昔、算数などで、解だけでなく途中式もしっかり書け
などと言われて、すごくめんどくさいと思ったものですが、
最近になってしみじみと意義をかみしめるようになりました。
古文の訳を見てると、『どうしてこんな突拍子もない訳を
つけられるんだろう。文章ちゃんと読んでるの?』と
思うようなものが結構あります。
訳、という結果の解だけ示されても、
まったく意味がないし、意味がわかりません。
研究をすすめ、後進の役に立てるのなら、
『どういうふうにそれを思い』
『なぜその訳にいたったのか』
という考えも残しておくべきだと思った次第です。
ページ数に制限もあって紙の本ではできないことでしょうけど、
デジタル時代になった今では、
古文の訳本には、その訳をつけるに至った考え自体も
一緒に載せておいてほしいものだと思います。