703 ~NAOMI’s Room~

何の決まりもない、好き勝手なNAOMIの部屋

「百円の恋」/2014年 日本

2016-01-26 23:21:45 | MOVIE
「百円の恋」/2014年 日本





受賞:
第1回松田優作賞 グランプリ

ノミネート:
第88回アカデミー外国語映画賞 日本代表
第57回ブルーリボン賞
  主演女優賞 - 安藤サクラ(『0.5ミリ』と合わせて受賞)
第17回菊島隆三賞(2015年)
第39回日本アカデミー賞
優秀作品賞
優秀監督賞(武正晴)
優秀脚本賞(足立紳)
優秀主演女優賞(安藤サクラ)
  優秀助演女男優賞(新井浩文)他多数
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
監督: 武正晴
脚本: 足立紳
音楽: 海田庄吾
出演: 安藤サクラ、新井浩文、重松収、根岸季衣 他
配給: 東映

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





安藤サクラ。




説明も何もいらない。



こんなこと、知っていたけれど。

とっくに気付いていたけれど。



もう
めちゃくちゃになるくらい嫉妬する。


才能にではなく、


「安藤サクラ」という人間がもつ
いや、もっているのではなくて“備わってる”のか?


もう本当によく分からないけれど、

安藤サクラにやられた。
またやってくれた。
今までで一番やってくれた。
安藤サクラという人間にやられた。


「敵う」「敵わない」
という表現はあまり使わないし、

あまり好きな表現ではないけれど、



もし彼女が日常にいても
これっぽっちも敵わないんだろうなと感じる。

やっていることや、
考えていることは全く違ったとしても


敵わないんだろうなと思う。


雲泥の差をつけられて。



恐ろしい。
えげつない。
なんて女だ。

なんて凄みのある人間だ。



もう、熱っい熱っい。


感動なんて、生温い音感が似合わない。


あたりまえ。失礼。



全部、やられた。




あー。敵わない。

あー。敵わない。

あー。熱っっい。




なんって、最悪なブログだ。




もう全部、もっていかれた。

最近のモヤモヤ、ウジウジ、メソメソ。

全部もっていかれた。




あなたには、敵わない。


精神状態なんて想像するのが
ちっぽけなことに思える。

そんなところに、神経は向いてないんだろう。






満島さんから安藤サクラさんへの手紙には

「本当の姿は、日常にとっておいて」

というような内容があったけれど、



この映画は、安藤サクラの日常だった。


「0.5ミリ」とは全く違う、嫉妬心。



新井さんと共に、最強だった。



映画の一言。
「敵わない女。」



映画 ブログランキングへ


「この自由な世界で」/2007年イギリス

2016-01-07 02:19:35 | MOVIE


「この自由な世界で」
原題:「It's a Free World...」
/2007年イギリス

受賞:第64回ヴェネチア国際映画祭/脚本賞



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
監督: ケン・ローチ
脚本: ポール・ラヴァーティ
音楽: ジョージ・フェントン
出演: キルストン・ウェアリング、ジュリエット・エリス、 レズワフ・ジュリック 他
配給:シネカノン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真夜中。

ケン・ローチ監督は、
今まで作品を観たことがないはずだけど、名前を知っていた。
おそらく、アイルランドの活動家を舞台にした
「ジミー、野を駆ける伝説」(2014)が引退作品では!?という
ネットニュースを最近読んで、名を目にしていたからだと思う。

まだ観ていないけれど、今回の作品を観て、
改めて「ジミー・・も」観てみたいと思った。




「この自由な世界で」は、労働者と移民問題がテーマ。


理不尽な理由で会社を解雇された
シングルマザー・アンジーが、ある事業を始める。

それは、外国人労働者たちに仕事を斡旋するビジネス。

しかし徐々に、足を踏み入れたらいけない領域へ。
境界線を越えたあとも、無意識に、深みにはまっていく。。



主人公のアンジーに、もうそこまでにしときな!って言いたくなる。

でも、彼女自身は、
自分の行動がまちがっているとは思っていない。

そして、それは実際、まちがっていない。のかもしれない。
すべては、愛する息子を想う母親の性。


移民問題を納得し難い問題と捉え、
第一、知見もない私は、
ただ違法なだけなのでは?と思ったし、
いまも思ってる。

法の正・誤。
決まったモノに対して
異論を覚えたりするのは当然。


日本でも、復興や五輪に向けての外国人労働者の雇用と、
その後の不法滞在の問題を少しニュースで読んだ。

日本では、あまり浮き彫りになっていないと思っていたけれど

考えてみれば、ものすごく近いところでも
常日頃、経験していた。





「ある者にとっての自由は、
ほかの者にとって自由の侵害になる。」


何が本当に善くて、何が本当に悪いのか。


監督のインタビューを読んで、
吉田修一の「悪人」を思い出した。




社会派の監督には、奇妙な魅力を感じる。
恐ろしいのに、なんだかあったかい。

目を凝らして現実を見つめて、
映画全体を通じて鋭い主張をしているのに、

その視線がやさしいなぁと思う。

「悪人」でも、こう感じたけれど、
誰もを悪人のように仕立てあげながら、
全員の肩をもっている感じ。

まちがってないよ、とやさしく微笑みかける。

偽善者だとは感じない。

本当の善人とは、こういう人なのか。

でもすべて見透かされているような感覚になって、
少し怖い。



映画の一言。
「自由の共存とは。」


映画 ブログランキングへ