郊外のバラ園

郊外のバラ園

季節外れのかさ地蔵

ここ何カ月か続いた心労のせいか、めまいを起こし転倒、骨折してしまった。今は骨がつき始めていると先生から言われているけれど、完治までにはまだ２カ月近くかかる。
人を憎むことで自らが傷み、生きる意味さえ見失う。“反省”、“後悔”、“謝罪”、“こんどこそ…”、何度も聞かされた言葉が虚しい。許せない自分を責め、疲れ果てる。とにかく何かしようとパソコンの前に座っても言葉が空回りするばかり。
そんな毎日の中、昨日久々に外出した。
忘れかけていたけれど、昨日子供とローズガーデンに行く約束を以前からしていたのだ。
子供の運転で１時間弱。郊外にあるローズガーデンは今が見ごろ、たくさんの種類のバラが咲き誇っていた。ひときわ見ごろできれいに咲いているバラの前で写真を撮ろうとしていると、声をかける男性。親子の写真を撮ってくださるという。お言葉に甘えお願いすると、連れの男性に声をかけ８０センチメートルほどの手造りのプレートを手渡された。場所や日にちなどが手作りながら丁寧に書かれている。“思い出になりますよ”温かい言葉と笑顔に癒される。お仲間らしき、７～８人の人たちの笑顔も本当に温かい。
「かさ地蔵」と話の内容はそぐわないけれど、人生の岐路に立つ親子を期せずして励ましてくれているようで、お一人お一人がお地蔵様に見えた。
きれいなバラとともに、もう少しがんばる元気をいただいた。

無神経という幸せ

何かしていないと、不安で仕方がない。
あの女は、平穏に笑顔で毎日を過ごしているのだろうか？到底許せない。
わたしなんて、あの女にしたらこの世に存在すらしていないのだろう。
だから、苦しんだり憎んだり傷ついたりしないとでも思っているんだろう。
毎日苦しく、宇宙人の病気も確実にその体をむしばんでいることもわかっている。
わかっていても心配すらできない。何度も裏切られすぎた。心配しないことが自分を守る方法。
本当に、あの宇宙人がこの世から去った時、私はどうなってしまうのか。
この気持ちをどこにぶつければいいんだろう。
宇宙人は相変わらず、自分の体調を報告してくる。自分が心配されていると思っているんだろう。本当に幸せな人だ。本当に自分が大好きなんだろう。

部屋にあふれるバラのかおり

部屋にあふれるバラのかおり

家族

パピヨンが家族に加わり、振り回される毎日。何かしないと苦しくて、バラの世話をしたり犬の世話をしたりしています。
そんな時間も、確実に時計の針は進んでいる。ふっとしたとき、それに気づき、押しつぶされそうな恐怖を感じます。
鬼のようにひどい人といわれるかもしれません。でも、鬼になっても生き抜かなくてはいけないのです。