マイラ様の『好き』?」
「好きな味、好きな食べ物、そして、何より私は、イースキ島が好き・・・。」
「この気持ちがあれば、私はもう迷わないでございます!」
「マイラ王女! 頑張って!」
「元気になるおまじないだよ!」
「あつあつごはんで、みなぎるパワー・・・。」
「皆様、本日は、私のためにお集まり下さり、ありがとうございます!」
「原稿読んでない!」
「ほわー! カッコ良い!」
「とても良い笑顔・・・。」
「美味しいものを食べて、きっとリフレッシュできたんだろう・・・。」
「うん! やっぱり、ご飯は笑顔だね!」
今回は、これで終了です。
次回:「すすれ! ちゅるフェス まいごのうどんを探せ!」
和・洋・中に関わらず麺のお料理が大集合する「すすれ!ちゅるちゅる☆フェステイバル」が行われました。
そんな中、うどんのレシピッピが行方不明になってしまい・・・。
【まとめ】
ゆいそっくりのお姫様「マイラ・イースキ」がおいしーなタウンにやって来て、ゆいとマイラが入れ替わり、マイラにおいしーなタウンを堪能させる話でした。
お姫様になってもいつものゆいだったりなど、笑いどころが多かった一方で、「自分らしさ」を考えさせてくれる良い話だったと思います。
マイラは、見た目がゆいとそっくりでも、あまりしゃべらず、すごくおとなしく、性格は、ゆいとは対照的でした。
この性格は、王女という、沢山の国民の上に立ち、世界的に影響を与えやすい立場であるからでしょう。発言や所作を1つでも間違えれば、国の混乱や、国同士の論争を招きかねず、下手をすれば、戦争にもなりかねません。
となれば、行動が慎重になったり、発言が少なくなるのは、仕方のない事。私情を捨てなければならない場面も多々あると思います。
訪問先の下調べも、この性格がかかわっているでしょう。そうする事で、相手に話を合わせられやすくなり、ギスギスした関係で公務が終わる可能性は低くなります。
己の感情に流されず、常に正しき道を選び事がマイラを守る事になる。側近のゲンマが、マイラが幼い頃から言っていた事は、国やマイラの将来を考えれば、至極真っ当な意見だと思います。
ですが、このアニメのメイン視聴層は、小学校入学前の女の子達。自らの感情をしっかりコントロールできるほど心は成熟しておらず、嫌なものは嫌と、好きなものは好きと、素直に言っちゃうものなんですよね。それが幼い子達の強みであり、私情を捨てるなんて事は難しい上に、息苦しく感じるんじゃないかと思います。
だから、何が正しいのかを考えるよりも、ただ自分の思った事や感じた事を自分らしく表現するのが最適なんでしょうね。
その点、今話のゆいは、自分らしさが存分に出ていて、女の子達の良い見本だったと思います。お姫様という身分とマイラの性格を考えれば、おしとやかに振舞う必要があるのですが、お姫様の衣装を着てはしゃいじゃったり、食べ物の絵を見てよだれが出ちゃったり、つい「デリシャスマイル~!」と言っちゃたりなど、いつものゆいらしさは変わらず、それが良いよな、と感じました。
まあ、そうは言っても、人の性格が全員同じな訳がない以上、自分らしく振舞った結果、相手と意見が合わずケンカになるというケースだって当然あります。そう思うと、自分らしさを抑える事が最善なのかもしれません。
ですが、仲直りする方法はありますし、どうすれば同じ過ちを繰り返さないか考え、未来に活かす事だってできます。それに、子供達で解決できない事であれば、親御さん達や先生達をはじめとした大人達が手厚くフォローしてくれます。
そういった経験を通じて、子供達は少しずつ大人になっていくのでしょうね。大事なのは、失敗を恐れない事。どんな事にも自分らしく挑戦して様々な事を学ぶのが、幼い子達にとって何よりも大切な要素だと思いますね。
マイラは、緊張感ある立場に立ち続けた結果、自分らしさが出し切れず、自分の「好き」も忘れてしまいましたが、ゆい達と出会って、「好き」を思い出せたのは良かったと思いますね。
特に、最後のスピーチで、原稿を読まずに自分の言葉で話していたのは印象的でした。今後何があろうと、他人に頼り過ぎず、自分らしく進もうという強い意思が見えて。
お姫様だって、1人の人間。国の事を第一に考えるあまり、自分らしさを抑え続けるのは、すごく息苦しいでしょうし、いずれ倒れかねないでしょう。世界的に影響を与える立場であっても、ある程度自分らしさを出さなければ、長くは生きられないと思います。
それだけに、ゆい達の出会いは、これまでに感じていた緊張感が和らぎ、今まで以上に周りがよく見えるようになったんじゃないかと思います。マイラの帰国後、イースキ島の人々は、これまで以上に幸せを感じたようにも思いますね。
今回は、ストーリーの大筋には関係なく、敵キャラすら出ませんでしたが、すごく面白い話だったと感じています。
マイラは、今話限りのゲストキャラだと思いますが、またどこかの回で再登場してくれると嬉しいな、と少しばかり期待しています。
さて、次回は、らんメイン回っぽいですね。食の事になると熱くなる、いつものらんらしさを存分に出してほしいな、と楽しみにしています。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。