ボタン電池で動作する機器を買いました。
でも、ちょっと使ってみたらすごい勢いで残量が減ったので、
そのたびに買いなおしていては無駄にお金がかかります。
どうにかできないものかと検索してみたら、
そのボタン電池は3Vだったので、
スペック上は長い電池で置き換えができるとわかりました。
ただ、ボタン電池の電流は20mAくらいで、
単三電池の電流は2000mAくらい。100倍くらいの差があります。
それを、ただ単に置き換えてしまって大丈夫なのもなのでしょうか。
回路やLEDが焼ききれたりはしないものなのでしょうか?
ということで、電流を下げる抵抗を一応計算し、
アンペアを下げて接続できるようにしてみました。
できたものをテスターで図っても、だいたい正しく数字が出ています。
ブルートゥース機器なので、家の中で使ってみたところ、
何の問題もなくスマートフォンとつながり、切れることもありません。
改造は成功です。
……が。外にでたら、とたんに接続が切れました。
何度つなぎなおしてもすぐ切れます。
家の中に戻すと、また普通につながります。
意味がわかりません。
何度も試してみたところ、どうも、GPSが怪しくなるところでは
一緒に接続もおかしくなるのではないかと思いました。
でも、街場に出ると、接続が回復したりもします。
ブルートゥースはwi-fiなどと関係するのでしょうか。
家を出てから毎回1時間半くらい、接続でひたすら苦労します。
外なので余計にいらつきます。
でもそのうち、ふと、接続が切れるのは、
プチ断線かなにかを起こしているのではないかと思いつきました。
そこで、回路を確認しますが、はんだづけはできている感じはします。
とすると、もしかすると、最初に計算した抵抗の値が
間違っていたということもあるのかもしれません。
というところで、別段親しくもないけれど
そういうことに詳しい人に抵抗の値はあっているのかと
素人丸出しでたずねてみたところ、
この機器なら抵抗器は別に要らないのではないかと
さっと言われました。
わたしにはよくわかりませんでしたが、
別にLEDが焼けるとかもないようなものだそうです。
そこで、抵抗器を切り離し、導線を直結させてから
装置を外で使ってみたところ、
あれほど頑固だった接続切れがほとんどなくなりました。
どうも機器の微妙な動作は、ローバッテリーによる
動作停止が起こっていたようです。
電流、抵抗、電圧の式だと、抵抗を入れたら電圧も
変わりそうな感じもあり。
電流が多く流れそうなものにLEDをつないだら
抵抗を入れないとLEDが吹き飛びそうな印象があったのに、
なぜ何の異常もなく動作するのか……。
電子工作の概念は正直、わたしにはまったくわかりません。
今回の電子工作でもっとも苦労したのは、作業としては、
実はボタン電池の形をした、ダミー電池を作ることでした。