直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

神名辺学 かんなびがく

2021年04月18日 | ちょこのひとかけ

神社などに寄った際、簡単に神社や神様の話などをしていたら、
そういうものはどういう『もの』なのかと友達に訊かれました。

わたしとしては、古い神道などについて調べていると答えますが、
腑に落ちた顔をされません。

そこで考えて、もっと具体的に言ってみると、
わたしの研究というのは、
・古文を読み、
・神社や神様他の由来や縁起を調べ、
・地名を調べ、
・伝説を調べ、
・神様とその周辺の情報をまとめなおし、
・今間違われている神名や神社名などを発見し、
・情報を修正していく
というようなものです。

これにより、今は単なるおとぎ話と思われているものでも、
古代神道のエピソードを変更したのだとわかるものがあります。
たとえば、浦島太郎がそうです。

神道を知らない人にとっては、とある場所に行って戻ったら
時間がたっていたので宇宙旅行のSFだ、と
考える人もいるようですが、
あれは単に古代神道にまつわるエピソードを述べたものなので
SFや宇宙とは一切関係がありません。

どういう話かを簡単に別のもので説明するなら、
 『ご神体を3年だけ貸して』と言われたので貸してみたら
 返してもらうまでに300年かかった
みたいなものです。
本人にしてみれば
ほんのすこしのつもりの話が、箱をあけてみたら300年……
と考えたら、SFなどではないことはわかりやすいのではないかと思います。
実際はそんなわかりやすい物品の話ではなく、
神様自体の話であって、話の構造も異なりますが、
神道の基礎を理解していない人には理解できない話なので
ここでは述べません。

また、かぐや姫の出てくる竹取物語も、
古代神道を知らなければ単なるおとぎ話や、
月に行くというので宇宙とSFか、と思うようですが、
これもまったくそんなことはありません。
神道を知っていれば、おとぎ話などではなく、
神道関連の話であるとわかるのです。

基本的に日本のおとぎばなしで、聞いた後に
『だからなんだ』と思うものは、神道の話がベースです。

わたしとしては、広い意味で神に関係するものは
おとぎばなしだろうと地名だろうと方言だろうと陰陽道の神だろうと
神道に関連するものとして神道のくくりで考えていたのですが、
知らない人からすると違和感があるようで。

そういうのに名前はないの、と訊かれたものの、
わたしとしては古代神道について調べているだけだと
思っていたので特に名前などありませんでした。

でもまたドライブのときに友達と話していたらきかれたので、
頭の片隅で考え続けていたところ、
なんとなく概念をまとめられそうな言葉を思いつきました。

『神名辺(かんなび)学』です。
『神の名や神自体、それにその周辺の情報を調べ、学ぶもの』
という意味です。

名前ができれば定義ができるので、
わたしがやっていることを学問とするなら、
そこらへんの言葉がわかりやすいのではないかと考えました。

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