おふろに浸かりながら蝶についてぼんやり考えていたら、
そのこどもの芋虫に思考が移りました。
そういえば蝶はこどものころ足を失っても
蝶になるときに回復できるのだとか。
あれはすごいなあ。何本目の足がなくなっても
また生えてくるのかなあとぼんやり思っていたら、
とんでもないことに気づきました。
――幼虫の足って、何本?
確か虫とは、体が三つに分かれて、
各部分に足が一対ずつついていて、計6本になる生き物の総称だったはず。
とすると、はっきり覚えていませんが、
10本くらい足をもっている芋虫は、虫じゃないんじゃ……?
虫じゃないのが大人になったら虫になるなんて、
わけがわかりません。
じゃあ芋虫は虫じゃなくてなんなのでしょうか。
そもそも幼虫の時に足が10本あるのに、
大人になったら足が6本しかなくなるって、
ちょうちょはそれで平常心でいられるのでしょうか?
人間もこどものころは4本足で、
大人になったら2本足、
夜になったら3本足になったりしますが、レベルが違います。
あんなわけのわからない形態変化をしながら
なんでもないように振舞う蝶は、よく考えたらマジヤバイ。
マジヤバイんだけどコレ
マジヤバイよ
どれくらいヤバイかって
いうとマジヤバイ
というくらいの異常さです。
それとも、失ったように見える足の感覚は、
羽の操作のほうに使われてまったく問題ないのでしょうか。
戸棚の裏はネズミの卵でいっぱい、虫の体は不思議でいっぱいです。