虫 というものについてぼんやり思いをめぐらせていたところ、
なんとなく概念について理解できたような気がします。
旧日本人にとって、虫とは、おそらく
『腹ばいで動くもの』という概念があったようです。
その点、蛸も岩場では岩にくっついて足をくねらせながら
おなかをつけてぐにぐに動くので虫。
蛇も足はありませんがおなかをこすって歩くので虫。
トカゲなどの爬虫類も腹ばいで歩くので虫です。
そこから、人間の虫の息というのは、もう息も切れ切れで
二足歩行できるようなものでなく、
『這ってうごくことくらいしかできない状態の息』
ということで虫の息なのではないかと思った次第です。