直列☆ちょこれいつ

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銃の強さ

2013年08月15日 | ちょこのひとかけ


銃にはまったく詳しくないので、リボルバーとオートマチックの違いは
装弾数とジャム危険性くらいだろうと思っていました。

それと同じ感じで、サブマシンガンやアサルトライフルの
それぞれの機体の差も命中精度と装弾数くらいだろうと思っていたのですが、
このまえゴルゴ13を読んでいて、多少違いがわかりました。

砂漠で砂嵐に飲まれた後撃つには手入れが必要で、
手入れには圧縮空気が必要という話でした。
圧縮空気はおそらくエアダスターとしてのものでしょう。

銃の手入れなんてそんな大変なものでしょうか。
マガジンを抜いて、筒の中を縦笛のように掃除して、
マガジンを入れるところをきれいにすれば終わりなんじゃ?
と思って、銃の手入れ方法を検索してみたところ……
その大変さを思い知りました。

家でコッキングのエアガンを掃除するなんて感じではなく、
銃の手入れはねじの一本、部品の一本に至るまで、
完全にばらすんですねえ。

しかもその部品の数も、高性能になればなるほど
細かくなって増えていきます。
それの一個がどこかに飛んだだけでまともに組みあがらなくなるので、
メンテナンスを考えると高性能だからいい銃、とは
言えなくなるとわかりました。

軍隊の映画を見ていたら、銃の分解組み立てをやるシーンは
ぼちぼちとでてきていましたが
わたしのイメージでは、それぞれのパーツに分かれた、
パソコンを組み立てているようなイメージでした。

パーツを正しく組み合わせてねじ止めして終了なのに
早くできたとかてこずったとかはなんだろうと思っていました。
でも、どちらかといえば、ハードディスクを分解して
円盤や磁気ヘッドを正しく組み上げるような
厳しく繊細な作業だったのです。


というところでわかったのは、完璧に整備されていて、
完全な好条件で最初の使用をする場合は、
もちろんカタログスペックが上のほうが強いです。

たとえば、きれいな街なかのきれいなオフィス内で
映画のようなテロリストと無謀な警官が正面きっての打ち合いをした場合、
リボルバーが5・6発で玉切れして次弾装填に時間がかかるのに対し、
オートマは15・16発連射できる上に、
弾を詰めたマガジンをたくさん持っていっていれば、
理想上はほぼ弾切れなく撃ち続けられることになります。
これだとたくさん弾をばらまける分、オートマのほうが強いです。

でも、野戦の場合はまったく異なります。
完璧な整備から最初に撃つまでは、問題はなかったとしても、
その次からが問題になるのです。

たとえば沼地に腰までつかり、身を隠しながら敵に回り込むとしましょう。
敵部隊と遭遇して銃撃戦になり、
撃ち終わったオートマのマガジンを抜き、
新しいマガジンを泥だらけの手でつかみ、差し込んで、
それ以後まともに撃てるでしょうか?

発砲時の熱で泥は瞬時に乾き、土と砂になります。
スライド部の間に挟まり、一発撃ったあとにスライド動作を
じゃりじゃりと阻害し、排莢できなくするかもしれません。

もしくは、それを撃ちきれたとして。
マガジンが2本だけ与えられ、弾丸が150発与えられていたとしたら、
次の発射の前にはもくもくと弾込め作業に入るしかありません。

一方でリボルバーなら泥地でもジャムの心配もそうなく、
弾を撃ちつくしても5・6発手でつめるだけで、
フル装填の状態に戻れます。


そんな戦闘のあと、次の戦闘に入る前には
手入れをしなくてはなりません。

完全な基地にいるならともかく、敵に見つからないように
薄暗くした中で銃を整備するのには、
高性能で複雑なものよりも、低性能でも単純なもののほうが楽です。

どんなに高性能でも、汚れや整備ミスで使えなくなってしまっては、
それは『ゼロ』です。
たとえ低性能でも、汚れが多少あっても整備がしやすくて使える銃なら、
それは『イチ』です。
ゼロかイチかを選ぶなら、戦闘中ではイチでしょう。


というところでまとめ。
カタログスペックを発揮できる場所での使用においては、
銃はカタログスペックが上のものが強そうです。

一方でカタログスペックを発揮できない場所での使用においては、
次弾以降の装填のしやすさと、整備のしやすさも
銃の性能の一部として考えたほうがよさそうです。

銃も車も、整備してあるものを借りてちょっと使うくらいがよさそうです。
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