スマートフォンでの細かい操作に欠かせないのが静電タッチペン。
人間の肌を流れる微弱な静電気をスマートフォンに伝えるための装置のようです。
ニンテンドー3DSなどの押圧式感知は、押せば認識しますが
スマートフォンなどの静電式感知は、押しても反応しません。
この違いは、複数タッチを同時に認識できることが一番大きいそうです。
画面表示部分を拡大するのに、二本の指でぐいーっと広げますが、
あれは同時感知ができる静電式だから可能なことで、
一点しか感知できない押圧力式ではできないそうです。
という感じのタッチペンを買って使っていたのですが、
今まで買ったどれも、先っぽがゴム膜のようになっていて、
押すとべこべこへこみます。
言ってみれば軟式の野球ボールを半分に切って
棒につけたような仕組みです。
なぜ中までみっちりゴムを詰めないのかよくわかりません。
タッチしてひっぱると、うにーっと滑ってゆがむのが気になります。
しばらくタッチペンを使っていたら、だんだん反応が悪くなってきました。
一応油汚れかと、先っぽをふいてはいましたが、それではだめなようです。
そこで先っぽを重曹をしみこませた布で拭いてみると、
布が黒くなりました。どうやら汚れはあったようです。
そのあとしばらくはまた反応よく使えていましたが、
またすぐに反応が鈍くなってきます。
なんなのかと思っていると、画面の上に黒いなにかが
ぼちぼち落ちるようになりました。
どう考えてもどこかから落ちてきたものではないし、
スマートフォンに関係するなにかであることは間違いありません。
そう思ってタッチペンを見てみたら、ゆがめられたドーム部分の
根元のところがすれて消しゴムくずのように
ぽろぽろと落ちていたとわかりました。
ぎゅっと押してみると、中が見えるほどにもげました。
静電タッチペンがあんなふうにもげるとは、思いもしませんでした。