そういえば、日本でソムリエ的なものが
発生しなかったのはなぜなんだろう、と
ワインを眺めてぼんやり思いました。
世が世なら、わたしも伝説のソムリエに
なれていたのかもしれません。
お客「きみぃ、このタラコに合うものを頼むよ」
わたし『白メシお待ちぃ!』
お客「この生魚の切り身に一番合うものは?」
わたし『ヘイ、白メシぃ!』
お客「このカレールーを小麦じゃないもので食べたいんだがね……」
わたし『白メシぃ!』
お客「焼きノリをそのまま食うのにも飽きてね。なにか変わった食べ方は……」
わたし『白メシぃ!』
お客「ふりかけをなにかに振りかけて食べてみたいんだけど……」
わたし『白メシぃ!』
お客「梅干を……」
わたし『白メシぃ!』
お客「焼いた肉を……」
わたし『白飯!』
お客「君のおすすめにハズレなしだ!」
――こんな。