ぴんとぐらす

Jazz Rock Photo & Essay

上原ひろみVOICEツアーは音を紡いでは爆発の連鎖

2011年12月04日 18時37分39秒 | 音楽
12月3日(土) 
上原ひろみVoiceツアーfeatアンソニー・ジャクソン サイモン・フィリップスの
トリオを国際フォーラムに観に行って来ました!

行かれた方皆さんのどのblogやTwitterを見ても
凄い!!という言葉が連発していますので
僕はその 凄い!!を使わないで記事を書いてみようと思います

まずは少しだけ音響のお話から
僕の席は16列目 PA卓の4列ぐらい前の席でした
ですから音的にはけっこう恵まれた席でした
その席から聴こえた音のバランスは
上原さんのピアノはPAスピーカーを通って少し丸みをおびた伸びやかな音
アンソニーのベースは少しだけPAよりのバランスでしたが
輪郭のはっきりしたスッキリした音でした
そしてサイモンのドラムはほぼ生音と言う感じです
しかしハイハットのオープンやクローズ、
リムショットからブラシまで微妙なタッチがダイレクトに伝わってくる
素晴らしいものでした
国際フォーラムは何年か前に設備に変更を加えたようで
音響的にも素晴らしいホールになったと思います
ただこの日に限ってはこのホールの特性を大きく上回る
ステージからのスピリットが
得体のしれい音の塊となって聴こえて来た事に思わず息をのんでしましました

このトリオを聴くのは東京Jazz以来2回目になりますが
今回は純然たるVoiceツアーのステージ
あの時のステージ(フェスティバル)とは又別のステージだったように思えました

まず曲の始まりは客席もメンバーも息を潜める一瞬があり
そして彼らの音の紡ぎ合いが始まります
その音がさざ波のように波打ち始めやがて大きなうねりになって降り注ぎ
そしていつしか渦を巻くように上昇し、
紡ぎ上げて大きくなった音の塊が火花を散らして爆発する
観客は彼らの作り出す音の海の中を漂って酔わされいく
この事が1曲1曲の全てで起こるのです

いったいこの人は日々のLIVEにどれだけのエネルギーを費やしているのだろう
エネルギーこそはスピリット
スピリットがなければあの演奏は生まれない
しかもそのスピリットを演奏する者全員が共有しなければならないのだ
東京jazzのインタビューでサイモンが「ひろみは容赦してくれない」と言っていた
世界に名立たる名ドラマーサイモンでさえも
上原とやる時は自分の限界点を超えなければならないようだ
僕はサイモンが好きでもう何回も彼のステージを観ているけど(年内だけでも4回目)
ソレをひしと感じるのです
ベースのアンソニーも「世界的に見ても彼女のようなミュージシャンは何人もいない」と言っている
上原自身も信条は毎回のLIVEで限界を超える事、その向こうにあるものをつかみたいと言っている
今、世に存在すアーティストで自身の最高のパフォーマンスは出せてもそれを超えよとして
LIVEを行っているアーティストがどれだけいるか

僕は凄いLIVEを観てしまったんだな!
それに今更気づいて青ざめる僕なのであります

あ! 凄い を使ってしまった

でも 本当に凄いんだから仕方がないな これは、、、、、


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ピアノの神様が舞い降りた (Porcaro)
2011-12-05 03:34:32
昨日はお会いできなくて残念でした(^^;
結局中間試験前の娘を無理やり連れて行きました(笑)
娘も中学校吹奏楽部でパーカス担当だったのもあり、親父の影響を受けて「サイモンさん」の大ファンです。
(娘が彼の事をそう呼びます)
二人とも目当てはサイモンさん(笑)だったんですけど、ステージを観終って上原ひろみさんの凄さにとても感動しました!
まさにピアノの神様が舞い降りたかの様な演奏ですよね!
今までピアノでここまで凄いと感じたのは初めてです。
油断して行ったからかもしれませんが、全身全霊を傾けて、未だかつて到達したことが無い所まで行こうとしていますよ、本当に・・・

あの時mukunohigeさんにTwitterで教えてもらわなければ味わえなかった感動です!
このライブに行けたかも分からないし、行けたとしても前から20番目の席は取れなかったと思います。
本当にありがとうございましたm(_"_)m
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Porcaroさんへ (mukunohige)
2011-12-05 10:01:13
こんにちは!
当日は僕も多分Porcaroさんの居られるだろう席の方を
気にはかけていたんですが
同じ会場にいるのにお会い出来なくて残念でした
でもあのLIVEを共有出来た事は良かったですね

娘さん試験前でも
あの演奏を聴けば何か得る物があったのではないでしょうか、
なんか人生前向きになりますよね
そんな正のパワーがあの演奏にはあったと思います

ところでまたもやおせっかいとは思いますが
情報を入れときます
ブルーノートにナダルとhttp://www.bluenote.co.jp/jp/artist/narada-michael-walden/
マヌ・カッチェががhttp://www.bluenote.co.jp/jp/artist/manu-katche/
自らのバンドで来ます
僕はマヌの方はすでに予約入れました
マヌのソロはすでに2回目ですが前回とても良かったもので
又会いに行っちゃいます

という事で又どこかのLIVE会場で会える事を
楽しみにしていますよ~^^
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