★「待てよ……! みんな、聞いてくれ!
おれたちはずっと……
大きな思い違いをしていたのかもしれない」
△「どうした、キバヤツ!」
★「ハチミツとクローバー。
ここでいうクローバーとは、どんなものをさしているんだ?」
■「そりゃ、幸運の象徴、四つ葉でしょう?」
★「そう。おれもそう思っていた……。
この暗号に気づくまではな!」
△「そ、それはなんなんだ!?」
★「いいか……。まず、ハチミツとクローバー を
意図された省略で表す」
■「ハチクロ……ですよね?」
★「そう。だが、そこで残っているものを見て欲しい」
△「ハチミツ、クローバー……。だから……ミツとバー、だろ?」
★「そうだ。つまり、こうだな」
ハチミツとクローバー
ハチ クロ
ミツと ーバー
★「このうち、『と』は並立助詞だから除外し、
『ー』はそれだけでは意味を成さないノイズだからはずす。
すると残ったものは――」
△「ま、まさか!」
★「そう!
『ミツバ』!
ミツバになるんだよ!!」