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向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

斎藤学、移籍金0で川崎フロンターレに行く

2018-01-12 23:49:21 | スポーツ
サッカーの話。

斎藤学「恩を仇で返してしまうことに…」 横浜Mから川崎に完全移籍

移籍先の川崎フロンターレ。
同じ神奈川県のチームで、横浜市の隣町にあたる。
県内でしかも隣町。身近なチーム。深い因縁はそこまでないとは言え「神奈川ダービー」と呼ばれるくらいのライバルチーム。
絶対と言っていいほど負けたくないチーム。
そこへ彼は行っちまうわけだ。
一番チームを理解して支えていると思っていたユースからの生え抜きのキャプテンが。
移籍金も払わずに。よりにもよってライバルチームに。


もちろんルールで禁止されている事じゃないので今回の移籍が法に触れるなんてことは無いのだけど、この手の移籍は禁断の移籍だ。
これまで育ててくれたクラブや応援しているサポーターに対して、来季に向けて残ってくれた選手に対して、これ以上はないくらいの不義理になってしまう。

そして、斎藤選手は凡庸な選手じゃない。
2014年のW杯にも選出され、現在の年齢も27歳。
ちょっと遅めかもしれないが、海外移籍も十分に狙えた。
というか、昨年の段階で海外移籍の話題は何度も出ていて、単年契約という点からも近いうちに海外に行くんだろうという雰囲気だったんだ。
俺自身も「学が移籍するなら、それは海外にチャレンジする時だ」と思っていたし、その想いは今も変わらない。
昨シーズン後半で学は足を怪我してしまい成績が振るわなかった。
全治8カ月の大怪我で、本人は非常に辛いだろうなと同情した。
それでも怪我を治してまた結果を出したら、いよいよ海外へチャレンジだ。出ていくのは寂しいけどマリノス育ちの選手が海外で躍動するんだったら笑顔で送り出してやりたいな。
と、思っていた。思っていたのに、結果はこの仕打ち。




より難しい所にチャレンジしてえだ?だったら、何で海外に行かねえんだよ?
それがお前のチャレンジやったんと違うんか!
海外のクラブに行っていい成績叩きだして「アイツ、俺達のチームのキャプテンだったんだぜ」って、いつも大声出して応援してくれるマリサポが誇りに思えるような選手になることだったんちゃうんか!?
その結果がこれか。答えてみろよ!カブローン!

その昔、ルイス・フィーゴという選手がバルセロナからライバルチームのレアル・マドリ―へ移籍した時、バルセロナのサポーターから豚の頭を投げつけられる事態が発生したことがある。
もちろんそれはとても野蛮な行為であるし、実際にやろうなんて思うわけもないのだけど、今はその豚を投げつけたサポーターの気持ちが少しだけ分かる。
少なくとも笑顔で送る事なんて出来るわけがない。
来季以降、マリノスとの試合に彼が出た時、彼に送られるのは拍手でもおかえりでもない。
盛大なブーイングだ。

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