みやがわみちこがお届けする「なんでも仙人」ブログ

その十四 誰も傷つけず、すべてが潤う答えが存在する


気持ちいい朝。
カーテン越しに光が差し込み、鳥のさえずりが聴こえてくる。
お布団のぬくもりがたまらなく心地いい。
あぁなんて幸せなんだろう。

「グッドモーニング♪」

突然天井から、何かがわたしのおなか目がけて飛び込んできた。

「んぎゃぁ・・・!」

「ほっほっほっ・・・。そちの腹、クッション性バツグンじゃのぅ。」

その物体は弾みでベットからコロコロ転げ落ち、痛ててっ・・・と頭をさすった。

「も~っ、痛いのはこっちですよ!」

わたしはおなかをさすりながら、なんでも仙人をジロリとにらみつけた。

「そうにらむでない。寝起きの顔でにらまれると、恐ろしすぎて体が石に・・・。」

「なるか!」

まったく。子供みたいな仙人だ。
特に朝はテンションが高くて手におえない。
本人は「無邪気さと愛くるしさがチャームポイント。」と言い切るが、
はげた頭でそう言われても・・・。

「目が覚めたかね?」

「ええ、誰かさんのおかげでバッチリと・・・。」

わたしは嫌味たっぷりに言った。なんでも仙人はまったく気にせず、にこにこしながら言った。

「それはなにより。
さて、これまで宇宙のしくみについていろいろ話してきたが、どうかね?
少しは分かったかね?」

「そうですね、なんとなく・・・って感じでしょうか?
以前から知っていた言葉もありましたけど、
初めて聴いた言葉がほとんどで、正直目からウロコでした。」

「ふむ。」

「ただ・・・。」

「ただ?」

「意味を理解することと、実際に日常生活の中で活かせるかということは、
全く別のような気がするんですよね・・・。」

「ほう、そちよいことを申すのぉ。」

なんでも仙人はにこにこと微笑んだ。

「わたし、今までにいろんな自己啓発本を読んできました。
読んだ時は分かったような気がしたんです。
ううん!いいこと書いてある!そうだそうだ!って。
でもいざ日常生活の中だとなかなか役立てられないんですよね、これが・・・。」

はははは・・・とわたしは苦笑いをした。

「まぁ、日常生活は修行の場じゃからのぅ。
そんなにすぐに活用できたら、そちは今頃、純ちゃん仙人と呼ばれておるわ。」

「純ちゃん仙人?」

わたしは顔が自分で、頭がはげの仙人を想像した。

「・・・。」

なんでも仙人は微妙な笑顔を保ちつつ、続けた。

「どんなに素晴らしい教えも、日常生活の中で活かせなければ意味がない。
そこでみなの日常生活に起こる様々な出来事や悩みについて、
これからわしが具体的に答えてまいろうと思っておる。」

「なんと!それはいいですね!具体的なのが一番分かりやすいですから。」

「どんな悩みにも、必ず関わるすべての者が潤う答えが存在している。」

「すべての人が潤う?」

「そう。」

「そんなことってあるんですか?」

「あるのじゃ。
この世の中は実にうまくできておる。
この宇宙のしくみをいかに日常生活の中で活かしていくのか?
これからそちと一緒に見てまいるとしよう。」
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