趣味で人生送ってるの~!!

毎日の生活を楽しくする音楽や旅行・食べ物の話を中心として、私が思ったことを書きとめていくブログです。どうぞよろしく。

大人の童話

2010年10月20日 | Weblog
山陰旅行のアップは小休止。

しばらくブレイクということで・・・。

時々ブログをのぞきに来てくれるぜんさんが、童話を書いたということで見に行きました。

あんなにブログを毎日更新しているぜんさんだけあって、きっと苦労なくスラスラ~っと
書いたんだと思います。

 う~ん、私はどうかな?
大体「童話を書く」ということ自体、思いつかないしな・・・(笑)

下がその童話です。
転載したので読んでみて下さい。


          

おおぞらだいすき
  


 今日の大空は輝く青空です。

 輝く青空はどこまで続いているか知ってますか。
               私は知っています。

 輝く青空の上はどうなっているか知ってますか。
               私は知っています。

なぜって、大空を飛び回るのが大好きだから、

 特に今日のように青空がいっぱいの時は、思いっき
り息を吸い込んで、吐き出すことができます。
 安心して空を飛ぶことができます。

 こんな日は、いつも以上にワクワクしてきます。
 今日の青空の向こうはどうなっているのだろう。
 今日の青空の上はどうなっているのだろう。

 食事をしてお腹がいっぱいになったし、そろそろ飛
び立つ時間がきたようです。

 今日は、どんな風に出会い。どんな雲に出会うんだ
ろうか。風も雲も優しいといいな。
 だって、歳を取ってしまい空を飛ぶのは今日が最後
なのだもの。

 私は、体が重いので飛び立つまでが大変です。一生
懸命に走って、スピードを付けなければなりません。

 飛び立つ時間がきました。

 重い体に鞭を打って、走ります。スピードが足りな
いので、もっと走ります。ゼイゼイと息が切れてきた
けど走ります。そろそろ、飛び立てるスピードになっ
たようです。

 心の中で「エイヤー」とかけ声かけて、舞い上がりました。
 飛んでしまえば大空は私のものです。

 グングンと高度を上げます。みるみる地上の人も車
も小さくなります。

 青空の上の終わりに向かって高度を上げます。
 青空はもう青空ではありません。
 青から藍色へと変化し、そして黒くなっていきます。
そう、青空の上には真っ黒な宇宙という空間が無限
に広がっているのです。

 私は青空の終わりの宇宙には行けません。宇宙には
私が呼吸できる空気がないからです。

 そう言えば、私の名前を言うのを忘れていました。
私の名前はジャンボ。
正式にはB747っていいます。
初めて空を飛んだのは、今から40年以上前のことで
す。
 みんなは私のことを年寄りって言うけど、若いもの
に飛ぶ速さだって距離だって少ししか負けていません。
 そろそろ、高度を上げるのは終わりになったようで
す。
 今日が最後の大空ですから、もう少し高いところ
に行ってみたかったけど、わがままは言いません。
 最後まで堂々と飛ぼうと思います。

 みんなは私のことを大飯くらいだと言います。確か
に若いものより、いっぱい食べないと飛ぶことができ
ません。

 高い高い山を越えました。山の向こうは真っ白な雲
の海がどこまでも続きます。
 いつ見ても美しい景色です。
 でもこの美しい景色を見るのもこれが最後です。

 そろそろ、高度を下げなければなりません。
 そうです。最後のフライトが終わろうとしています。
さっきまで、ずっとずっと下にあった雲の海が、
                 どんどん近づいてきます。
雲の海の底に沈没してしまうような錯覚に襲われます。
よく考えれば、二度と雲の海の上に出られないのだか
ら沈没と同じかも知れません。もっともっと空を飛んで
いたかったです。

 みんなは私のことをボロくて危険だと言います。確
かに年をいっぱい重ねましたが、整備士の人たちが、
私をいつでも凛々しい姿に保ってくれました。

 最後の着陸の瞬間が迫ってきました。着陸は、何十
回、何百回、何千回、何万回繰り返しても緊張します。
離陸は何回でもやり直すことができます。でも、一度
飛び立ってしまったら、いつかは着陸しなければなり
ません。着陸をやめることはできないのです。
 緊張していても堂々と最後の着陸をしていようと思
います。
 今日の風はとっても優しく、正面から吹いてくれて
います。この風に抱きかかえられるようにフワッと着
陸することができました。

 何十回、何百回、何千回、何万回の着陸を繰り返し
たことでしょう。たった一回の失敗をすることもなく、
最後の着陸ができました。

 何十回、何百回、何千回、何万回のフライトで、多
くの出会いと喜びと悲しみを運びました。楽しいこと
哀しいことを全て受け止めてくれたのが大空でした。

「おおぞらだいすき。」

 私は、ジュラルミンという鉄でできているので、
ジュラルミンの鉄くずに生まれ変わるらしいです。鉄
くずに生まれ変わるのは、痛いのかなあ。

 ちょっと不安だけど私は平気です。だって、何十回、
何百回、何千回、何万回のフライトで、多くの出会い
と喜びと悲しみを運び、みんなの心の中に生き続ける
はずだから、、、、、、
                         おわり

 それから何年の月日が流れたことでしょう。

そして、、、、、、、、
「私の名前は、まだありません。正式にはB7×7っ
ていいます。」最新鋭の飛行機です。
                 今日が初フライトです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バンコク旅行 ~2009年12月 | トップ | 萩から広島へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事