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「はねバド!」感想 Part7

2018年10月06日 | はねバド!、中間管理録トネガワ
 「はねバド!」感想記事の第7回目です。
 今回は、第13話「あの白帯の向こうに」の感想を語ります。この回は最終回ですので、感想記事もこれが最後となります。
 なお、前回の感想記事は、こちらからどうぞ。(12話の感想です)


 インターハイ予選決勝戦・綾乃VSなぎさは、ファイナルゲームに入り、綾乃は1点も取れずに、なぎさが8得点を連取。
 しかし、綾乃は仲間の大切さに気付き、次のラリーで、得点にはならなかったものの、綾乃は本来左手でシャトルを打っていたのを右手で打つ器用さを見せました。

 そして、ここから流れは変わり、最大で10点も差があったのを、17-17と、同点にまで追い付きました。
「そっか・・・。今、私がバドミントンをしてるのは・・・。なぎさちゃんに勝ちたい!」
   
    
   
 それまでは、母・有千夏を見返す事が目的で、対戦相手は眼中になかった綾乃ですが、ここで、対戦相手の事を大きく意識しました。
 前話で有千夏が言っていた、倒し難い相手とすべてをかけてぶつかった時に感じる「生きている意味」というのを実感できた瞬間でしょうね。

 一方、なぎさの右膝は限界に近付いていました。このままでは選手生命を壊しかねない。立花コーチはそう感じて、試合を止めようと考えていました。
 しかし、目の前の相手に全力でぶつかって、バドミントンを楽しみたい。その思いから、なぎさは一打一打に必死になり、理子はそんななぎさを理解してるからこそ、立花コーチのストップを止めました。

 少しして、最初に20点目を取りマッチポイントを迎えたのは、なぎさ。
「あたしは・・・、アンタに勝つ!」
    
 そして・・・、
「もらった!」
    
    
 なぎさの打ったスマッシュはアウト。20-20と同点になりました。

 20-20になった場合は、テニスにおける40-40の時と同じです。どちらかが2点差をつけるまで勝負が続くというものです。
 ただ、バドミントンでは、どちらかが2点差をつけるまで延々に試合が続くという訳ではなく、先に30点目を取った方が勝利というのもあります。まあ、いずれにせよ、ここから先は、ものすごく緊迫感のある展開に入ります。

 最初に21点目を取ったのは綾乃。しかし、次のラリーで、体力の消耗からチャンスでミスしてしまい、21-21に。
「苦しい・・・。苦しくて・・・、楽しくなってきた!」
「ああ!」
   
    

 そして、試合は、周りの音も聞こえなくなるほどの白熱した展開に。
    
    
    
    
    
    
    
   
    
    
    
    
    
    
    
    
    
 なぎさが23-21で勝利。なぎさが綾乃に勝つのは原作通りでしたが、アニメの方は、演出がすげぇ・・・。
 ラリーでは背景を白くしたり、この試合にかける想いを文字に起こしたりと、完全燃焼感が伝わりました。原作での2人の戦いも熱かったのですが、アニメでは、原作を優に超えた熱さだったと思います。これぞ最終回!

 その後、綾乃は、試合前は応援なんざウザいと思っていた事から一転、応援してくれた悠と空に感謝したり、何があっても一緒にいてくれて、そして、バドミントンに誘ってくれたエレナに感謝しました。
 そして、有千夏への憎しみもなくなりました。デンマークに来てほしいという母の誘いは、北小町高校バド部が自分の居場所だからと断りましたが、それでも、いつかどこかで打とうと約束しました。

 一方、なぎさは、理子がいてくれたから頑張れたと、いつも傍にいてくれた理子に感謝しました。
 しかし、綾乃との試合で、右膝が限界を超えてしまい、膝蓋腱炎に。症状は軽いようですが、しばらく休養を要する事となりました。

 そして、北小町高校だけでなく、他校のバド部部員達も、バドミントンに情熱をかける日々が続きました。
   
    
   
   
    
   
    
    
「白帯の向こうに見えるのは・・・、」
「いつだって・・・、」
『自分の心!』
    
   


 という事で、これで、アニメ「はねバド!」が終了。ついこの間まで「何!? 『はねバド!』がアニメ化!? おお! これは絶対に見なければ!」と思っていたのが、もう最終回が終わっちゃったとか、時が経つのは本当に早いですね。

 アニメ版も、原作と同じく、ただのスポ根ものとは思わせないヒューマンドラマで魅せてくれたと思います。毎回見終えるたびに、登場人物の内面や人間模様、その回で伝いたい事を考えたりなど、すごく見応えがありました。
 また、原作にはないオリジナル要素があったのも面白かったですね。「あれ? 原作にこんなシーンあったっけ?」とコミックスを見返して、原作にはなかった感動を味わったり、原作の面白さを再確認できたりと、すごく良かったと感じています。

 さて、2人の主人公、綾乃となぎさについてですが、まず、なぎさは、原作以上に共感度の高いキャラだったと思います。
 特に、1話で、スランプから抜け出せない苛立ちを他人にぶつけている自分の弱さに泣いていたところが良かったですね。原作でのなぎさはメンタルの強い人間だと思っていましたので、ああいう弱さや不器用さをさらけ出したのは、すごく人間くささが感じられました。6話で試合に負けた理子の傍にいてくれたシーンも、すごく印象に残っています。

 綾乃については、原作で感じた印象である「怖さを見せる天才」は描かれていたものの、悪い子という印象が強かったかも。他のレビューサイトを見ても、「試合相手に対するリスペクトがない、仲間の応援がうざったいとか、主人公としてどうなの?」と、嫌気を感じた視聴者は多かったように思いますね。
 まあ、その分、綾乃がどう変わっていくのかが見所ではありました。いつもいてくれる幼なじみ、温かい仲間達、良きライバルに恵まれ、最後は、バドミントンをやる楽しさを見出して良かったと思います。
 アニメでは、母親に対する憎しみが深く描かれていましたが、「『好き』の反対は『嫌い』ではなく『無関心』」、「『好き』も『嫌い』も、対象を意識している点では本質的には同じ」という観点を考えると、面白かったと感じています。まあ、それでも、母親は許せないという視聴者は多かったですかね。

 一方で、「もうちょっと目立ってほしかったな・・・」というキャラがいたのも事実です。

 その最たるキャラは、フレ女のキャプテン・志波姫。フレ女の頼れる「お母さん」というところは出していたものの、プレーでも魅せてほしかった・・・。
 弱点らしい弱点のない原作最強キャラであり(あくまで私感ですが)、連載誌では現在、綾乃と熱戦を繰り広げているだけに、原作最強の片鱗を少しでもいいから見せてほしかったですね。

 あとは、理子も、もう少し目立ってほしかったところ。
 原作と同じく、北小町高校バド部を支える「縁の下の力持ち」という印象は感じましたが、プレーの方は、6話の石澤戦が最後になってしまったのが残念でした。原作では、ダブルスや団体戦での良い活躍が描かれているのですが・・・。
 彼女の事を思うと、1クールで終わらせず、2クール目もやってほしかったという気持ちが強いですね。とはいえ、なぎさの良きパートナーとして見所を作っていたと感じています。

 逆に、エレナ、悠、空、男子部員2人と、原作以上に印象に残ったキャラもいました。
 特に、男子部員2人が主役の話であった10話は、色々考えさせられて良かったです。「男子部員から良い話を作るとか、『はねバド!』侮れん!」と興奮していましたね。(笑)


 さて、原作では、まだまだストーリーが続いている一方、アニメでは、綾乃となぎさのシングルスが最後となり、物足りなさを感じている部分もありますが、それでも、すごく面白かったと思っています。
 アニメが終わってしまった寂しさは、連載の方で補いたいもの。今後は、これまで以上の熱い気持ちで、原作を読んでいきたいと思います!

 最後に、アニメ「はねバド!」制作陣の皆様、お疲れ様でした! そして、感動をありがとうございました!



 今回の感想記事は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
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