現実

逃れようとしていたけれど、現実は容赦がない。担当医から来週、今後についてのお話がある。以前、ホスピスという選択肢についてはなしがあった。その時はまださきのことだと思っていてが、時間は確実に進んでいた。
私の気持ちは、不倫を知ったその日の衝撃から立ち直れない。何の話か、よい話ではないことは予想がつく。
不倫相手からの謝罪を求めているが、一向に進展がない。少しでも、気持ちに変化が起こるかと思ったが、彼が本当に動いているかも疑わしい。不信が募るばかり…。

いのち

昨年の震災でたくさんの、尊いいのちが奪われました。理不尽にも奪われたいのちに、恥じないように生きたいと思う反面、生きることのつらさに負けそうな毎日です。
彼の命は確実に終焉にむかい、私たち家族は名ばかりのまま終わってしまうのでしょう。
温かい家庭を作ることが私の夢であり目標でした。もう、叶わないと思うと絶望感に襲われます。
病気という神様から与えられた最後のチャンスを彼は打ち捨てました。私からの誠意も捨てられました。
今更の言葉になんの価値があるでしょう。彼がしてきたことがすべてです。

宇宙人の来訪

あす、宇宙人がくる。会社の人が体を気遣い、自宅近くに配属を変えてくれることになったから、その打ち合わせもある。
必要なことだから仕方がないのだろうが、心が重い。
先週、法テラスにいってきた。不倫相手を法的に訴えられないか相談にいったのだ。物証がないと難しいらしい。平気で他人を傷つけ、普通に暮らしているなんて許せない。病気になったらさようなら、お大事に？…、そんな覚悟で不倫なんてするな。あなたのせいで、私は毎日心から血を流している。家族を壊され、再生の時間もない。家族じゃなくなったあの人を心配することさえできない。命に期限をつけられて尚、家族を裏切れる人に何の期待ができるだろう。
今は、あすまで生きることが私の最大で最低の使命だ。