コトブキヤ『フィギュアの達人-初級編』買ってみた。

初心者編だけあってか作り方はほぼかわいい女の子フィギュアを作ろうの本とあまり変わりません。
双方ともどうやって作るの?的な右も左もわからない人向け。

造形、塗装までを一通り教えてくれています。
ただしこの本には体の分割、複製については書かれていないので
この辺はぐぐれば出るからいらないのか、もしくは中級編移行でやるのかもしれません。
一気に知りたい場合はかわろう本を買ったほうがいいですね。（といってもググれば出てくる…）

水着造形なので服のしわなんかは中盤以降のＴシャツ程度。
なので、初心者に優しいといえばやさしく、逆に物足りない人には物足りないかもしれないところがあります。
かわろう本は簡単ですがしわの入り方等の説明があるのでいきなりフリフリを作りたいならかわろう本のほうが向いています。

対して変わろう本にない部分は指などの細かい部分の造形をファンドでやっているところ、あと一度大まかに盛り削りながら造形を整えていく方法を取っているところ。
異種間芯材を使っている（と言ってもアルミ線ですが）ところ。
初心者（自分含めて）がまず陥りやすい点として柔らかい表現を出そうと思って逆にデブい状態になってしまうこと、塗装で失敗した時等、この辺からどうやってリカバリするのかはこちらの方が優れていると思います。
とにかく作れ、多少おかしくても頑張れ。デッサンは考えるな、下半身苦手なら胸像でＯＫ。と明示的に（丁寧に書いてますが）示唆してます。確かに途中で止まるのはよくありません。

補足：じゃどうやってのっけから綺麗に造形できるのか…立体型紙でつくる人形の本が一番わかりやすいかと思います。正直この本の方法が一番骨格等を気にせず作ることができます。

中級編、上級編がどのような構成になるかが多少気がかりですが、
分割や型抜き方法のテクニックが詳しく書かれているかもしくはもっと上級な造形方法が乗ってればいいなあ。
と思いました。