今話の名セリフ:「めるめるは、あんあんに笑ってほしいだけ。そんな顔でライブやっても、みんなに喜んでもらえないよ?」(紫藤める)
「キラッとプリ☆チャン」第27話「笑顔で決めてみましたわ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
シャイニーフレンズスペシャル大会の決勝が行われました。勝ったのは・・・、
「メルティックスター!」
「・・・に勝利したミラクルキラッツ!」
「メルティックスターって知ってる?」
「メルティック? 時代はキラッツっしょ!」
「赤城あんな、ダッサいよね!」
「っていうか、あの人達、キラッツに負けてばっかり!」
「あんなへんちくりんツインテールとはもうやってられないね! シッシッ!」
「あんあん、めるめるはずっと一緒だよ!」
「キラッツとね!」
「い、一体・・・、一体何が起こってますの!?」
ですが、これは夢でした。
オープニングが変わりました。
タイトルは「Go! Up! スターダム!」。歌い手は、前のオープニングと同じく、「Run Girls, Run!」が担当。
前のオープニンクと比べると、曲調がやや穏やかな感じで、前のオープニングの方が聞き応えがあったかも。まあ、これはこれで悪くはないと思います。
映像では、曲後半から、みらいのライブシーンが入ったり、みらいが大人っぽく見えたりしたのが印象に残りました。イマイチ目立たない事が弱点なんて思われた事もあるだけに、今後の大活躍にものすごく期待したいですね。
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
それから少しして、あんなは必死の思いでレッスンに取り組みました。
「あんな、どうしたんだい! 今日の君はおかしいぞ!」
「さらも早くおやりなさい。こうしている間にキラッツ達は42.195万キロメートル走ってるかもしれないんですのよ!」
「ないと思うけど・・・。」
うん、確かにないと思う。っていうか、「42.195万」って単語としておかしいだろ。小数点の後に「万」がついてるんだから。おそらく、1万倍換算しろ、という事なんでしょうけど、いずれにせよ、あんなはおかしくなっちゃってますね、ハイ。(笑)
そんな中、めるがレッスン室にやって来ました。めるは2人を遊園地に誘いますが、あんなにそんな余裕はありません。
「遊んでる暇なんて、0.000001秒だってありません事よ!」
「今日また負けたらプリチャン界はミラクルキラッツに支配されて・・・、いえ・・・、世界征服さえ許してしまう事になりますわ!」
みらいとえもが、めっちゃくちゃ似合っているように感じて、フイタ。まあ、これはこれで、勇者あんながこの3人を倒す旅に出るストーリーを題材としたゲームが盛り上がるんじゃないのでしょうか。タイトルは「あんなクエスト」「あんなファンタジー」とかが、いいですかね。(笑)
あんなはめるに一緒に練習するよう指示しますが、めるはすぐに切り上げて、さらと共に強引に遊園地に誘いました。
一方、ミラクルキラッツの3人は楽しく朝食中。いつも通りで臨めば優勝間違いなしと意気投合しました。
同じ頃、メルティックスターの3人は・・・、
さらとめるはアトラクションを楽しむ一方、あんなは早くレッスンしたいと感じています。
そこで、めるは、あんなの頬を引っ張ったりなどして、あんなをリラックスさせようとしました。
ですが・・・、
「める! いいかげんになさい! 今日は決勝戦なんですのよ! こんな遊んでばかりいないで、ライブの準備をしないとダメでしょ!」
「やってるよ!」
「どこがですの? めるは負けてもいいんですの!? キラッツが勝った方がいいと思ってるんですの!?」
「ノンノン。それは違うよ、あんあん。」
「ハア!?」
「あんあん、今の自分の顔見えてる?」
「顔!?」
「ほら!」
「どう? 酷い顔でしょ? めるめるは、あんあんに笑ってほしいだけ。そんな顔でライブやっても、みんなに喜んでもらえないよ?」
しかし、あんなは、めるの言葉を受け入れず。本番になれば笑顔になれると言うものの、めるは、できないと返します。
「今のあんあんは忘れてる。」
「忘れてる?」
「うん、忘れてる。大事な事。」
「大事な・・・、事・・・。」
「うん。思い出して。」
「もういいですわ・・・。あなた達と一緒にいても、時間の無駄と分かりました・・・。」
「あんな・・・。」
「決勝戦の準備は私だけでやる事に致しますわ・・・。」
その頃、ミラクルキラッツの3人は、楽しくダンスレッスン。
そんな中、さらとめるを目にします。
「めるめるは、いつものあんあんに戻ってほしかっただけ・・・。」
「分かってるよ・・・。信じて待とう・・・。」
「あんななら気付いてくれる・・・。」
「うん・・・。」
~ Bパート ~
それから少しして・・・、
「どうしてこんな事に・・・。私は・・・、今日こそ勝ちたかっただけですのに・・・。」
「そういえば、私達がグループを組んだのも、あのくらいの頃ですわ・・・。」
「めるめるも混ぜて!」
「ブラボー! ブラボー! 超楽しかったよ!」
「うん! ボクも!」
「わたくちもですわ!」
「わたくち達3人で集まれば、たのちい事ができると、かくちんちまちたわ!」
「だから、これからわたくち達3人で、もっともっとたのちい事をしていきましょう!」
『うん!』
それから何日かたったある日、3人は初めてのプリチャンライブに臨みますが、あんなは緊張しています。
そこで・・・、
「こっちの方が可愛い! そんな顔じゃライブできないよ?」
「める・・・。」
「お腹痛い! こんなに笑うなんて、ひさちぶりですわ! 本番前なのに・・・。」
「それでオッケー!」
「え?」
「めるめるは、あんあんの笑顔が大好き! あんあんの笑顔は、メルティックスターの笑顔! どんな時でも楽しむ事を忘れない! それが、メルティックスター!」
「そう教えてくれたのは、あんなだもんね!」
「さら・・・。」
「笑って! 楽しんで! そしたらライブも最高になるよ!」
「める・・・。うん、そうですわね・・・。」
「たのちまなくっちゃですわ!」
そして、3人はライブに臨みました。
「そうですわ・・・。あの日、私達の初ライブの時、今日みたいに、めるは私を笑わせようとして・・・。」
「ううん・・・。あの日だけじゃない・・・。私が緊張していた時、必ずめるは笑わせてくれて・・・。いつだって、めるは・・・。」
しばらくして、スペシャル大会の決勝が行われました。ですが、あんなは、まだ会場に来ていません。
幸い、先にライブを行うのは、ミラクルキラッツ。ミラクルキラッツのライブが終わるまでに来られれば、優勝の可能性はあります。
まずは、ミラクルキラッツがステージに。
曲は「SUPER CUTIE SUPER GIRL」。
「せーので、やってみた!」
「イッツショータイム!」
「魅惑の!」
「ミステリアス!」
『マジック!』
次はメルティックスターの番ですが、あんなが来ていません。
ですが、すぐに、あんながやって来ました。
「もう大丈夫! いきますわよ! 思いっ切り楽しみますわ!」
「うん!」
「あんあん、その顔、可愛いよ!」
「さあ! 最高のステージにしますわよ!」
そして、あんな、さら、めるはステージへ。
「メルティックスターですわ!」
「今日のコーデは、キラッとコーデ! ドーリーワルツと、」
「ロマンスビート、ユニバースクイーンを代表するコーデだよ!」
「さあ! メルティックスターのライブ、」
『スタート!』
曲は「COMETIC SILHOUETTE」。
「せーので、やってみた!」
『レッツパーティー! 落ちる事ない流れ星!』
「あんな!」
「める!」
「さらら!」
『いいね! スイートスイートダンシングクイーン!』
両チームのライブが終わりました。これまで通り、両チームの前に現れたキラッとボタンを押して、「キラッとチャンス」をできた方が優勝です。
優勝したのは・・・、
『キラッとルーレット!』
『いっけー! キラチケ!』
という事で、メルティックスターが優勝しました。
「あんあん、泣いてるけど嬉しくないの? ダメだよ、あんあん! 笑って!」
「違う! これは嬉し涙というものですの!」
「でも・・・、ありがとうですわ、2人とも。私、最高に楽しかったですわ!」
「やっぱり私達は最高!」
一方、敗れたミラクルキラッツ。えもとりんかは、いつも通りのパフォーマンスだったにもかかわらず負けた事に納得していませんでした。
「いつも通りじゃダメだったのかもしれない・・・。」
「いつも以上に頑張って、いつも以上にキラキラしてたあんなちゃん達の方がすごかった、って事だと思う・・・。」
「えもちゃん、りんかちゃん、私達もっともっと頑張らなきゃ! 今まで通りじゃない、もっと私達の『キラッと』を磨いていこう! ね?」
「みらいちゃん・・・。」
「フン。今回は負けを認めるけど、次は絶対勝つ!」
これにて、シャイニーフレンズスペシャル大会は閉幕。
「2人とも、私達は、世界一楽しむ事を忘れない最強のグループ。これからも3人で楽しみ続けますわよ!」
『うん!』
今回は、これで終了です。
エンディングも変わりました。
タイトルは「KIRA KIRA ホログラム」。歌い手は、前のエンディングと同じく、「わーすた」が担当。
あれ? 愉快な歌詞がないなんて、これ、本当に、わーすたの曲?
聞き終えて最初に感じたのは、こんなところです(笑)。とはいえ、この曲も、なかなか良いと思います。
映像については、みらい達メイン6人のチビキャラが良い味を出していると思いました。秋の一風景が描かれていたり、ダンス映像がなかったあたり、今回のエンディングは12月までだと思いますが、エンディングでも楽しみたいですね。
次回:「セレブなパーティ行ってみた!」
アンジュ主催のパーティに呼ばれたミラクル☆キラッツとメルティックスター。
めが姉ぇの提案で、会場でプリチャンを配信することになるが、ミラクルキラッツの3人は、周りのセレブな雰囲気で緊張して、まったく落ち着けません。
そんな中、みらいがトラブルに巻き込まれ・・・。
次回予告直後の提供画像
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
シャイニーフレンズスペシャル大会の決勝戦が行われ、メルティックスターが優勝しました。
さて、今話のポイントは「笑顔が一番!」「初心忘るべからず」でしょうか。
笑顔が大事。これは、色んなところでよく聞くフレーズかと思われますが、いつもこれを意識できているわけではないでしょう。何かの物事に切羽詰って余裕がなくなっちゃうと、すぐに忘れちゃうものです。
Aパート終了までのあんなは、そうだったでしょう。
プリチャンをやる事に大きな誇りを持っていて、負けず嫌い。そんなあんながスペシャル大会で連敗となれば、心中穏やかではなく、次こそ勝つとひたすら練習に励むのは、自然な事でしょう。
それに、巨大財閥の一人娘となれば(もしかしたら、兄や姉がいるのかもしれませんが)、あの歳ながら経営に携わる事もありうるでしょう。物事が上手く運ばず、ストレスを溜める事だってあると思います。
そうなると、自然に笑顔が消えて、怒り、悲しみなどといった表情が出てくる事でしょう。
しかし、表情というのは、どんな相手にも伝わるもの。生まれた国や公用語は違っても、別々の言語で会話してるために何を言ってるのか分からなかったとしても、表情で何を言いたいのかが通じるケースは多くあり、表情は全世界の共通言語と言っても過言ではないでしょう。
そのため、自分が落ち込んだり、怒ったりすれば、相手は良い気分になれず、引いてしまうもの。反対に、笑顔で接すれば、楽しい気持ちが相手に伝わり、自分もその気持ちを共有したいと笑顔になれるものです。
ましてや、あんなは世界的に有名なプリチャンアイドル。アイドルが楽しめなければ、応援するファンも楽しむ事はできず、ファンが離れていく事だってあるでしょう。
だからこそ、笑顔って大事なのでしょうね。今話のタイトルを見て、笑顔の大切さが今話の趣旨である事は何となく感じていましたが、それでも、良い話だったと思います。
とはいえ、勝負の場に立ったり、表舞台に立ったりなどすると、緊迫感を抱き、笑顔でなくなってしまう事はよくあるでしょう。
その時に大事なのは「初心」なのでしょうね。自分がその物事を始めた頃の事を思い出し、何のためにその物事に熱中したのかを振り返る。
物事に熱中したい、もしくは、熱中するようになった原点は、ほとんどの場合、「楽しさ」でしょう。「楽しさ」を思い出せば、その時の「笑顔」を思い出し、緊張感は解けるものだと思いますね。
時は未来方向にしか進まず、過去に戻る事はできません。しかし、過去を振り返り、懐かしむ事はできます。
過ぎた時は元に戻らないものの、「過去」は、「今」や「未来」に行き詰った時の良い抜け道にもなります。あんなは、楽しかった過去を思い出し、ステージに上がる直前に笑顔になれて良かったですね。
あと、あんなが過去を振り返るきっかけとなった3人の子供達についても、メルティックスターの3人を思わせる見た目だったのが印象に残りました。
この子達の事です。
左のツインテールの子はあんな、真ん中のショートヘアの子はさら、右のロングヘアの子はめるを意識しているように思いますね。
また、服の色もキャラクターカラーに合わせているように感じました。左の子はスカートの赤色であんなを、真ん中の子は服の緑でさらを、右の子は服の紫でめるを、それぞれ意識していたんじゃないかと思います。(真ん中と右の子の服の色については、薄く感じるかもしれませんが)
さらに、髪の色についても、左の子はめる、真ん中の子はあんな、右の子はさらに、それぞれ合わせているように感じました。これらの演出が、あんな達3人の過去は笑顔で楽しいものだったと思わせ、「初心忘るべからず」を強調させる効果があったと思いますね。素晴らしい演出です。
その一方で、今回のスペシャル大会で敗れたミラクルキラッツですが、みらいは、いつも通りではダメだと振り返りました。
「平常心」はよく聞く言葉であり、どんな物事をやるにも大切な心構えではありますが、「挑戦心」はなかったかもしれず、いつも通りではダメというのはそういう事なのでしょう。スポーツの世界では顕著ですが、色んな大会で連覇する選手、チームというのは多く存在します。
彼らが連覇できているのは、「挑戦心」を持っているからでしょう。一度勝ったとしても、負けた者達は今度こそその頂に辿り着きたいと努力するもの。勝ったからといって何もしないのでは、あっさり負けてしまいます。
そうならないためにも、「挑戦心」を持ち続ける事が大切なのでしょう。今まで通りを超える自分になりたい意欲が大事なのだと思いますね。
ミラクルキラッツは、みらいとえもの2人だけで初めてのスペシャル大会に勝ち、りんかが加わっての3人体制でも勝利しているだけに、いつも通りで問題ないと考えちゃうのも致し方のない事だと思います。
しかし、今回の負けで目が覚めたでしょう。負けた事は決してマイナスではなく、恥でもありません。今回負けた事で、みらい達3人がどのようにして、いつも以上の「キラッと」を磨いていくのか注目したいところ。
もちろん、メルティックスターの3人にしても、今回の勝利で満足せず、次も勝ちたいと、楽しむ事を忘れずに前に進む事でしょう。みらい達メインキャラ6人の今後の成長を、これまで以上に熱く見守っていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「キラッとプリ☆チャン」第27話「笑顔で決めてみましたわ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
シャイニーフレンズスペシャル大会の決勝が行われました。勝ったのは・・・、
「メルティックスター!」
「・・・に勝利したミラクルキラッツ!」
「メルティックスターって知ってる?」
「メルティック? 時代はキラッツっしょ!」
「赤城あんな、ダッサいよね!」
「っていうか、あの人達、キラッツに負けてばっかり!」
「あんなへんちくりんツインテールとはもうやってられないね! シッシッ!」
「あんあん、めるめるはずっと一緒だよ!」
「キラッツとね!」
「い、一体・・・、一体何が起こってますの!?」
ですが、これは夢でした。
オープニングが変わりました。
タイトルは「Go! Up! スターダム!」。歌い手は、前のオープニングと同じく、「Run Girls, Run!」が担当。
前のオープニンクと比べると、曲調がやや穏やかな感じで、前のオープニングの方が聞き応えがあったかも。まあ、これはこれで悪くはないと思います。
映像では、曲後半から、みらいのライブシーンが入ったり、みらいが大人っぽく見えたりしたのが印象に残りました。イマイチ目立たない事が弱点なんて思われた事もあるだけに、今後の大活躍にものすごく期待したいですね。
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
それから少しして、あんなは必死の思いでレッスンに取り組みました。
「あんな、どうしたんだい! 今日の君はおかしいぞ!」
「さらも早くおやりなさい。こうしている間にキラッツ達は42.195万キロメートル走ってるかもしれないんですのよ!」
「ないと思うけど・・・。」
うん、確かにないと思う。っていうか、「42.195万」って単語としておかしいだろ。小数点の後に「万」がついてるんだから。おそらく、1万倍換算しろ、という事なんでしょうけど、いずれにせよ、あんなはおかしくなっちゃってますね、ハイ。(笑)
そんな中、めるがレッスン室にやって来ました。めるは2人を遊園地に誘いますが、あんなにそんな余裕はありません。
「遊んでる暇なんて、0.000001秒だってありません事よ!」
「今日また負けたらプリチャン界はミラクルキラッツに支配されて・・・、いえ・・・、世界征服さえ許してしまう事になりますわ!」
みらいとえもが、めっちゃくちゃ似合っているように感じて、フイタ。まあ、これはこれで、勇者あんながこの3人を倒す旅に出るストーリーを題材としたゲームが盛り上がるんじゃないのでしょうか。タイトルは「あんなクエスト」「あんなファンタジー」とかが、いいですかね。(笑)
あんなはめるに一緒に練習するよう指示しますが、めるはすぐに切り上げて、さらと共に強引に遊園地に誘いました。
一方、ミラクルキラッツの3人は楽しく朝食中。いつも通りで臨めば優勝間違いなしと意気投合しました。
同じ頃、メルティックスターの3人は・・・、
さらとめるはアトラクションを楽しむ一方、あんなは早くレッスンしたいと感じています。
そこで、めるは、あんなの頬を引っ張ったりなどして、あんなをリラックスさせようとしました。
ですが・・・、
「める! いいかげんになさい! 今日は決勝戦なんですのよ! こんな遊んでばかりいないで、ライブの準備をしないとダメでしょ!」
「やってるよ!」
「どこがですの? めるは負けてもいいんですの!? キラッツが勝った方がいいと思ってるんですの!?」
「ノンノン。それは違うよ、あんあん。」
「ハア!?」
「あんあん、今の自分の顔見えてる?」
「顔!?」
「ほら!」
「どう? 酷い顔でしょ? めるめるは、あんあんに笑ってほしいだけ。そんな顔でライブやっても、みんなに喜んでもらえないよ?」
しかし、あんなは、めるの言葉を受け入れず。本番になれば笑顔になれると言うものの、めるは、できないと返します。
「今のあんあんは忘れてる。」
「忘れてる?」
「うん、忘れてる。大事な事。」
「大事な・・・、事・・・。」
「うん。思い出して。」
「もういいですわ・・・。あなた達と一緒にいても、時間の無駄と分かりました・・・。」
「あんな・・・。」
「決勝戦の準備は私だけでやる事に致しますわ・・・。」
その頃、ミラクルキラッツの3人は、楽しくダンスレッスン。
そんな中、さらとめるを目にします。
「めるめるは、いつものあんあんに戻ってほしかっただけ・・・。」
「分かってるよ・・・。信じて待とう・・・。」
「あんななら気付いてくれる・・・。」
「うん・・・。」
~ Bパート ~
それから少しして・・・、
「どうしてこんな事に・・・。私は・・・、今日こそ勝ちたかっただけですのに・・・。」
「そういえば、私達がグループを組んだのも、あのくらいの頃ですわ・・・。」
「めるめるも混ぜて!」
「ブラボー! ブラボー! 超楽しかったよ!」
「うん! ボクも!」
「わたくちもですわ!」
「わたくち達3人で集まれば、たのちい事ができると、かくちんちまちたわ!」
「だから、これからわたくち達3人で、もっともっとたのちい事をしていきましょう!」
『うん!』
それから何日かたったある日、3人は初めてのプリチャンライブに臨みますが、あんなは緊張しています。
そこで・・・、
「こっちの方が可愛い! そんな顔じゃライブできないよ?」
「める・・・。」
「お腹痛い! こんなに笑うなんて、ひさちぶりですわ! 本番前なのに・・・。」
「それでオッケー!」
「え?」
「めるめるは、あんあんの笑顔が大好き! あんあんの笑顔は、メルティックスターの笑顔! どんな時でも楽しむ事を忘れない! それが、メルティックスター!」
「そう教えてくれたのは、あんなだもんね!」
「さら・・・。」
「笑って! 楽しんで! そしたらライブも最高になるよ!」
「める・・・。うん、そうですわね・・・。」
「たのちまなくっちゃですわ!」
そして、3人はライブに臨みました。
「そうですわ・・・。あの日、私達の初ライブの時、今日みたいに、めるは私を笑わせようとして・・・。」
「ううん・・・。あの日だけじゃない・・・。私が緊張していた時、必ずめるは笑わせてくれて・・・。いつだって、めるは・・・。」
しばらくして、スペシャル大会の決勝が行われました。ですが、あんなは、まだ会場に来ていません。
幸い、先にライブを行うのは、ミラクルキラッツ。ミラクルキラッツのライブが終わるまでに来られれば、優勝の可能性はあります。
まずは、ミラクルキラッツがステージに。
曲は「SUPER CUTIE SUPER GIRL」。
「せーので、やってみた!」
「イッツショータイム!」
「魅惑の!」
「ミステリアス!」
『マジック!』
次はメルティックスターの番ですが、あんなが来ていません。
ですが、すぐに、あんながやって来ました。
「もう大丈夫! いきますわよ! 思いっ切り楽しみますわ!」
「うん!」
「あんあん、その顔、可愛いよ!」
「さあ! 最高のステージにしますわよ!」
そして、あんな、さら、めるはステージへ。
「メルティックスターですわ!」
「今日のコーデは、キラッとコーデ! ドーリーワルツと、」
「ロマンスビート、ユニバースクイーンを代表するコーデだよ!」
「さあ! メルティックスターのライブ、」
『スタート!』
曲は「COMETIC SILHOUETTE」。
「せーので、やってみた!」
『レッツパーティー! 落ちる事ない流れ星!』
「あんな!」
「める!」
「さらら!」
『いいね! スイートスイートダンシングクイーン!』
両チームのライブが終わりました。これまで通り、両チームの前に現れたキラッとボタンを押して、「キラッとチャンス」をできた方が優勝です。
優勝したのは・・・、
『キラッとルーレット!』
『いっけー! キラチケ!』
という事で、メルティックスターが優勝しました。
「あんあん、泣いてるけど嬉しくないの? ダメだよ、あんあん! 笑って!」
「違う! これは嬉し涙というものですの!」
「でも・・・、ありがとうですわ、2人とも。私、最高に楽しかったですわ!」
「やっぱり私達は最高!」
一方、敗れたミラクルキラッツ。えもとりんかは、いつも通りのパフォーマンスだったにもかかわらず負けた事に納得していませんでした。
「いつも通りじゃダメだったのかもしれない・・・。」
「いつも以上に頑張って、いつも以上にキラキラしてたあんなちゃん達の方がすごかった、って事だと思う・・・。」
「えもちゃん、りんかちゃん、私達もっともっと頑張らなきゃ! 今まで通りじゃない、もっと私達の『キラッと』を磨いていこう! ね?」
「みらいちゃん・・・。」
「フン。今回は負けを認めるけど、次は絶対勝つ!」
これにて、シャイニーフレンズスペシャル大会は閉幕。
「2人とも、私達は、世界一楽しむ事を忘れない最強のグループ。これからも3人で楽しみ続けますわよ!」
『うん!』
今回は、これで終了です。
エンディングも変わりました。
タイトルは「KIRA KIRA ホログラム」。歌い手は、前のエンディングと同じく、「わーすた」が担当。
あれ? 愉快な歌詞がないなんて、これ、本当に、わーすたの曲?
聞き終えて最初に感じたのは、こんなところです(笑)。とはいえ、この曲も、なかなか良いと思います。
映像については、みらい達メイン6人のチビキャラが良い味を出していると思いました。秋の一風景が描かれていたり、ダンス映像がなかったあたり、今回のエンディングは12月までだと思いますが、エンディングでも楽しみたいですね。
次回:「セレブなパーティ行ってみた!」
アンジュ主催のパーティに呼ばれたミラクル☆キラッツとメルティックスター。
めが姉ぇの提案で、会場でプリチャンを配信することになるが、ミラクルキラッツの3人は、周りのセレブな雰囲気で緊張して、まったく落ち着けません。
そんな中、みらいがトラブルに巻き込まれ・・・。
次回予告直後の提供画像
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
シャイニーフレンズスペシャル大会の決勝戦が行われ、メルティックスターが優勝しました。
さて、今話のポイントは「笑顔が一番!」「初心忘るべからず」でしょうか。
笑顔が大事。これは、色んなところでよく聞くフレーズかと思われますが、いつもこれを意識できているわけではないでしょう。何かの物事に切羽詰って余裕がなくなっちゃうと、すぐに忘れちゃうものです。
Aパート終了までのあんなは、そうだったでしょう。
プリチャンをやる事に大きな誇りを持っていて、負けず嫌い。そんなあんながスペシャル大会で連敗となれば、心中穏やかではなく、次こそ勝つとひたすら練習に励むのは、自然な事でしょう。
それに、巨大財閥の一人娘となれば(もしかしたら、兄や姉がいるのかもしれませんが)、あの歳ながら経営に携わる事もありうるでしょう。物事が上手く運ばず、ストレスを溜める事だってあると思います。
そうなると、自然に笑顔が消えて、怒り、悲しみなどといった表情が出てくる事でしょう。
しかし、表情というのは、どんな相手にも伝わるもの。生まれた国や公用語は違っても、別々の言語で会話してるために何を言ってるのか分からなかったとしても、表情で何を言いたいのかが通じるケースは多くあり、表情は全世界の共通言語と言っても過言ではないでしょう。
そのため、自分が落ち込んだり、怒ったりすれば、相手は良い気分になれず、引いてしまうもの。反対に、笑顔で接すれば、楽しい気持ちが相手に伝わり、自分もその気持ちを共有したいと笑顔になれるものです。
ましてや、あんなは世界的に有名なプリチャンアイドル。アイドルが楽しめなければ、応援するファンも楽しむ事はできず、ファンが離れていく事だってあるでしょう。
だからこそ、笑顔って大事なのでしょうね。今話のタイトルを見て、笑顔の大切さが今話の趣旨である事は何となく感じていましたが、それでも、良い話だったと思います。
とはいえ、勝負の場に立ったり、表舞台に立ったりなどすると、緊迫感を抱き、笑顔でなくなってしまう事はよくあるでしょう。
その時に大事なのは「初心」なのでしょうね。自分がその物事を始めた頃の事を思い出し、何のためにその物事に熱中したのかを振り返る。
物事に熱中したい、もしくは、熱中するようになった原点は、ほとんどの場合、「楽しさ」でしょう。「楽しさ」を思い出せば、その時の「笑顔」を思い出し、緊張感は解けるものだと思いますね。
時は未来方向にしか進まず、過去に戻る事はできません。しかし、過去を振り返り、懐かしむ事はできます。
過ぎた時は元に戻らないものの、「過去」は、「今」や「未来」に行き詰った時の良い抜け道にもなります。あんなは、楽しかった過去を思い出し、ステージに上がる直前に笑顔になれて良かったですね。
あと、あんなが過去を振り返るきっかけとなった3人の子供達についても、メルティックスターの3人を思わせる見た目だったのが印象に残りました。
この子達の事です。
左のツインテールの子はあんな、真ん中のショートヘアの子はさら、右のロングヘアの子はめるを意識しているように思いますね。
また、服の色もキャラクターカラーに合わせているように感じました。左の子はスカートの赤色であんなを、真ん中の子は服の緑でさらを、右の子は服の紫でめるを、それぞれ意識していたんじゃないかと思います。(真ん中と右の子の服の色については、薄く感じるかもしれませんが)
さらに、髪の色についても、左の子はめる、真ん中の子はあんな、右の子はさらに、それぞれ合わせているように感じました。これらの演出が、あんな達3人の過去は笑顔で楽しいものだったと思わせ、「初心忘るべからず」を強調させる効果があったと思いますね。素晴らしい演出です。
その一方で、今回のスペシャル大会で敗れたミラクルキラッツですが、みらいは、いつも通りではダメだと振り返りました。
「平常心」はよく聞く言葉であり、どんな物事をやるにも大切な心構えではありますが、「挑戦心」はなかったかもしれず、いつも通りではダメというのはそういう事なのでしょう。スポーツの世界では顕著ですが、色んな大会で連覇する選手、チームというのは多く存在します。
彼らが連覇できているのは、「挑戦心」を持っているからでしょう。一度勝ったとしても、負けた者達は今度こそその頂に辿り着きたいと努力するもの。勝ったからといって何もしないのでは、あっさり負けてしまいます。
そうならないためにも、「挑戦心」を持ち続ける事が大切なのでしょう。今まで通りを超える自分になりたい意欲が大事なのだと思いますね。
ミラクルキラッツは、みらいとえもの2人だけで初めてのスペシャル大会に勝ち、りんかが加わっての3人体制でも勝利しているだけに、いつも通りで問題ないと考えちゃうのも致し方のない事だと思います。
しかし、今回の負けで目が覚めたでしょう。負けた事は決してマイナスではなく、恥でもありません。今回負けた事で、みらい達3人がどのようにして、いつも以上の「キラッと」を磨いていくのか注目したいところ。
もちろん、メルティックスターの3人にしても、今回の勝利で満足せず、次も勝ちたいと、楽しむ事を忘れずに前に進む事でしょう。みらい達メインキャラ6人の今後の成長を、これまで以上に熱く見守っていきたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。