サハリン・北海道の話題は・・・

隣国の話題は毎日発信されます

かんな薄削り 釧路技専・酒井さん全道一  釧路新聞

2024-07-12 | 北海道話題
2024.07.09釧路新聞
かんな薄削り 釧路技専・酒井さん全道一【釧路市】
  • ニュース
 道立釧路高等技術専門学院(MONOテク釧路・角田光弘学院長)建築技術科2年の酒井元気さん(19)が、かんな薄削りの技を競い合う「第5回北海道削ろう会交流大会」(岩見沢市、6月29日)学生の部で優勝した。大会には全道から腕に自信のある学生52人が出場。酒井さんは一般の部の優勝者の記録も上回り、ダントツの成績で北海道ナンバーワンに輝いた。
 「削ろう会」はプロアマ、男女を問わず木造建築、木工道具、木が大好きという学生と一般選手が出場。1000分の1㍉の技を競い合う競技大会で、3分間の持ち時間の中で削ったかんなくずの3カ所をマイクロメーターで測定して、その厚さの合計が最も小さい順に順位が決定する。
 白糠町出身の酒井さんは、4人兄弟の三男。和天別で父が営む羊牧場で幼い時から草原を駆け回り、中学時代は柔道で全道2位となり、旭川龍谷高で汗を流した。柔道二段の腕っ節の強さに「大工になりたい」という強い思いから、建築技術の腕を上げてきた。
 酒井さんはヒノキ材での予選では5位通過だったが、ヒバ材での決勝は実力を発揮して見事、頂点に立った。酒井さんは「うれしかった。決勝のヒバ材は釧路の学院で練習をしていた木。優勝できて良かった」とにっこり。将来、日本の伝統とも言うべき、在来工法の建築大工の道を目指しており「みんなに喜ばれる良い家がつくれるようになりたい」と語った。
 「削ろう会」の本番では、かんなの刃の研ぎ具合もさることながら、材質に合わせた刃の調整や当日の気温、湿度などさまざま要因に対応した技能が求められるという。酒井さんは中学、高校と高いレベルで競技を続けてきた経験を生かし、本番も堂々と競技に専心。引率した教官は「ステージ上での姿はとても落ち着いて見えた。下から見守っていた自分の方が緊張していたかも」と大会を振り返っていた。

かんなの削ろう会で全道優勝した酒井さん


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早朝の野鳥観察満喫 バードフェス始まる 釧路新聞

2024-07-11 | 北海道話題
2024.07.01釧路新聞
早朝の野鳥観察満喫 バードフェス始まる【釧路市】
  • ニュース
 グリーンシーズンとしては道東最大級の野鳥イベント「阿寒バードフェスティバル2024」が、阿寒国際ツルセンター(釧路市阿寒町上阿寒23、河瀬幸館長)で開かれており、野鳥愛好家らがイベントを楽しんでいる。
 同センターや敷地内のビオトープ(生物生活空間)をメイン会場に、7日まで開催している。6月29、30日に行われた早朝バードウオッチングには2日合計で約30人が参加。野鳥観察のほかにも鳥のさえずりを聞きながらパンとコーヒーで朝食を取るなどピクニック感覚で行われ、参加者からは好評を博した。
 ビオトープ内を散策しながら野鳥の観察数を競う「バードソン」は期間中毎日開催。初心者のエントリーも多く、「鳥を見る楽しみが分かった」「すごく楽しかった」などの声も聞かれた。
 河瀬館長は「本格的なバードウオッチングもそうだが、気軽に楽しめるバードソンが思いのほか人気。道具の貸し出しなどもあるので、ぜひイベントを楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
 6、7日午前6時30分から「早朝バードウォッチング」(参加料1000円)、6日午前10時から「阿寒の鳥の解剖見学」(無料)、7日午前10時から「タンチョウのエサ採り&エサやり見学」(同)を実施するほか、「バードソン」(同1000円)は毎日開催している。
 バードソン以外のイベント参加は、2日前までに電話や同センターのSNSを通じて電子メールなどで申し込む。参加料に加え、別途入館料(大人480円、小中学生250円)が必要。問い合わせは同センター0154(66)4011へ。

早朝バードウオッチングで朝食を楽しむ参加者(阿寒国際ツルセンター提供)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新コンテナ定期航路本格化 京浜と十勝、釧路港結ぶ 釧路新聞

2024-07-10 | 北海道話題
2024.07.06釧路新聞
新コンテナ定期航路本格化 京浜と十勝、釧路港結ぶ【釧路市】
  • ニュース

釧路港で荷降ろしした井本商運のコンテナ船(5日午後)
  大手国際海運会社のOOCL(香港)と大手内航海運会社の井本商運(神戸)が、5月から運航を始めた首都圏の京浜港と十勝、釧路港を結ぶコンテナ定期航路(週1便)が本格化し、5日にも釧路港に入港した。同航路も外航につながっているため、2002年から釧路港と韓国・釜山港を結ぶ韓国の南星海運が運航している外国貿易コンテナ船定期航路と合わせて、釧路港の利便性向上、貨物取り扱いの増加に期待が高まっている。
 新規参入のOOCLと井本商運のコンテナ定期航路開設は、東日本大震災以降韓国の釜山などに移ったコンテナハブ港の地位を取り戻す国の政策が背景にある。取り扱い貨物は現在、輸入がアメリカ、カナダの北米などからの飼料(大豆などの副原料)が主で、輸出はヨーロッパ、東南アジア向けのホタテ、イワシなどの冷凍魚介類が中心だ。
 荷役作業を担う三ッ輪運輸の集計によると、南星海運を含めた今年上半期の輸出入実績は、昨年同期の4795本(20フィート換算)を下回る3880本(同)に減少したが、荷物が入っていない空コンテナを除く実入りコンテナは1536本(前年同期1264本)と増加しており、「コロナ禍などで減少した貨物が回復しつつある」(三ッ輪運輸)とみている。
  また、OOCLはマレーシア、インドネシア、インドなど東南アジアにも航路を広げていることから「外国貿易の発展が期待できる」としている。一方で、国際海上輸送は運賃が再び上昇し、かつ円安も重なり厳しい状況もあるという。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日ソ混住時代小説「舟」思い語る ロシア人作家「今こそ必要」釧路新聞

2024-07-09 | 北海道話題
2024.07.05釧路新聞
日ソ混住時代小説「舟」思い語る ロシア人作家「今こそ必要」【根室】
  • ニュース

翻訳者の樫本真奈美さん。会見場でヤングさんの通訳と本を紹介した
 【根室】日ソ混住時代の北方領土歯舞群島・志発島で発生した実際の遭難事故を基にロシア人作家が書いた小説「舟北方領土で起きた日本人とロシア人の物語」の出版を前に、作家と翻訳者が根室で作品への思いを語った。
 著書はロシア人脚本家で映画プロデューサーのマイケル・ヤングさん(63)=ペンネーム=。翻訳は同志社大学講師の樫本真奈美さん(横浜市在住)。
 ウェブ会議システムで会見したヤングさんは「日本に帰れなくなるかもしれないのに外国人の子供を助けた。驚くべき行為で私にはできないと思う。人間愛に貫かれたこのエピソードを多くの人に伝えたいと思った」と出版の経緯を説明。さらに「多くのロシア人が共有すべき記憶であり、日本人がどういう人たちなのかを示す大切なエピソードだ」と述べ、「(日ロの)国家間の状況が難しい今だからこそ必要なエピソードだ」とも語った。
 エピソードの裏付けにも奔走した翻訳者の樫本さんは「この話が広まることによって元島民やご家族の話が新たに発掘されるかもしれない。多くの人に手に取ってほしい」と話した。
 時は旧ソ連軍の北方領土侵攻から2年が経過した混住時代。1947年10月、「日本人島民強制退去の日」に志発島相泊に入植していたソ連人の子供が学校帰りに魚箱で作った「箱船」に乗り遭難。天候が悪化する中、ソ連側の捜索は難航し、四島の海を熟知した1人の日本人漁師に救助を依頼。引き揚げ船に乗り遅れれば日本に帰れない可能性もある中、漁師は船を出し10歳前後の子供4人とイヌ1匹を無事救助した。
 ヤングさんの友人の母親(遭難当時6歳、故人)が助けられた子供の1人で、生前「助けてくれた日本人を探してほしい。その人が亡くなっていても家族にお礼が言いたい」と話していたそうで、その友人も2020年に亡くなっており、遺志を引き継いだ形だ。
 「舟」(皓星社、四六判320㌻、税別2300円)は10日、全国で発売される。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弟子屈の自然満喫 和琴小児童ふるさと遠足 釧路新聞

2024-07-09 | 北海道話題
2024.07.04釧路新聞
弟子屈の自然満喫 和琴小児童ふるさと遠足【弟子屈】
  • ニュース
 【弟子屈】町立和琴小学校(大山道弘校長)の「ふるさと遠足」が6月28日、行われた。児童9人と教職員がつつじケ原自然探勝路を歩き、弟子屈の豊かな自然について理解を深めた。
 この日は、自然ガイドの萩原寛暢さんが子供たちを引率し、午前10時15分ごろに川湯ビジターセンターを出発。「アトサヌプリはアイヌ語で『裸の山』という意味があり、硫黄の影響で植物が育ちにくい」「火山をちゃんと見ておかないと、噴火の前触れを見逃してしまうので、24時間カメラで監視している。でも、アトサヌプリはすぐに噴火することはないとされている」などの解説に耳を傾け、ワークシートに示された松ぼっくりやイソツツジの花などを見つけるビンゴゲームを楽しみながら、硫黄山MOKMOKベースまでの約2・5㌔の道のりを歩いた。
 無事にゴールした一行はMOKMOKベースでテーブルを囲み、弁当を頬張っていた。3年の大森菜月さんは「いろいろな植物や虫とかを見られて面白かった」と笑顔で話していた。

探勝路を歩く子供たち


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする